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感想文#2 映画「水曜日が消えた」

今回は中村倫也さん主演の「水曜日が消えた」のお話をします。

この作品は、レンタルショップで感想文#1「私をくいとめて」の隣にあったので、「あ、そういえば観たかったんだ」とレンタルしました。(2023年1月現在、アマプラなんかはじめてみました。なんかすいません)

この作品で私なりに感じたキーワードは以下の三つです。
「人格」
「中村さん」
「正しさとは」

人格

ネタバレになってしまいますが、人格についてのお話なので。
私は中学生くらいのときに「多重人格」という言葉を知りました。
一人の人のなかに複数の人間が存在する。医学的には解離性同一症というみたいです。
自分以外の人格が主人格となっている間は、記憶が無い。
「君、昨日○○(場所)にいたよね」と言われても、自分だけれど自分じゃないから何もわからない。
当事者にしかわからないことですが、本当に、いろいろなケースがあるようです。そして原因もさまざま。

こういったことを知るたびに私は、「関係ない」といって知ろうとすらしないことが、一番問題であるように感じるのです。

中村さん

この作品において、もしも中村さんじゃなかったら、と感じる瞬間がたくさんありました。
違う俳優さんだったら、どう感じただろうかと。
もしかしたら、作品として成立しえただろうか。それくらいに。

今、そこに座っている君は何曜日なんだ? と。

そこがこの作品の醍醐味のひとつなのかもしれません。
そして全編ほぼ中村さんが出演されています。
いつ観ても中村さん。
中村さんのファンの方は……言うまでもありませんね。

正しさとは

この作品中では治療として人格を統合し、主人格一人にすることをめざします。
しかし、途中から違った様相を呈します。

本来であれば、一人が一週間を生きるのが正しいはずです。

一週間に一日しか生きられないとしたら、しかもそれがいつも同じ曜日だとしたら。
それは、正しさだけがすべではない、多様な生き方のひとつの形を示されているようにも感じます。


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