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【レビュー】Canon向けのバズーカをソニーのカメラにつけてディズニー撮ってみたら十分だった話

今回はCanon EFマウント向けのライトバズーカ「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」をソニーのEマウントでどれだけ使えるのか、を書いてみます。
この組み合わせで使い始めて1年ほど経ち、今ではディズニー行く時に必須の相棒です。いや、正確に言うとディズニーの時にしか使わないんですが。

本体はとても大きく、重い

SIGMA 100-400mm + MC-11 + α7C

「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」はCanon EFマウント用の超望遠レンズで、重さは1160gあります。それに加えてマウントコンバーターが125gありますので、合計の重量は1285gとなります。
ソニー用の「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS」は1135gなのでその差は150g。この差を許容できるか、がポイントとなります。

上の写真はα7Cに取り付けた状態ですが、レンズが重すぎて重心は常に前にあり、首からぶら下げて手を離すとマウントが折れてしまうのではないかというほど負荷がかかります。筒の部分を常に持って歩く必要があるでしょう。
本体がオマケみたいになってます。むしろ本体は持たなくていい。

MC-11

肝心のMC-11を経由した場合の機能ですが、オートフォーカスはAF-Cも正しく動作します。さすがに爆速とは言えませんが、困るほど遅いというわけでもなく普通に使えます。
実際に動いているものや、暗所でのAF性能ってどうなの?という部分については、この後の作例でご判断ください。

AFの癖などは別売りのUSB DOCKを購入すればパソコンで設定変更が可能ですので、気になる方は使ってみてもよいかと思います。

ディズニーでの作例

400mm F6.3 ISO800

「クラブマウスビート」のミニーとデイジーです。
このショーは席が近いと下から見上げる形となりちゃんと正面からキャラクターを捉えることはできませんが、後ろの席だとかなりの望遠を必要とします。

フルサイズ400mmという焦点距離はどの席からでも十分にアップで撮影できます。これはショーベースの真ん中やや後ろの席で正面だったのですが、見事なカメラ目線。
ショーベースは意外と暗いのですが、F6.3であってもAFは問題なく利いています。フルサイズの恩恵も大きいと思います。
手振れ補正も問題なく動作しており、半押し状態ではピタっと止まります。

168mm F5.6 ISO200

こちらは「ハーモニー・イン・カラー」後半の徒歩で来るベルとアダムです。
非常に良い写真ですよね。
このレンズは100-113mm F5.0、114-233mm F5.6、234-400mm F6.3とF値が推移していきますので「233mmまではF5.6で使える」など覚えておくと設定を考えやすいです。

227mm F5.6 ISO100

こちらも「ハーモニー・イン・カラー」から、ラプンツェルです。
ちょうどかなりの逆光のシーンで元ファイルはかなり暗かったのですが、編集でここまで復活させることができました。
柱の花や葉もちゃんと描写されていますし、すごいですね。

400mm F6.3 ISO12800

「ビリーヴ!」のラプンツェルとフリンです。
このショーは超望遠が無いとまず撮影自体が不可能ですが、こういったレンズであればキャラクターのアップも問題なく狙えます。
出現場所が固定のキャラクター(エルサなど)でない限りは、どこから見ても撮れる、というのはそれだけでかなりのメリットです。

400mm F6.3 ISO12800

「東京ディズニーエレクトリカルパレード」より、ティンカーベルのフロートに載っているダンサーさんの写真です。
400mm F6.3でこの写真が撮れるとは思っていませんでした。きちんと合ったピント、破綻していない色(特に羽の描写がとても綺麗)、かなり遠い背景なのに玉ボケも作れており、このレンズの底力を見せつけられたな、という感じです。

総評

ポイントは、「純正より150g重い」を許容できるかどうか

ここだけだと思います。
価格的にはレンズとマウントコンバーターを両方買うとEマウント用を買うのとコスト的にはあまり変わらないのでお勧めしませんが、既にレンズまたはマウントコンバーターを持っている方であれば、この組み合わせで使ってもまったく問題ありません。

このコンバーターを持っていると、Canon用の小さな単焦点(純正の40mm F2.8や、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMなど)を使えるようになるのでメリットも多いです。ぜひ検討してみてください。

Yuz.

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