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虫かごびら記「越冬」

どんなに小さな虫にも体があり
脚があり顔があって
眼があります

寒さに耐える体から発せられる
健気な力感を誰かに伝えたくなります
そのために写真がうまくなりたい
もっとちゃんと撮りたい
そう思う日々です

扉の写真はお尻の黒点と透明感のある体色から
クロスジホソサジヨコバイの幼虫とわかります
体長は4ミリほど
森に入って葉っぱをめくっていたら出てきました

サクラの木の皮を剥ぐと
アカアシノミゾウムシが付いていました
目を覚ますとぴょんと跳ねて一瞬で視界から消えます
ほんとにノミのよう
体長は3ミリです

アカアシノミゾウムシ-1020528

アカアシノミゾウムシといっしょにいたのは
ケヤキツヤカスミカメでした
体長は4ミリを超えるくらい

ケヤキツヤカスミカメ-1030651


もう一種ゾウムシとともに越冬していた虫は
「極小カメムシ」で検索したものの同定できず
詳しい方から
クロハナカメムシと教えていただきました

アカアシノミゾウムシ+カメムシ-1020501

別の日
川沿いのサクラ並木で
ヨコヅナサシガメが身を寄せ合っていました
こうした集団越冬は
虫が苦手な人からすると
身の毛がよだつ光景に違いありません
私はもう平気になりましたが

ヨコヅナサシガメ幼虫-1141250

サクラの幹には繭も付いていました
こちらはちょっと暖かそうです

越冬不明-1141253


みんな春を待ち焦がれているようです

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