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HAMT〜訪問鍼灸向け教育コンテンツ〜

200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師が執筆担当…
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#中医学

HAMT〜訪問鍼灸師のための教育コンテンツ〜についてのご案内

1.HAMTライブラリとはHAMTライブラリは、在宅鍼灸師に向けた最高の学びの場を提供するオンラインプラットフォームです。各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師10名が執筆を担当し、フィジカルアセスメント、リスク管理、経絡、中医学、泌尿器、プライマリケア、養生、運動療法、緩和ケアなど、在宅鍼灸のあらゆる専門領域に関する豊富な知識と経験をお届けします。  在宅鍼灸師必見の内容となっております。また、これから在宅分野に進んでみたい方にもオススメです。HAMTライブラリを購読するこ

【ゼロから始める中医学】精の不足と陰陽の失調〜腎の病理〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回は腎の生理についてみてきた。 今回はその続き、腎の病証についてみていこうと思う。 腎の病証には腎精不足、腎気虚(腎気不固、腎不納気)、腎陽虚、腎陰虚などがよくみられる。 また関連する腑の膀胱の病証には膀胱湿熱などがある。 それでは順番にみていこう! 1.腎精不足=精虚腎精が不足して、精の機能が減退する病証。 腎精不足は以前、精の回でみてきた精虚と同義である。 先天の精の不足、加齢、久病、房事過

【ゼロから始める中医学】漏らさず貯える〜腎の生理〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 今回は五臓の最後、腎の生理についてみていきたい。 1.腎と精の密接な関係!腎の生理作用腎の生理作用は「蔵精」「主水」「納気」の3つ。 ①蔵精 精を貯蔵する機能を蔵精という。 腎は精を貯蔵し、精の生理作用や全身の生命活動の調節は腎の機能に含まれる。 飲食物から得られた精はまず五臓に分配され、余った分が腎に貯蔵されこの貯蔵された精を腎精という。 腎精は気血を生み出す基本的な物質であり、髄に化生して髄

【ゼロから始める中医学】咳で見極めろ!〜肺の病証〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回は肺の生理作用についてみていきました。 今回は肺の病証についてみていきたいと思います! 肺の病証には肺気虚、肺陰虚、風寒犯肺、風熱犯肺、痰湿阻肺などがよくみられる。 また関連する腑の大腸の病証には大腸湿熱などがある。 ではさっそくいってみよう! 1.咳がコホコホ…肺気虚肺の機能が減退した病証。 宗気や衛気の不足、津液の輸布が失調した状態である。 慢性の咳嗽で肺気が損傷したり、脾気虚で肺を滋養で

【ゼロから始める中医学】呼吸を主る〜肺の生理〜後編

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回は肺の生理作用と特性についてみてきた。 今回はその続き、関連季節と領域、対応する腑をみていきたい。 ではさっそくいってみよう! 1.澄んだ空気が美味しい!肺の関連季節・秋肺と関連が深い季節は秋である。 肺は吸気で清気を取り込むことによって気の化生に関与している。 これは清潔で適度に乾燥した環境で正常な機能を発揮しやすい。 秋は気候が乾燥していて清涼な季節。 そのため肺は秋の気候変化に影響されや

【無料記事】HAMTライブラリの中で読んで欲しい2つの記事〜ガン患者に対する評価と鍼灸治療AtoZ〜

ども、HAMTライブラリ編集部のてっちゃんです! 今現在、200近くある膨大なコンテンツとなった『HAMT〜在宅鍼灸師のためのライブラリ〜』ですが、「何から読んで良いのか分からない」という方のためにオススメ記事を紹介していきたいと思います👊 今回考えた条件はこちら⬇ これまでと比べるとかなり専門的な条件になっていますね。 在宅医療に関心をもっている鍼灸師にとっては関心を持っている人も多いんじゃないでしょうか。 かく言うボクも、ガン患者を担当する機会はこれまでに何度も

【ゼロから始める中医学】呼吸を主る〜肺の生理〜前編

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 肺の働きといえば呼吸だろう、そこは中医学でも変わらない。 では、そんな息を吸ったり吐いたりする肺の働きを中医学ではどういう作用として捉えているのだろう? さっそく見ていこう! 1.上へ外へ!下へ内へ!肺の生理作用肺の生理作用は①宣発・粛降と②主気である。 ①宣発・粛降 宣発とは気や津液を上へ外へ輸布する機能で、宣布(広く行きわたらせる)、発散(外へ発し散らす)を意味する。 呼気によって体内の濁

【ゼロから始める中医学】食欲不振と湿の貯留〜脾の病証〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 今回は脾の病証についてみていきたいと思う。 前回の記事では脾胃はお互いに補完し協力し合っているという話をした。 病証においても脾胃の結びつきは強く多くの場合双方に影響が出てることが多い。 便宜上、脾と胃に分けてるが「どっちがメインか?」の違いだと私は思っている。 では早速みていこう! 1.食欲がない…脾気虚脾の機能が減退した病証である。 主に運化機能の失調を中心とした脾の気虚症状が現れる。 多くの

【ゼロから始める中医学】気血生成の源〜脾の生理〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 「脾臓」は古くなった血球を壊したりリンパ球を作る働きをしている。 では「脾」って何をしているのだろう? 今回はそんな「脾」についてみていきたいと思う。 順番にみていこう! 1.気血を生むかなめ!脾の生理作用脾の生理作用には①運化と②統血がある。 ①運化 運化はさらに2つの作用に分けることができる。 1)飲食物を水榖の精微に変化させる作用 運化は飲食物を消化吸収し、水榖の精微に変化させる過程であ

【ゼロから始める中医学】陽気と血のアンバランス〜心の病証〜

⭐初月無料🆓画像をタップしてお試しください! こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回の記事では心の生理についてみてきた。 心は血液循環の中心で陽気を主り、生命・精神活動とも深く関わっている。 心は陽気なリーダー!なんて話をしたのを覚えているだろうか?笑 今回はそんな心が病むとどうなるのか「心の病証」についてみていきたいと思う。 1.血が送り出せない!心気虚 心の機能が減退した病証である。 心気が虚損するため全身に血を送り出す

【ゼロから始める中医学】統括する臓腑〜心の生理〜

⭐初月無料🆓画像をタップしてお試しください! こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 さて西洋医学で「心臓」とえば循環器系の中心、 「心」といえば感情や気持ちなど精神活動をイメージすると思う。 では東洋医学・中医学でいう「心」とはいったい何を指すのだろう? 今回はそんな五臓の心についてみていきたい。 心を一枚の図にすると次のようになる。 順番にみていこう! 1.血と精神を主る!心の生理作用 心の生理作用には①主血と②神志がある。

【ご自愛WEEK】ゴロー対策・久行編、"忙しすぎ"のご自愛

こんにちは。ご自愛担当"こず"こと ふじさきこずえです。『ご自愛』は読者の皆さんのご自愛のヒントに、そして患者さんへの生活アドバイスのヒントになるようなご自愛ポイントを中医学をベースにお伝えしていきます。 現在、5回にわたり『ゴロー対策』をお届けしています。ゴロー=五労、五行論を人体に当てはめたものの1つで、五労は病気の原因となる日常動作の過剰をまとめたものです。古代中国の医学総合理論書とされている『黄帝内経』にこう書かれています。 「久」は長いという意味で、<●●し過ぎ

【ご自愛WEEK】ゴロー対策・久臥編、"ゴロゴロしすぎ"のご自愛

こんにちは。ご自愛担当"こず"こと ふじさきこずえです。『ご自愛』は読者の皆さんのご自愛のヒントに、そして患者さんへの生活アドバイスのヒントになるようなご自愛ポイントを中医学をベースにお伝えしていきます。 現在、5回にわたり『ゴロー対策』をお届けしています。 ゴロー=五労、五行論を人体に当てはめたものの1つで、五労は病気の原因となる日常動作の過剰をまとめたものです。古代中国の医学総合理論書とされている『黄帝内経』にこう書かれています。 「久視傷血、久臥傷気、久坐傷肉、久立

【ゼロから始める中医学】気の滞りと血の不足〜肝の病証〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回は肝の生理についてみてきた。 覚えやすいように一枚の図にまとめてみたがどうだっただろうか? 合わせて生理作用が失調するとどういう症状が起こるのかもみていった。そうすると次に、 どんな症状があるときはどんな病証となるのか? が気になってくると思う。 ということで今回は肝の病証についてみていきたい! 1. 情志の変化!肝鬱気滞(肝気鬱結) 情志の変化などにより疏泄が失調して気鬱・気滞が起こる実