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自転車で東京から渥美半島まで330㌔走ってみた②

【前回までのあらすじ】
何だかんだあったけど、東京を出発しました。途中で330㌔走ることを楽観視した後に箱根をめざして長い坂道を走るが、なぜか山梨方面へと進む。そして疲れ果てて行きついた先にコンビニで一休み。前回のnoteはこちら


コンビニでへばりながらオニギリを食べていると

「どこから来たんですかー?」

と声をかけられる。

ブルーの作業に身を包んだ恰幅のいい50代くらいの男性の方です。私は東京から自転車で来たこと、そして今から愛知県まで帰ることを説明しました。そしたら

「なるほどねー、俺はさぁ奈良から来たんだよ」

そうなんですね。はい、さようなら、かと思いきや私の横によっこらしょ。

よっこらしょ(´・ω・)??

一人で休みたい気持ちでしたが、きっと何かのご縁でしょう。仕方がない。よっこらしょなら仕方がない(笑)そしておじさんは勝手に話し始めます。それを私は聞きます(´・ω・)おじさんの話は長いので私が簡単に説明すると

①現在結婚しようと迫られている
②でも結婚には興味がない、が結婚してもいい
③ただ俺(おじさん)はモテるからなー困るなー

です。よく分からない山奥のコンビニでよく分からない話を聞かされる。何だか感じたことのない感情が湧き上がります。言葉にしたら「やばい」です。そして話の随所に結婚を迫ってくる方の写真を私に見て欲しい感をガンガン伝えてくるので「写真みせてください(棒)」とお願いして見せてもらいました。

これは…どこかのパブ的な?場所でキラキラな服に身を纏った外国の方の写真です。

「この子どう?」
お顔に花が咲いたような表情で私をみるおじさん

「お綺麗な方ですね」
選択肢はその言葉しかありませんでした(´・ω・)

そして「じゃあな、おまえも頑張れよ」と言ってトラックに戻るおじさんを見送りながら「おまえが頑張れよ」と思うだけにとどまりました。

さーて、気を取り直して出発しようと思いきや、現在夜の12時近くです。ちょっと眠たいし、仮眠でもしようと思いました。辺りは真っ暗でしたがコンビニの裏に小さな空き地を発見!!そこに寝袋をひいて寝よう。

空地の草むらに寝袋をひいてヌクヌクしてたら、コンビニの店員さんがゴミを捨てに来ました。コンビニの店員さんの視界に私が映ると、何かもの言いたげな顔をしています。

空地っぽいところで勝手に寝ることは悪いことでしょう。なので、コンビニ店員さんにご挨拶(2回目の買い物)をすることに。そして

「後ろで自転車…すいません」

なんて、超お伺い姿勢でお話を切り出したら

「あー、私は全然いいんですよ。ただ3時に店長がくるのですが、めんどくさい人なので…」

「分かりました!3時には撤収しますね」

「その方がいいですよ!(o^―^o)ニコ」

優しい人でよかったo(TヘTo) クゥ店長に合わないように配慮をしてくださいました。感動です。やっぱり人間ていいな…なんて思いながら2時30分にアラームをセットして草むらで就寝しました。

そしたら…

「すみません(低い声)」

私は飛び起きました。そしてその男性の表情をみて、すべてを悟りました。

「ここは寝る場所ではないので、出てってもらえますか」

時計をみるとまだ、1時40分…

「て…て…店長さんですか」

「そうです(# ゚Д゚)」

3時っていったじゃんo(TヘTo) クゥ

「はい、かたずけて撤収します。今すぐ撤収します。でも僕コンビニで買い物しましたよ('◇')ゞえへへ」

そのまま無言で立ち去る店長。それと同時に振り出す雨。

これはもう走るしかない

手際よく荷物をまとめ、雨の坂道を激走!

暗い暗い川沿いを坂道をひたすら上りながら頭のなかでは【その方がいいですよ(o^―^o)ニコ】というお姉さんの言葉がこだまする。そしてなぜトラック運転手の方はコンビニで駐車して寝るのはOKで、自転車の僕はNGなのか、誰かちゃんと説明してくれと思いながら、坂道を駆け上がる。そして暗闇でたまに聞こえる風鈴の音が怖い。雨で濡れて寒い(´・ω・)

何時間か坂道を激走して、ついに横になれそうな小屋を発見!

時計を見ると4時!!

錆びついた屋根に朽ち果てそうなベンチが一つ。ここはバス停だ!小屋の中を照らすと蜘蛛たちも雨宿りをしているご様子。お邪魔します(:D)┓ペコ
寝袋に蜘蛛が這いがってくるのが分かるけど、すでに自然と自分の境目が分からなくなってる私にはどうでもいいこと。

そしてバスの始発が7時02分でしたので、6時30分に起床することにしてアラームをセットしておやすみなさい(:D)┓ペコ

そしておはようございます(/・ω・)/

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雨は小降りになり、新聞を配達するバイクの音が聞こえる。気分もリフレッシュしてさっきのコンビニの事など完全に忘れている。そろそろ富士山が見えるかな?と周りを見渡してもモヤがかかって見えない。

ここからは、さっきの坂道で溜め込んだ努力の結果となるご褒美である

下り坂o(TヘTo) クゥ

下り坂最高!下り坂超気持ちいい!爽快!いや天使!天使か女神!!!!!

あれだけ苦労した坂道に対して感謝の言葉を言いたくなるほどの、スーパー下り坂を進み、久しぶりにTwitterを開く、そして

「銭湯とかに寄り道しますか?」

との質問があり、そうだ、この獣みたいになった体をどこかで洗い流さねば…と思った瞬間目の前に銭湯が現れる!ナイスタイミング(/・ω・)/

そして速攻で先頭にinします…

つづきはまた(:D)┓ペコ



ちなみに最高の下り坂の途中で富士山の写真を撮りましたので、見てください。心の清らかな人しか見えない富士山です(:D)┓ペコ


あとこれは宣伝です(:D)┓ペコ

どうぞよろしくお願い致します('◇')ゞ

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