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ひとりにひとつの、人間関係

私はいつの季節も夜が好きで好きで、
たまに大嫌いだ。


夜に散歩に出ると、
夜に自転車を漕いでると、
私が凄く生き生きして感じられる。

だけど、少しだけね、
誰か隣にいてくれないかなって思ってしまうんだ。危ないよ、って心から心配してくれる人っているのかなって思ってしまうんだ。夜の闇をぎゅっとそっと受け止めてくれる人っているのかなって思ってしまうんだ。

表面的に優しくされた時点で強がってそれを拒否してしまう私には、そんな人現れないかな。

私の拒否を越えてまで、私に踏み込んでこようとする人なんて居ないよな、

大切な友達はいるけれど、友達にそこまで頼れないよ。

ずっと傍にいて欲しいからこそ、これ以上迷惑はかけられない。

人が離れていく感覚は、もう味わいたくないんだ。人が放つ冷酷さはもう要らないんだ。触れたら壊れてしまいそうな優しさは嫌なんだ。


友人関係も

親子関係も

表面的な関係も

一時的な関係も

恋愛関係も

2人で共有しているのは時間だけで、心まで共有できていることってほんとうに稀なんだ。

心まで共有しているように見えて、
実はそんなことなくて、

私は本音でぶつかっていっているけれど、
相手はそんなことなくて、

私が本音から離れた言葉を放ったとしても、
相手は私の心からの言葉だと受け取って、



人間関係って
2人でひとつに見えて

本当は
ひとりにひとつなんだな。


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