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理学療法士から見た「鍼灸師の絶体的な強み」について考えてみた
こんにちは!
在宅専門鍼灸師のてっちゃんです。
新人鍼灸師や鍼灸学生に向けて在宅の臨床現場で必要な情報をわかりやすく発信しています。
昨日は鍼灸師の国家試験合格発表がありましたね!
わざわざ国家試験の受験生からメッセージを頂き、他人事ながらとっても嬉しい気持ちになりました。
昨年は自粛により鍼灸学校に通学できない状況である事を学生から聞き、少しでも学生の力になれたらと思って学生向け無料セミナーを毎週開催していました。
結局、自粛が明けるまで続けていたので、ボク自身も体力的にはかなりしんどかったですが、こうやって感謝の気持ちを持ってくれている人がいてくれただけで「やってて良かったな」と思いました。
さて、今回は「鍼灸師の強み」について話していきたいと思います!
ボクは元々理学療法の分野から鍼灸の世界にDiveした人間なのもあって、10年以上前からアイデンティティクライシスのような悩みをずっと抱えてきました。
※アイデンティティクライシスとは、
自己同一性の喪失という意味で「自分は何者なのか」という不安にぶつかり「自分らしさとは」が何か見えなくなる状態
「理学療法士って何もできなくない?」
「鍼灸師の存在価値は?」
「それぞれの違いって何だろう?」
こんな葛藤を他の人より何倍も考えてきました。
「鍼灸師といる時は鍼灸師としての顔」
「PTといる時はPTとしての顔」
みたいなものを常にスイッチを切り替えるように使い分けているような感覚でした。
そんな10年以上悩み抜いてきたボクが考えうる「鍼灸師の絶対的な強み」をお伝えしたいと思います。
そうすることで鍼灸師の皆さんには鍼灸師としての強みを明確にしてもらい、「じゃーわたしは〇〇を強みにしよう!」といった感じで個性を伸ばしてもらいたいと思います。
今回、鍼灸師の強みを話すにあたり、「絶対的」としているのには意味があります。
絶対的な強みではないものを「絶対的」と誤解している鍼灸師が多いと感じてるのもあって、今回そのあたりを3つに分類していきたいと思います。
【理学療法士から見た鍼灸師の強みに関する3つの分類】
1.そんなことはないっしょ
2.相対的な強み
3.絶対的な強み
こんな感じで分類してみました。
1.そんなことないっしょ
ここでは「いやいやそんなことないっしょ」という点を話します。
鍼灸師はよく「腰痛・肩凝り」という「痛み」や「コリ」を治すのが得意と言っている人が沢山います。
中には「鍼灸師は医師よりも痛みを取るのが得意としている」と話す人もいて驚くことも多いです。
痛みや凝りに関しては理学療法士も専門としている人は多く、ペインクリニックの医師と話すと圧倒的な知識量や技術の高さにはびっくりします。
どの職種も個人差があるのは大前提ですが、「痛み」や「コリ」に関しては「鍼灸師の強み」であるということは当てはまらないと考えます。
それくらいライバルが多数いる領域ですね。
鍼灸師の絶対的な強みってなんだろー。
— てっちゃん@鍼灸PT 🏠 地域医療を針灸で変える❗️ (@physio_tetsuya) March 26, 2021
よく聞いてると「そんな事ないんじゃないかな」という事がよくあります。
ボクの中では、
①絶対的な強み
②相対的な強み
③そんな事ないっしょ
の3つに分かれると思ってます。
「腰痛や肩凝りに強い」というのは③だと思うのよね。
他にも「体だけでなくメンタルにも治せるのが鍼灸師の強み」というのも言うまでもなく、精神科医や臨床心理士、言語聴覚士、作業療法士などメンタルを専門としている職種も数多くいて、決して鍼灸師の強みとは言えないですね。
2.相対的な強み
この部分は、「他の職種よりも知識や技術など優れているが絶対的ではない」という強みを話します。
これは何と言っても「東洋医学・東洋思想」ではないでしょうか。
「え、絶対的でしょ!」という意見もあるかと思います。
ただ、東洋医学はあくまでも「学問」であって、鍼灸師は他の医療従事者よりも勉強量は圧倒的に多い領域ですが、誰でも学べることが出来るという点からすると絶対的とは言えないですよね。
過去に理学療法士にも関わらず、鍼灸師よりも東洋医学を理解している方がいて驚いたことがあります。
ただ、鍼灸師としては東洋医学や東洋思想は他職種よりも強くありたいですよね。
3.絶対的な強み
いよいよ絶対的な強みについてです!!
ここは理学療法士から見て鍼灸師が絶対に負けない強みであると言えます。
それは「身体の内部に鍼を刺すこと」が出来る点です!!
これって理学療法士にはどうやっても出来ないことなんですよね。
物理療法という点で言えば電気療法や超音波、赤外線など様々な療法が存在しますが、「身体の内部に鍼を刺すこと」が出来るのって圧倒的ですよね。
そういった点でいうと、鍉鍼のような「刺さない鍼」というのは、呼び方を変えてしまえば「かっさプレート」のような筋膜リリースのアイテムを整体師のように誰でもやれてしまうため、絶対的な強みとはと言えないのかなと感じます。
4.強みだけでなく鍼灸師としての個性も磨こう!
今回、理学療法士から見た鍼灸師の絶対的な強みとしては「身体の内部に鍼を刺すこと」としました。
当たり前といえば当たり前ですが、鍼を体に刺せることを強みとして最大限活用することが鍼灸師としては絶対的に必要なスキルだと言えます。
その上で、いかにどんな個性を磨いていくかがめちゃくちゃ大事ですね。
1や2に挙げた「痛みやコリ」「東洋医学」を誰にも負けないレベルまで引き上げる事もめちゃくちゃ大事で、そこが鍼灸師としての個性になっていくと思います。
ぜひあなたの「強みにしたいこと」をお聞かせください♫
また、ボクが運営している月額マガジンHAMTでは中医学や経絡治療などを1から学ぶことが出来ます。
「鍼灸師としての強み」を向上することは避けては通れない領域だと思います。
ボクと一緒に勉強しましょう!!
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— てっちゃん@鍼灸PT 🏠 地域医療を針灸で変える❗️ (@physio_tetsuya) November 28, 2020
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