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HAMT〜訪問鍼灸向け教育コンテンツ〜

200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師が執筆担当… もっと読む
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#東洋医学

HAMT〜訪問鍼灸師のための教育コンテンツ〜についてのご案内

1.HAMTライブラリとは 各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師10名が中心となって執筆。 このライブラリを購読すると、在宅鍼灸の専門領域(フィジカルアセスメント・リスク管理・経絡・中医学・泌尿器・プライマリケア・養生・運動療法・緩和ケアetc)に関する記事を読むことができます。  在宅鍼灸師必見の内容となっております。また、これから在宅分野に進んでみたい方にもオススメです。 内容のボリュームに驚くことと思います。 今後もHAMTライブラリを通して、在宅現場における鍼灸

在宅鍼灸師が養生するメリット"5選"

こんにちは。 養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。 当月も宜しくお願い申し上げます。 前回、前々回は"疲労"を深ぼる漢字シリーズを投稿しました。 そもそも論を追ってみると養生をする意義が理解できよかったと思います。 そこで今回は『在宅鍼灸師が養生する"メリット5選"』と題して、そもそもなんで鍼灸師が養生した方がいいのか私の考えをお伝えします。 ⇩ 購読はこちらから ⇩ はじめに養生するメリットはなにか。 それはあなた自身だけでなく、あなたに関わる人にとっても良い

【労】を深ぼってみた

こんにちは。 養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。 当月も宜しくお願い申し上げます。 ⇩ 購読はこちらから ⇩ 先月は【疲】を深ぼってみました。 そこで今回はその流れで【労】を深ぼってみます。 (実は違うテーマですすめていましたがやり残した感があって……) 普段なにげなく使っている言葉にこそヒントがたくさんあって面白いなと。 勝手にハマってしまいました。 「前回の記事読んでないわ!」という方はそちらから読んでみてください。 ⇩ 前回の記事はこちら ⇩ 『労』の成

なぜ、中脘穴から始まるのか。

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回はこれまで私が書いた記事を少し振り返っていきたいと思います。 以前、経穴の順番や肺経の流注について考察してみた記事を振り返ります。 過去の私の書いた記事では「中府穴」「雲門穴」から経穴、肺経が始まり、その理由について解剖学的に考察してみました。 ただ、HAMTの過去の記事で経穴の始まりは「中府穴」「雲門穴」では無いとあり、矛盾してはいけないので、一緒に再考していけたらと思います。 肺経の流注は中脘から HAMTの過去の記事で

奇経八脈の帯脈をキーワードに東洋医学を西洋医学的に考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は東洋医学における奇経八脈の帯脈をキーワードに東洋医学を西洋医学的な視点から考えていけたら良いと思います。 キーワードとして掲げた「奇経八脈の帯脈」は過去の記事で触れている「腹圧」に西洋医学的に考えるヒントが隠れています。 帯脈の流注、関係する経穴、八脈交会穴等を腹圧や体幹、下肢の末梢神経等、解剖学的に考えることで「帯脈」について理解を深めるきっかけになるだけでなく、東洋医学の捉え方につながると思います。 それでは考えていきま

「経穴の効能」を「西洋医学的な視点」から考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は、東洋医学における経穴(ツボ)の効能を西洋医学的な視点から考えていけたら良いと思います。 私が西洋医学的な視点から経穴を考えたきっかけですが、血海の「海」は血が大量に集まる場所と説明され、それに疑問を持ったことに始まります。 太谿(KI3)と後脛骨動脈 太衝(LR3)と足背動脈 のように実際に動脈が走行している経穴なら疑問を持つことはなかったでしょう。 委中(BL40)の方が膝窩動脈を取穴部位にするので「血」との関わりが良さ

「腹圧」という身体機能から東洋医学を複合的に考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回は「腹圧」という身体機能から東洋医学を様々な視点で考えていけたらと思います。 1.腹圧を振り返る 改めてになりますが、腹圧は「腹腔内圧」のことを指します。 腹腔は主に ・上を「横隔膜」 ・下を「骨盤底筋群」 ・前面を「腹横筋」「内腹斜筋」 ・後面を「腰椎」 で構成されています。 腹腔を構成する筋の機能は ・筋の緊張を維持することで腹部内臓に圧を加える(腹圧負荷) ・脊椎の安定化と脊椎の負担軽減 ・体幹および骨盤の運動

【ゼロから始める中医学】精の不足と陰陽の失調〜腎の病理〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回は腎の生理についてみてきた。 今回はその続き、腎の病証についてみていこうと思う。 腎の病証には腎精不足、腎気虚(腎気不固、腎不納気)、腎陽虚、腎陰虚などがよくみられる。 また関連する腑の膀胱の病証には膀胱湿熱などがある。 それでは順番にみていこう! 1.腎精不足=精虚腎精が不足して、精の機能が減退する病証。 腎精不足は以前、精の回でみてきた精虚と同義である。 先天の精の不足、加齢、久病、房事過

泌尿器系と生殖器系の歴史から東洋医学の「腎」について考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。 「臓器の歴史(発生学)」から東洋医学の「腎」について迫っていけたらと思います。 1.腎臓の歴史 毎回になりますが、臓器の歴史を振り返るには、「発生学」と「比較解剖学」です。 生物はアメーバのような単細胞生物から始まり、大海原で魚類に進化し、両生類で上陸へと近づき、上陸後に爬虫類、鳥類、哺乳類へと進化したといわれています。 そして胎児は、母体の中でこの生物の個体発生の過

在宅鍼灸師という仕事〜1年目の葛藤〜(後編)

こんにちは。HAMTライブラリ編集部です。 今回も引き続き特別編!在宅鍼灸師2年目のヒロさんによる記事の後編になります。 前回の記事を読んでいない方は先にこちらをご覧くださいね👇 【感想コメントも多数いただきました】 今回の記事では鍼灸師としての生き方に関する指針を示してくださっているので、将来に迷っている人は読むと不安が解消されると思います。 ぜひ感想コメントもお待ちしています! こんにちは。在宅鍼灸師2年目のヒロです。 前編では、主に経験談をお話しました。卒後

【ゼロから始める中医学】漏らさず貯える〜腎の生理〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 今回は五臓の最後、腎の生理についてみていきたい。 1.腎と精の密接な関係!腎の生理作用腎の生理作用は「蔵精」「主水」「納気」の3つ。 ①蔵精 精を貯蔵する機能を蔵精という。 腎は精を貯蔵し、精の生理作用や全身の生命活動の調節は腎の機能に含まれる。 飲食物から得られた精はまず五臓に分配され、余った分が腎に貯蔵されこの貯蔵された精を腎精という。 腎精は気血を生み出す基本的な物質であり、髄に化生して髄

肝臓の歴史から東洋医学の「肝」について考える

こんにちは、hanaこと玻名城です。 今回も「東洋医学の捉え方」として表題について考えていきます。 「臓器の歴史(発生学)」から東洋医学の「肝」について迫っていけたらと思います。 1.肝臓の歴史 東洋医学の「五臓六腑」は、各々に解剖学の臓器の文字が使用されていますが、解剖学のそれと作用に違いを感じることが少なくありません。 「肝」もそういわれることが少なくない印象ですが、一部合致する面もあるので、肝臓の歴史を振り返っていきます。 臓器の歴史を振り返るには、「発生学」

お腹と養生

こんにちは。 養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。 当月も宜しくお願い申し上げます。 ⇩ 購読はこちらから ⇩ 前回は冬から春のあいだの養生をお伝えしました。 冬から春の変わり目は便秘や胃痛などおなかの不調を訴えるかたが増えますよね、、 そこで今回は、腹診で得た情報からどのような養生を提案できるか紹介いたします。 ⇩ 下記の記事も要チェック ⇩ はじめに在宅医療の患者さんは内臓疾患や姿勢不良の方がおおいので、腹診をおこなうのではないでしょうか? 東洋医学の腹診は下

【ゼロから始める中医学】咳で見極めろ!〜肺の病証〜

こんにちは! HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉 前回は肺の生理作用についてみていきました。 今回は肺の病証についてみていきたいと思います! 肺の病証には肺気虚、肺陰虚、風寒犯肺、風熱犯肺、痰湿阻肺などがよくみられる。 また関連する腑の大腸の病証には大腸湿熱などがある。 ではさっそくいってみよう! 1.咳がコホコホ…肺気虚肺の機能が減退した病証。 宗気や衛気の不足、津液の輸布が失調した状態である。 慢性の咳嗽で肺気が損傷したり、脾気虚で肺を滋養で