【第2回】6歳までに身に付けたい3つの動きとは?
6歳までに身に付けたい3つの動きとは?
U-12専属プロフィジカルコーチ鎌田氏が、3歳から6歳頃までの年齢に限定して、どのような動きを身につけさせたらよいのかをトレーニング内容と合わせて、お伝えしていきます。
是非、ご家庭でも実践してみて、運動神経を高めて、様々なスポーツができるカラダづくりをしていきましょう。
9歳から12歳頃に、人生で最も大切な期間『ゴールデンエイジ』がやってきます。その時期は神経系の発達が著しく、さまざまな神経回路がつながり、『即座の習得』ができる期間と言われています。
ゴールデンエイジを有効活用するためには、それまでにどのような運動経験を積んできたかが重要になってきます。家を強くするためには土台が重要であり、この土台作りとなるのが、プレゴールデンエイジです。
プレゴールデンエイジとは、ゴールデンエイジの前に訪れる3歳から8歳までの期間をいいます。一生に一度しかないプレゴールデンエイジの期間に、多種多様な動きを習得することが、ゴールデンエイジ(即座の習得)につながるのです。
そこで、3歳から6歳までに必要な3つの動きを解説していきます。
【6歳までに身に付けたい3つの動きとは?)】
1.『体のバランスをとる動き』
2.『体を移動する動き』
3.『用具などを操作する動き』
【3~4歳】
この年代で必要な力は、『体のバランスをとる動き』と『体を移動する動き』です。『体のバランスをとる動き』とは、立つ、座る、寝転ぶ、起きる、回る、転がる、渡る等の動きです。『体を移動する動き』とは、歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、這う,避ける等の動きです。
未就園児の体育教室では、3歳までにすべての子どもたちがトレーニングによって、前回りができるようになり、手なし前回りもできるようになっていきました。ただ気をつけてもらいたいのは、前回りの練習だけをトレーニングしたから前回りができるようになったわけではないということです。
ご家庭でトレーニングする場合は、『動物ものまね』をオススメします。うさぎのようにピョンピョン跳んだり、象のように腕を長い鼻にみたてて歩いてみたり、ライオンのように4足で素早く走ったりして、楽しみながらトレーニングして様々な動きを習得させていきましょう。
【4~5歳】
この年代で必要な力は、『用具などを操作する動き』です。これは、持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴るなどの動きです。
幼児体育教室ではスポーツリングを活用して、『輪投げトレーニング』をしています。このトレーニングによって、何かを捕まえる楽しみや物を扱う楽しさを味わいます。
最近では体力測定でもハンドボール投げが年々低下傾向にあります。『投球動作』は日常生活では滅多にない動きなので、『ごみ箱ポイポイトレーニング』もオススメです。最初は成功できる短い距離からスタートさせて、徐々に遠くにしてレベルをあげていきましょう。保護者の方も一緒になって行うと楽しいです。
【5~6歳】
この年代で必要なことは、今までに伝えた3つの動き(『体のバランスをとる動き』『体を移動する動き』『用具などを操作する動き』)をより滑らかにすることです。
この時期にオススメのトレーニングは『縄跳び』です。『縄跳び』は用具を使う力とバランスをとる力が鍛えられます。と同時に、長く跳び続けることで持久力も高まっていきます。
『縄跳び』は簡単に跳ぶことができないので、まずは保護者の方が見本をみせあげてください。そして、回数を数えることから始めてみましょう。回数が増えることで、跳ぶ楽しさを味わうことができます。徐々に色んな跳び方にチャレンジして、多様な動きを習得させていきましょう。
U-12専属プロフィジカルコーチ
鎌田豊
【所属】
○鎌田豊公式オフィシャルサイト
○ワセダJFC代表兼監督『小学生サッカーチーム』
http://waseda-jfc.jp/
○国分寺キッズアカデミー『かけっこ&サッカークラス』
http://kokubunji-kidsacademy.com/
【資格】
アジアサッカー連盟公認フィットネスライセンス レベル1(アジアで初となるサッカーに特化したフィジカルコーチライセンス)
日本サッカー協会公認A級U-12コーチライセンス
日本サッカー協会公認Gk-LEVEL1コーチライセンス
中学高等学校保健体育第一種免許
スプリントコーチ
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