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周囲のピアニストも驚く!森田香央里の独特な感性

朝日新聞と全日本合唱連盟が主催するコンクールである朝日作曲賞の合唱部門。この合唱部門で2013年に入賞を果たしたのが森田香央里さんです。大きな賞を獲得するまでになった森田香央里さんはどのようなキャリアを歩んできたのか、そのあたりを解説していきます。

意外と少なかった合唱経験者

朝日作曲賞を受賞したピアニストの中には、大学時代まで合唱をやったことがないという人が多く、大学に入ってから合唱をやり始めたという人が少なくありません。
そんな中で森田香央里さんは高校時代から合唱部をやっていたことを明らかにしています。ただ中学時代までは卓球部に入っているなど、合唱からは離れたところにいた時期もあります。しかし、卓球と合唱は実は結構近いものがあり、卓球を行っている音楽家は実に多いから、あなたも素質があるという褒められ方をしたこともあるようです。

作曲のために大分から東京まで

大分県大分市に住んでいた森田香央里さんですが、ピアノのレッスンで作曲をやっていました。あくまでも受験対策でやっていたものの、周囲に先生がいなかったため、月に1回東京にまで行ってレッスンを受けるほどでした。東京藝術大学の試験では作曲の問題がでるそうですが、机の上で問題を解いていくことに森田香央里さんは衝撃を受けます。
ピアノを弾きながら作曲をするのが普通だったため、音もない中でスラスラと周りの人たちが書いていく姿に驚きます。
この感覚の違いは、自分が書いた楽譜が誰かによって音になる場面でも出てきて、音になってホッとする人が多い中、森田香央里さんはあまり受け入れられなかったそうです。
自分自身をさらけ出している感覚になり、自分が書いた楽譜すら見たくないという思いに駆られ、過去の楽譜を捨ててしまうというところまで行きついたのだとか。天才ならではの葛藤が見られます。

まとめ

朝日作曲賞を受賞した方々はそれぞれに自分なりのポリシーを持ち合わせており、森田香央里さんもその1人です。ですが、それ以上に奇才を思わせるエピソードを多く持ち合わせている森田香央里さん。
その感覚をストレートにぶつけていくだけでなく、人と違うことを肯定的に受け止めている姿がインタビューなどからも読み取ることができます。くまモンに関する合唱など、その幅は非常に広いものですが、森田香央里さんは多くの人を感動させるものを日々作り出しており、大変立派です。