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子供のスポーツって予定が曖昧で、他のことを犠牲にしがちだったりします。

仕事柄、スポーツを小さな頃からやっている子供さんと関わることがありますが、練習量はともかくとして、週末たんびに試合、試合、試合・・・

クラブチーム主催の試合や練習試合、紅白戦などまで含めると本当に休みってほとんどない感じです。

これって週休二日制の弊害なんじゃないかな?とか思います。古い話ですが、私達が子供の頃って土曜日も学校があったので少なくとも土曜日に一日スポーツ漬けということはなかったんですよね。

月曜日まで連休になることも今ではかなり多く休めてない子が非常に多いです。

昔はちゃんととは言わないですが、なんだかんだで年末年始やお盆などはよほどでなければ結構休むことができてたように思います。

今は通常以外でも連休や長期の休みになるとここぞとばかりに遠征や試合が目白押しです。これじゃぁ怪我やスポーツ障害って起こっても当たり前じゃないかと思うのです。

高校野球の投球制限についても今年は話題になっていましたが、どこまでを良しとするかというのは個人差が多いので怪我の予防も含めてこれからも議論が必要でしょう。答え出るのかな・・

自分自身では怪我で競技を諦めることがなくなることに少しでも貢献できればと思いながら毎日仕事しています。

そして、これもスポーツをやっているとよくあるのですが、練習予定がコロコロ変わる。

終了時間がマチマチで保護者もその時間に振り回される。

雨で練習が中止になると本来予定していた以外の日に練習になったりしがちです。これはそうじゃないチームもあるのかもしれませんが、私が関わっていた子達のいたチームでは結構ありました。そんなこんなで私にも間接的に予約日時の変更などで影響があります。

スポーツで結果を出すには練習時間も大切なことはよくわかっていますが、そのスポーツで将来子どもたちが食べていくというのはほとんどないというのも事実です。

ですが、こんな状態だとなかなか勉強はできないですよね。

普段、指導している子どもたちに常に話していますが、勉強もある程度していなくては先の人生で詰んでしまう可能性があるよ。と・・・

スポーツ推薦で大学までは行けるかもしれませんが、自分たちがスポーツをやっている間に他の子は勉強してるんだよと・・・

実際にスポーツ選手でもいますよね、元日本代表だけど犯罪者とか・・・これは勉強とは直接関係ないですが、スポーツ以外のことに対してやはり考えが甘かった可能性が高いのではないでしょうか?

本来スポーツは精神面も大切なものだとは思うのですが、スポーツをやめたあとのことまで考えてスポーツやる子は少ないですから、保護者の方々も今一度子供のキャリア形成については考える必要があると思います。

文武両道なんて日本では言いますが、両立できる環境は非常に少ないというのが現実です。中には本当に文武両道だなと思うような学校もありますけど、少数派だと思います。

例えば、練習日がコロコロ変わってしまうチームに所属していたある子供さんは塾に行けないからというとそれなら塾をやめるか、スポーツをやめるかと言われて結局スポーツを取りました。

保護者の立場からすると予定がきちんとしていれば両立できるのにと考えてしまいますよね。

もちろん塾に行かなくても頑張る子もいます。毎日のように練習しても成績がトップクラスなんて子もいるにはいます。

しかし、学校の部活ならそれなりの時間で終了するでしょうが、クラブチームの場合は結構遅い時間まで練習していますし、よほど普段の授業などを聞いていないと勉強は殆どの場合おろそかになってしまうでしょう。

非常に悩ましい問題です。また、高校生にもなると強豪校だと部活といえどもかなり遅い時間になります。

普通に勉強して進学するということを考えると圧倒的に時間が取れませんので、大学進学を考える時期になるとかなり厳しい現実を向き合う可能性が高くなってしまうんですね。(強豪校だからといって推薦で進学できるとは限らないのです)

もちろんこれが工業や商業高校であっても就職に必要な資格試験などの受験ができなかったりすると先の人生にかなりの影響を与えますので、現在のスポーツ現場においてはもう少し他のことができる余裕がもてるようしていくことは必要です。(ある程度スポーツで結果を出しているといい具合に行ける子も中にはいますが、そうでないほうが多いです)

体のことも勉強のこともどちらも中途半端が一番良くないです。

長々と書いてきましたが、とりあえずスポーツの現場の状態を見たりきいたりした個人的な意見を述べてみました。随時書き足したりしていくかもしれませんがとりあえずはこのへんで終わります。


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