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「あたり」「はずれ」ではなく

久保さん、皆さん、こんにちは。
南波です。

またまた、すっかりご無沙汰してしまいました。
皆さま、お元気ですか。

立春前から、息子や息子のクラスメイト、また我が家へ来てくださるご予定だったお客様のお子さんも、みーんなみんな(ほんとにみーんな)熱が上がり、すごいなあ、子ども達はこうした季節の変わり目に、自分で上手に体を調整するのだなあと、感心しながらここ数日を過ごしております。
以前にも同じようなことがあったのですよ。どこかに書いたかな。

まだ夜になると「頭痛がする」と言って、本調子ではないうちの息子ですが、昼間は比較的楽なようで(そして暇なようで)、今も段ボールや新聞紙を切り貼りしてマスクのようなものを作っています。
「たるんだ肉感を出したいねん、どうしたらいいと思う?」と。知らんがな。

昨日は私が仕事に行っている間、チョコクレープとクラフトコーラを作っていたようです。作曲もしたのだと。「寝てなさいよ」ともちろん私は言っているのですけど、親のアドバイスなど聞くはずもない中2男子です。

久保さんの横隔膜の調子はいかがでしょうか。よくなられているといいのですけど。
節分にはまたたくさん太巻きを巻かれたのでしょうね。
お互い不調はあちこち出てくる年頃ですから、しっかり睡眠をとって、たくさん笑って、元気に過ごしたいですね。

私は毎年この時期、息子の学校の仕事があれこれ詰まっていて忙しいのですけど、さらに今年は息子の卒業シーズンということも相まって、かつてないほどの充実した日々を過ごしております。
中2と書きましたが息子の学校はこの「8年生」で初等中等部卒業となるため、その卒業の日に向けた様々な準備を保護者みんなでしているのです。

子ども達におめでとうの気持ち、先生にありがとうの気持ちを、どんな形で表すか、大人が寄り集まって一から考えるのは容易なことではありません。
「やりたい人だけがやればいい」というものではありませんので、良いアイデアが出ても「本当にこれでいい?」とひとつずつみんなで確認しながら進めます。
こういう時自分はかなりいい加減な人間なんだなあと思いますね。「やっていくうちになんとかなるし、ぜったい想像以上に良いものになるよ」とつい思っちゃうんです。でも慎重な方もいらして、そういう方には「大丈夫だよ」とくり返し言ったところでただただ無責任な発言に聞こえるだけですので、ある程度見える形の
道筋をつけて、みんなで「よし」と確認しながら進んでいかなくてはいけません。

大変ですけど楽しいなあと思います。
息子の学校は12年一貫で、各学年1クラスなので、クラス替えはなく、12年間ずっと同じメンバーでやっていくのです。子どもも親も。
初等中等部を卒業しても、また高等部で4年間、一緒に成長します。
毎年クラス替えがある学校では「あたり」「はずれ」という言葉を聞きますけれども、息子の学校では、どんなメンバーと一緒になってどんなトラブルがあったとしても、その先のより良い未来を目指す仲間として一緒に考え続けます。

息子の学校はシュタイナー教育というものを実践している学校なのですが、シュタイナーが本当にやりたかったことはこういうことなんだろうなと最近になって思うようになりました。
それは「社会の中で私はどう生きるか」ということで、それぞれの人が生きたいように生きたら良い社会が出来上がるかというと全然そうではない、でも社会のために自分を犠牲にするのも違う、そのどちらでもなくて、社会の中で私は生きているのだ、ということをちゃんと自覚して、その変化し続ける社会が少しでもよくなるように、どう自分の力を発揮するかを考え続ける、ということなんでしょうね。
難しいけど、それを生涯やっていく。

ちなみに初等中等部の8年間は、ずっと同じ担任の先生にお世話になります。
もうこれは「あたり」「はずれ」という次元の話ではなく、「運命」と言っていい。
その先生と子ども達と保護者と、歩んできたひとつの区切りがもうすぐやってきます。
考えるだけでじーんとしちゃうなあ。

話は変わりますが、年の初めに2つのお寺にお詣りに行きました。
タイトル上の写真は東大寺にいらっしゃる如意輪観音さまです。
いつも大仏さまの右隣(大仏さまから見ると左隣)に座っていらっしゃいます。
これまで何度もお会いしているのですが、今年のお正月は特に美しく輝いていらっしゃいました。
苦しみを打ち砕き、願いを叶えてくれる観音様だそうですので、皆さんも何か願いを放ってみてはいかがでしょう。願いごとが特にない方は、「お綺麗ですね」とつぶやいてみると、なにか良いことがあるかもしれません。

もう一箇所、お詣りに行ったのは薬師寺でした。
薬師寺はお堂の中で写真を撮ってはいけませんので、美しい仏様の姿は心の中にだけ大切にしまいました。
そして新年の法話を聴く機会に恵まれたのですが、その時には「ハイ!皆さんこれスマホで撮って待ち受けにしましょう!」と言われましたので、促されるままにこんな写真を撮りました。

それぞれのお寺で大切にされていることが異なる様子はとても面白く、宗派の違いについても学んでみたいなと思った新年でした。

2024年が皆さまにとって良い年でありますように。

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