現実という名の怪物と戦う者たち
この曲を知ったのは、私の街を台風が襲った4年前のあの日だった。
4年前は出会えて良かったものよりも、出会いたくなかったものにばかり注目していた。
出会えて良かったと心から言えるものを数えられるようになったのは、つい最近な気がするよ。
世の中を見渡してみると、
至る所に、残酷で悲惨なことがある。
きっと、温かさよりも冷たさの方が多い。
身を潰したら、私の苦しみを分かってくれる。
そんなことは無いと、20年生きてきたら気づいてしまった。
わかんない人には多分、ずーっと、わかんない。
だけど、20年生きてきたから気づいた。
わかる人には、わかってもらえて、
気づいてくれる人には、気づいてもらえる。
それは、近しい人かもしれないし、全然知らない人かもしれないけどね。
温もりは微かに、でも、確かに、ある。
もうひとつ、20年とちょっと生きてきたから気づいた。
誰かが私のすべてを理解することはできないって。
人には人の正義があって、強さがあって、弱さがある。
だから、わからなくて当然だよなぁって。
これは、あくまでも、私の20年とちょっとから得た知見、なんだけどね。
そんな知見を持った私だから、友達が悩みを打ち明けてくれたとき、「自分を最後まで守れるのは自分だけだよ」と言った。言ってしまった。
でも、迷いながらも、そうやって伝えたのは、本当にしんどすぎて無理になったとき、この言葉を思い出してまずは自分を守って欲しかったからだった。
すべての人にひとつずつ、それぞれの心があるから、悩みに寄り添いつつもある意味でその結果に対して責任から離れている。最終的にどうするかは本人次第で、助言に従っていたかどうかよりも、どう行動したかを友として見守っていたいよ。
失いたくない大切な関係が増えていく。
消えないで。失いたくない。
大切なものほど、そうやって強く思いすぎて、首を絞める。
そして、消えていく。
知らないところでされる噂がある。
嫌わないで。
だけど、人の心は追いきれない。
だから、ちょっとだけ、その関係に対する責任を手放そうと思う。
無責任は時に悪じゃない。
私なりの「大切」で、
よく私のことを知らずに判断されてしまうこともあるけれど、
私は一面だけで判断しないように。
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