見出し画像

E-MU「SP-1200」を再現したInphonik「RX1200」が面白い

E-mu Systems「SP-1200」は、1990年代のニューヨーク(ヒップホップ発祥の地)において、プロデューサーがこぞって使っていたハードウェア・サンプラーです。

サンプリングとは、既存の曲から一部分だけ抜き出す(欲しい音だけ録音する)ことで、サンプラーはその機械ですね。

「SP-1200」は技術的に10.5秒までしかサンプリングできなかったので、レコードを早回しして、「SP-1200」でピッチを落とす手法が定番でした。

今回は、「SP-1200」をソフトウェアで再現したInphonik「RX1200」を買ってみたので紹介します。

まだ少ししか触っていませんが、他のプラグインでは出せない質感があると思います。

オリジナルのサンプル集が付属しているのも面白いですね。


質感がどう変化するか簡単にわかるように、比較音源を作ってみました。

ドラム(オリジナル)

Ableton Live付属のドラムサンプラーにサンプルを割り当てる

ドラム(RX1200)

同じドラム素材をでRX1200で鳴らしてみる

ドラム(RX1200)ピッチ-2

キック、スネア、ハットのピッチ(Tune)を下げてみる

ドラム(RX1200)45RPM

ピッチ(Tune)を戻して、Speedを45RPMに

ピアノ(オリジナル)

ピアノ(RX1200)

同じサンプルをRX1200に読み込ませる

ドラムもピアノも、いい感じにザラつきやローファイな感じが出ますね。

「Gain」を上げてもいい感じにサチュレーションがかかりますが、実機のゲインステージングを再現しているとのこと。素晴らしいですね。

「RX1200」にはパラメータのプリセットも入っているので、これらを駆使して音作りするのも面白いと思います。

ただし、当たり前ですがエフェクトプラグインではなくサンプラーのプラグイン(バーチャル・インストゥルメント)なので、単にエフェクトとして質感だけ欲しい場合は、他のプラグインを導入しましょう。

waveTracing「SP950」も評判がいいですよ。

「RX1200」公式サイト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?