2001年インディ500は豹柄

<オールズモービル(オールズ)とシボレー(シェビー)
は同じGMの一部門(厳密には子会社でもあるが)。
さて、この話から始めたい。2001年のインディ500で
サム・ホーニッシュJrとMi・アンドレッティがドライブ
したマシンのエンジンは当時まだIRL(インディレーシング
リーグ)期間中レギュレーションにより米国製ストック
ブロックV8エンジンNA(ノンターボ)だった。
パンサー・レーシングはペンゾールカラーの黄色に
車体中央後方のエンジン・カウル部分へ「ヒョウ柄」
書いたものをXカー(インディ500ではバックアップカー
と呼ぶ、F-1等でのTカー意味)含めてカラーリング。
採用のシートベルトはレーシングスーツ老舗のスタンド21製。
*:CARTの主力チームのV82.65リッター・シングルターボ
エンジン採用と反発、分裂開催したのはこの為プラス、
インディ500参戦へIRLシリーズ全戦参加義務するのがエンジン
採用条件と併用し分裂した理由。
ではエンジンの謎は?、実はこの大会はオフィシャルペース
カー自体がオールスのミニバン(ミニバン初採用だと思う)に
始まりオールス自体はNASCARでNA-V8ストック・ブロックエンジン
(市販車シリンダー・ヘッド等をレース用に改造したもの、安価だが
耐久性・燃費へ難がある。当時の名門ギャレスレーシングに同チームの
アルアンサー・Jrも採用、マイケルとは同期ライバルでインディ500二度
の優勝誇る)。製造・リリース経験ある。

 何でシェビー(シボレーと米国では言わない)と同じでないか?
シェビーはスポーツブランドで有名な「シェビー・カマロやコルベット」
等の日本でも有名な車種を持つ。が、実はインディ500の勝てる専用
エンジンを開発はシェビーで尚且つ「イルモアとの提携もしている」
 2.65リッター、シングル・ターボエンジン時代もシェビーはタイプA
に”反則技なタイプB”と出して、ライバルのフォードは(生粋のレース
専用エンジン・しかもインディ500専用)DFX-DFSから進化したXBシリーズを登場。そんな中にGM傘下なビュイック・3.3リッターOHCエンジンで
予選ポール取れるシロモノで戦っていた過去がある。
驚くようなことではない、シェビーの中身は当時F-1技術屋から抜けた
連中の造った会社が資金難+腕前披露に目を付けたインディ500で何と
してもフォード(中身はコスワース)に勝ちたいシェビー利害が一致。
 後にこの成功を「イルモア・ブランド」にてエンジン・リリース後
手を組んだ相手がメルセデスであり大成功、F-1へ行ける資金・技術も
確保する。
オールズは上記したGMブランドのビュック・エンジン(3.3リッターOHC+エキストラブーストを許されてDOHCエンジンとの対等勝負を2.65
リッターシングル・ターボエンジン時代に活躍したが決勝燃費悪く完走率
が低かった)。からの変更であり双方は高級車&ファミリーカー層を扱う
ブランドで知られている。
「パークアベニュー」(ビュック)「スカイラーク」(オールズ)
この双方は日本へも輸入された経歴ある同等形式エンジン採用して
おり、ストック・ブロックエンジンレース用に転用が多い。

*:当時のインフィニ(日産)は格下カテゴリーで実績を積んで
からの参加でいきなりではない、後に発展解消するNPTI(ニッサン
パフォーマンス・テクノロジー)がIMSA同様に開発し日本側タッチ
無で行いV8エンジンは当時のQ45型等から用いた。

 インディ500で「星条旗」といえば、アンドレッティ・ファミリー。
また、「星条旗がレーシングマシンのスポンサー」を”インディ500決勝”
で行う(NASCARのディトナ500叱り)では、ほぼチームやレーサー個人
スポンサーへ日本では考えられない?米国陸軍スポンサーの場合だ。

*:近年ではマルコ・アンドレッティがその例、インディアナポリス
市内を走行するバス・METROは時に米国空軍の求人看板が出る時ある。
 オールズは大排気量V8NAエンジン全盛期時代に最後までインディ
500で戦ったエンジン・サプライヤーで以前に32台の決勝進出マシンが
IHI製ターボチャージャー装備のエンジン(DFX等)記載したが残る1台は
何を隠そうこのV8エンジンである。IMSAシリーズではGTOーGTUクラス
にて車種「カトラス」で数々の栄光を成しえている、日本や欧州では
あまり知られていないのと日本メディアが正確に伝えていないように
感じる一面だろう。

2001年のペンゾールカラーのサムホーニッシュJrインディ500では決勝日朝は二番手の好タイムながらもスタート順位はRow-5インサイド。寒いと、ここクラッシュ多い、スタート直後のファースト・ターン出口単独スピン理由?寒さで当時はハードタイヤでコールドタイヤしかない+ホワイトライン内側境を部分舗装していてタイヤ・ラバー乗らない為にスピンです。

トーマス・シェクターが日本でのオーバル・レースでこのカラーリング
にて決勝走行(NAエンジンながらシボレーになった、CARTから主力チーム
復帰しインディ500抜きでレースは成立しないのを知ったから)。しかし
決勝はガス欠でアウト・オブ・レース(リタイヤ)は有名。この直後にNA
では、勝ち目なくHONDAワンメイクスになる(TOYOTAにもインディ500をNAエンジンで連覇された後に撤退されたのでGM側は面白くなかった筈)。

 パンサー・レーシングは「一発へ速く新人育てるのがうまいチーム」
だった、レーサー育成だけなら初期のディック・サイモンレーシング
のほうが多くの日本人レーサーがお世話となっているので該当するが
”勝てるチーム”からは外れる。
 IRLはシリーズ自体が「オーバル・コースのみでの開催」ネックでチーム
オーナーが会場(レース場)全員持つCARTとは決定的に異なりインディ
500以外は救いよう無かった、この時に抱いた野望を現在は米国レース界
帝王のRペンスキーが提携・包括買取という形式でIMS=インディアナ
モータースピードウェイを手中へ収めた。
 旧式マシンが「本来の姿でミニカーやレプリカで販売されるほうが良い
のであるが、伝統イベントに出場したマシンを語るならばそうであるデザインでないと悲しい」と思う。

撮影取材経験からすれば、現在のシャシー形態でつまらなくなり加えて電気
アシスト採用でよりダメに感じる。人工的製造出来るクリーン燃料を変に、
採用しないほうがおかしい、複数シャシー時代が面白いですよ安くなるし。
最後にインディカーは燃料会社系統がメイン・スポンサーの場合は「バーター取引」。事実、決勝時に供給出来る燃料は二社しかないし1台当たり
500マイル完走へは足りない?総使用量を決められ渡されるから燃費セーブ必要な「世界最速の耐久レース」とも呼ばれます。

*:豆知識:
Q):日本のチームはなぜ、参加できないか?
A=米国でカーディラーなどを行っているのが参加条件。
(例:レンタカー=名門のペンスキーはハーツ・レンタカー等経営)
(日本車の中古販売店で米国公認店なら参加できる=AAA公認なこと)
***=日本のJAFみたいな所。なので現地チームと提携ならレーサー
及び一部関係者は参加可能。(レーサーの通訳や広報とかの方)。