黒柳徹子著『本物には愛がある』制作秘話
芸能界のレジェンド、『窓ぎわのトットちゃん』の著者である黒柳徹子さんが、幸せに生きるために本当に大切なことを語った『本物には愛がある』が好評発売中です。その発刊経緯を、担当編集者が語ります。
年の瀬も押しせまった昨年12月30日、「ピーンポーン」と家のチャイムが鳴りました。 大掃除をしていた手をとめて出ると、なんと黒柳徹子さんから校正ゲラが宅急便で届いたではありませんか!
すぐに封筒を開けて確認すると、濃い鉛筆(4Bくらい?)で力強く書かれた文字がびっしり。疑問点にはピンクの付箋が貼られていました。「ああ、徹子さんご本人が丁寧にゲラを見てくださったんだな」と伝わってきました。
昨年は、10月に『続 窓ぎわのトットちゃん』の刊行、また12月に映画『窓ぎわのトットちゃん』の公開などがあり、徹子さんは大忙し。しかも、12月には海外にお出かけとのこと。
徹子さんには「12月中に校正ゲラをお戻しいただければ……」とお願いしていましたが、そのような多忙なスケジュールなので、いつになるのか、正直まったく読めません。「年内は難しいかな……」と半ばあきらめていました。
しかし、徹子さんはきちんと約束を守ってくださり、しかも、翌日の大晦日にはNHK紅白歌合戦の特別企画にゲストとして出演されていました。す、すごい! 芸能生活70年のレジェンドのバイタリティーに圧倒された年末でした。
本書・PHP文庫『本物には愛がある』は、徹子さんの子どものころの思い出、元気のもと、「徹子の部屋」でのこだわり、100年後の子どもたちに伝えたいことなどをインタビュー形式でまとめた、言わば「トットちゃんの人生論」です。『窓ぎわのトットちゃん』シリーズとの併売としてもおすすめの1冊です。
また、この4月にはPHP文庫が創刊40周年を迎えます。これからも人の心に寄り添い、人生を明るく前向きに生きるための知恵や教養を提供する作品をお届けしたいと思っています。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ビジネス・教養出版部人生教養課 桑田和也