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バイクのある暮らしはじめました #3

2021年夏。
突然思い立ち、バイクのある暮らしを始めました。

教習所までの難関

いざ、教習所へ入校の申し込みをしよう!となった時、私の前には、最大の難関が待ち受けていました。
母です。

バイクで怖い思いをした経験のある母は、私の二輪免許取得には大反対でした。
バイク探しを始めた時も、入校の時期を考え始めた時も。何度も、何度も、考え直すよう諭されました。
車の免許があるんだから、バイクの免許なんて必要ない。そう言って、なかなか認めてはくれませんでした。

それでも諦めきれなかった私は、梅雨真っ只中のよく晴れたある日、家族の賛同が得られないまま入校の申し込みをしました。
この話を聞いた職場の後輩からは「まるで、反抗期の中学生みたい。」と、言われてしまいましたが、この強行突破劇が無かったら、きっと、バイクのある暮らしは実現していませんでしたね。そう思うと、あの日の自分自身の行動力に、最大限の賞賛を送りたいと思います(笑)

初めてのバイク

さて、無事(?)に入校を終え、初めてバイクに跨った私。

これが噂のスーフォアか。
足付きは問題なさそう。
車体は重いけれど大丈夫そう。
クラッチ操作もできそう。
案外楽勝なんじゃない?
と、初日の私は思っていたのです。

が、しかし。
翌日からの私は違いました。
発進停止がスムーズにできない。
アクセルやクラッチの操作が雑。
バイクという乗り物が、車のように簡単には扱えないものなのだと、思い知らされました。
自分の不甲斐なさに、心が折れそうになることもしばしば。

けれど、教習を重ねる毎に、少しずつ、少しずつ、できることが増えていく。
指導員さんの言葉が、頭じゃなく、体で理解できるようになっていくと、バイクに乗ることがどんどん楽しくなっていきました。
仕事終わりの教習は、体力的にしんどいこともありましたが、辛さよりも楽しさの方が多かったです。

課題という壁

普通自動二輪免許には、いくつかの課題があります。
クランク走行、S字走行、一本橋、スラローム走行、急制動…
教習中、誰もが、何かしらの課題で躓いてしまう。
と言いますが、私も例外に漏れず、課題で何度も躓いてしまいました。

クランクやS字は、すぐに慣れることができましたが、一本橋、スラローム、急制動には何度も苦しめられました。
バランス良くバイクを扱うこと、恐怖感を捨ててバイクを走らせること、それが本当に難しかったです。
でも、ある日突然、何故だか急に、一本橋もスラロームも急制動も、難なく通過することができるようになったのです。
恐怖感を感じることも無くなっていて、あっ、もしや、私にもバイクの神様が降りてきたのかも!なんて思ったくらいです。
本当は、指導員さんの丁寧な指導の賜物なのですが(笑)

教習を終えた今では、課題ができなかった辛さも、課題ができるようになった喜びも、大切な思い出となっています。


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