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山ご飯道具のはなし #1

山に登らずとも。
山のことを考えながら調理し、山で過ごしていることを想像しながら食す。
それだって、立派な山ご飯。

というわけで、本日は、山ご飯道具のはなし#1『メスティン』についてです。

1.メスティンとは

登山やキャンプなど、アウトドアで利用されるクッカー(調理器具)として大人気のメスティン(messtin)は、和訳すると飯盒となりますが、元々は軍隊で使用されていた『食器』のことを意味するそうです。
日本では、スウェーデンのトランギア(trangia)社製のメスティンが有名ですが、最近では、ダイソーやニトリなどのホームセンターでも販売されていて、手軽に購入することができるようになりました。

ちなみに、私が初めてメスティンを購入した頃は、まだ私の地元(高知の片田舎)では、メスティンを販売しているお店がありませんでした。
実物を見ることはできませんでしたが、インターネットで情報を集め、想像力を駆使して、とあるオンラインストアで購入しました。

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初めて購入したメスティンは、写真の下から2番目のトランギア社製以外のもので、調理以外に、お弁当箱としても利用していました。
※お弁当箱として利用する場合は、おかずの汁漏れに要注意です。


2.特徴

①アルミ製
表面加工のない無垢のアルミ素材で作られています。

②軽量
通常サイズのもので約150gほど。

③幅広い調理方法に対応
ご飯を炊く以外にもできることが多い。

④アクセサリー類が豊富
メスティンを意識した調理器具が豊富にあります。

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3.メリット

①熱伝導率が高い
アルミ製のため、熱伝導率が高いので、小さな火力でも高温調理が可能になります。

②スタッキングしやすい
サイズ違いのメスティンを重ねたり、他の調理道具や食材などを収納することができます。

③ハンドルが取り外し可能
ハンドルを取り外せば、オーブン料理に活用できます。ケーキを焼いたり、パンを焼いたりする際の型としても使えます。

④炊く、煮る、蒸す、炒める、燻す
幅広い調理方法に対応しているので、ご飯を炊く以外にも活用できます。

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4.デメリット

①変形しやすい
軽量なアルミ製のため、衝撃や熱で変形することがあります。
特に、空焚きに注意が必要です。最悪の場合、底に穴が空いたりするようです。

②食洗機で洗えない
アルミ製のため、食洗機用の洗剤で変色します。

③電子レンジが使えない
金属製のため、電子レンジでの加熱は厳禁です。最悪の場合、火事になります。

④IHヒーターが使えない
アルミ製のため、IHには対応していません。

⑤焦げ付きやすい
表面に焦げ付き防止コーティングがないため、焦げ付きやすくなります。

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5.お手入れ方法

①バリ取り・シーズング
トランギア社製のものは、蓋と本体の縁にバリが残っていることが多く、怪我防止のためにヤスリがけをするこをおすすめします。
シーズニングについては、私は、やっていません。
理由は、めんどくさいからというのが正直なところ(笑)ではありますが、匂いなども気にならず、通常使用できていますので、シーズニングの必要性を感じていません。

②焦げとり
水にクエン酸やお酢を加えて沸騰させると、焦げが浮き上がってきますので、スポンジで軽く擦って洗い流せば焦げとり完了です。
ちなみに、表面のくすみがとれるので、新品のような輝きを取り戻すこともできます。

6.まとめ

軽量で幅広い調理方法に対応しているメスティンは、登山やキャンプでの調理にとてもあっています。もちろん、アウトドアだけでなく、自宅での調理にも活用できるので、無駄にはなりません。
誰もが簡単に扱えて、気軽に購入できる価格設定なので、初めてのクッカーにもおすすめです。

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