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24-04-2020 体調不良の話④

こんな話 シリーズ化したくないよ、すんなよーとか思いながらも④になってしまった。note はじめたばかりでこんな内容、私だって嫌だと思いつつ、あまりにもキリが悪いので書いてます。

noteを読んでくれた友人からは、熱以外の症状は?と聞かれました。私の場合は花粉症とかぶってるのでなんとも言えません。現在は37.5以下ギリギリの微熱、鼻水、痰、目の充血、軽い倦怠感、胸のチクっとする傷み、息苦しさそして腹痛があります。咳はというと、痰が絡んで自ら咳払いしている感じなので、出ているとは言えないかな。
先日、宮藤官九郎さんが退院されて、ラジオかなんかだったかしら?それに出た時のインタビューを読みましたが、「味覚障害とかなかった。コロナって本当に人それぞれで、だからこそお医者さんたちも困ってるんじゃないかな」というようなことを言っていて、そうなのかーと思っていました。
ずっと、私ってコロナ感染者なのかな?と思って入るけれど、多分違うんじゃない?と家族には言われています。確かに世の中のコロナで苦しんでいる比較的軽症と言われる方達よりも私は軽度の症状しか出ていない。そして何より最近自主隔離をはじめただけで、ずっと一緒だった家族には目立った症状がないから。かと言ってそれはクドカンが分析した通り、私の/私たちの場合だけかもしれないので、やっぱり誰かに移してしまうのが怖いのです。そんな気持ちで、今日の話になります。

24日。スマホも不調なのか、目が覚めるとスマホがブラックアウトしてて反応がない。どうしたんじゃと思いながら充電をして放置しておくと、いつの間にか画面がついていて、やっと“いま”の時間を知る。ほとんどお昼近く。何度かスーが心配して見に来ていた気がする。でも、夢の中がとても幸せだったので起きたくなかったのかもしれない。熱は36.6度。やった!と思ったら、どうやら計りすぎていて、体温計の電池が切れかけているようで、家族それぞれの体温が同じ度数で出てくる。こりゃまいったまいった。
コロナ騒動でとにかくいろんなものが街から消えていった。まずはマスク、そしてアルコール、除菌ティッシュ、体温計、ハンドソープ、そしてLR41のボタン電池。
Amazonで探していると、タイミングよく友人からLINE。この状況下で体温計が使えないことをぼやいて、電池も手に入らないと嘆いていると、わざわざ裏技的なことを調べて送ってくれた。ありがとう!でも、この裏技使えるまでに2日かかるので、今日から2日は耳の鼓膜で計る体温計にお世話になることにした。
鼓膜で計る体温計、結構トリッキーでアレルギーの先生に聞いたら、あんまり意味ない。熱ないか、微熱か、すごい高いかくらいがわかる程度と思った方がいいよって言われていて、確かに、脇で計った後に鼓膜体温計で計ると全然違うんですもん。昨日、37.7度が最高でその時、気休めというか、鼓膜でもすごいことになったらこれはえらいこっちゃじゃない?と思って計ってみたら、37.2度だったので、一応、0.5ほどの誤差があるだろうと考えてみると、私の体温は37.1度だそうだ。そっか。まだ少しある。

私が起きたことに気づいたスーが、父の部屋から顔を出し、カカに作ったの!といって、チラシを切って作った王冠をくれた。スーのもあるのって言ってかぶった。彼女は父の部屋でいつも楽しそうにいらない紙を使ってクラフトをしている。にしても流石にチラシで王冠は切ないので、折り紙使えばいいのにーと言えば、中から父が、いいんだよ、すぐに捨てられるから、どんどん作れるからと。なるほど。

自主隔離中なので、夫に電話すると、仕事をしているからと家のことは一切何もやってなかった。お願いするわけでもなく、スーは当たり前かのように父の部屋にいて、父が相手をしている。何よりも、昨日はごめんねって気持ちが全然伝わってこなくて、めちゃくちゃ態度が悪い夫に、イライラして、こちらも言いたくない言葉を出してしまう。下りていって、何かお腹に入れて(気休めの)薬を飲みたいんだけど何かあるかなと伝えると、冷凍庫から冷凍ご飯をバンっと出して、電子レンジに入れてまたバンっと閉める。ものすごい不機嫌におむすびを作ってくれて、私もイライラしながらも受け取り、食べる気にならず昨日入れなかったお風呂に入る。熱が出ると頭が痒くなるので、気持ちがよかった。
お風呂から出て、髪を乾かしていると、スーがそーっとまた開いたドアの外から覗く。どうしたの?と聞いたら、お腹がすいたと言う。話を聞くと朝ごはんも小さいおむすびだけで、さっきスーのお昼はちゃんと作ってとお願いしたのに、結局作ってもらっていなかった。夫が作った“不機嫌おむすび”(もう命名しちゃう!)はまだ食べてなかったので、手元にあったウェットティッシュでそれを念入りに拭いて、スーにお昼もおむすびでごめんねと言いながら手渡した。なんて惨めな親子なんだろうと悲しくなってしまう。スーは全然いいよ!おむすび好きと言って、じいじの部屋へ戻っていった。本当はスーの大好きなカカ特製のチャーハン作ってあげたいんだ。ごめん。
父が夫婦仲の危機を感知してか、スーと同じようにドアの外から、コンビニで良ければ何か食べ物を買ってくるよと言ってくれたのでお願いした。13時半。

下から夫ががちゃがちゃし始めたので、マスクをつけて下りていき、リビングの入口から何か父に買ってきてもらうからお昼ご飯は作らなくていいよと伝える。が、全然聞いてくれない。手を止めない。お昼ご飯を作るのを渋っていたのは、自分の仕事の時間が割かれるのが嫌だったわけで、だから作らなくていいと言っているのに、いいよ、やればいいんでしょと全く聞いてくれない、あまりに聞いてくれないから大きな声が出てしまい、父の部屋にいたスーがびっくりして下りてきた。ごめんね。

このまま話し続けてもダメだと思って上で横になる。
夫の態度は非常にむかつくけれど、でも、確かにこのままだとコロナ以前に本当に家庭が回らない。うつることを懸念して、私があらゆるものに触れられないので、家事の一切を任された夫は、それに加え自分の仕事もしなければいけない。それは一体いつまでなのかという気持ちで、お互いがイライラしてくる。1日おきに考えようと話していても、結局微熱は続く日々で、家族の負担が大きく、私も申し訳なさで居たたまれない気持ちに。
長い溜息をついてから、スーが作ってくれたチラシの王冠が目に入って、スーとお揃いのケアベアのローラちゃんにかぶせ(スーとつけた名前)、主人不在のベッドに飾った。スーを自分のベッドでいい加減寝かせてあげたいし、どうしたものか。

本音を言えば、私がコロナ感染者だろうが、そうでなかろうが、今はPCR検査をしない限り、それなりの処置はしてもらえない。でも、現時点の私の状態のままが続く限りは多分PCR検査を受けることは叶わない。つまりは嫌な話悪化しない限り、私ははっきりしたことを知ることもできないわけです。
いつか悪化することを考えていつまでになるか分からない自主隔離を続けているうちは、夫や父の負担、そして娘の精神的な負担に不安が募ります。
かといって、私が明日また36度台になったとしても、また微熱が戻ってくると思う。そうなるともう家族には申し訳ないけれど、“そうだった場合”の感染を覚悟してもらって、“そうじゃなかった場合”に賭けてもらう。私がこの寝室から出ていき、できる限りの範囲で動く。例えば、朝昼のご飯の準備や娘のケアをして、夫の仕事が終わる夕方からは横にならせてもらうとか。そうやって騙し騙し生活と療養をやっていくしかないのかもと。

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夕方、下からまたマスクをしっかりつけた娘がやって来て、私に飴をくれた。
2つ入ったましかくの飴、2つのフレーバーを本来同時に楽しむものなのに、片方は私に、片方はトトにあげるんだと言って、そしたら仲良くできるでしょと自信満々に言った。ただでさえ母親と触れ合えず不安なのに、昨日からのことでごめんなさい、娘よ。

夜眠る前にLINEでテレビ電話をした。最初は自分たちの映像につけられる効果をきゃっきゃ楽しんだりした。途中夫が愛猫ゆえも登場させてくれた。彼なりのごめんなさいなのかもしれない。今日も寝るのが遅くなっていたので、そろそろねと言っても、娘はいっこうに切ろうとしない。終いには泣きはじめて、淋しいと言った。
ずっとずっと笑顔で、こちらが泣いても泣かず、笑い飛ばして、今日も不機嫌な夫をどうにか笑わせようと必死にカニダンスをしたり、変な顔をしていたスーが泣き出してカカにぎゅーしてもらいたいのと泣く。そうだよねそうだよー、カカもだよ。画面の向こうにいる夫に、スーが寝たらちょっと話そうと言って、どうにか切ってもらった。下から泣き声がして、私も泣いた。

来月2日、スーは5歳になる。ささやかな家族だけの誕生会もやる予定でいる。
その日まで私は自主隔離を続けて、夫だけで頑張ってもらうのか、もしくは上記にあるように、生活を回していくために、今の状況を考えてコロナではない方に賭けるのか、この後ちゃんと夫婦で話し合って決めたいと思います。
それと誕生日プレゼントも。

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