虫かごびら記「越冬」
どんなに小さな虫にも体があり
脚があり顔があって
眼があります
冬
寒さに耐える体から発せられる
健気な力感を誰かに伝えたくなります
そのために写真がうまくなりたい
もっとちゃんと撮りたい
そう思う日々です
扉の写真はお尻の黒点と透明感のある体色から
クロスジホソサジヨコバイの幼虫とわかります
体長は4ミリほど
森に入って葉っぱをめくっていたら出てきました
サクラの木の皮を剥ぐと
アカアシノミゾウムシが付いていました
目を覚ますとぴょんと跳ねて一瞬で視界から消えます
ほんとにノミのよう
体長は3ミリです
アカアシノミゾウムシといっしょにいたのは
ケヤキツヤカスミカメでした
体長は4ミリを超えるくらい
もう一種ゾウムシとともに越冬していた虫は
「極小カメムシ」で検索したものの同定できず
詳しい方から
クロハナカメムシと教えていただきました
別の日
川沿いのサクラ並木で
ヨコヅナサシガメが身を寄せ合っていました
こうした集団越冬は
虫が苦手な人からすると
身の毛がよだつ光景に違いありません
私はもう平気になりましたが
サクラの幹には繭も付いていました
こちらはちょっと暖かそうです
みんな春を待ち焦がれているようです
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