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月末読書会@札幌のこと

ここでの「家族」、ハイローで説明できるんですよ。どうも神山です。

今回は主催の片翼を担っている、月末読書会についての記事です。いちばんまじめ。月に一回、ジャンルを問わず評論・批評・哲学書・文化史などの本を一冊課題図書として札幌の喫茶店(中国茶が美味しい!ランチが美味しい!)に集まって読書会をしています。もう一人の主催は労働者であり大学院生のLatteさんです。

2017年6月、「ゲンロン0/東浩紀①」から始まりました。と言っても、この回は「ゲンロン0を読むためにこれまでの東浩紀の話をしよう」という感じだったので、あまり課題図書の話をした記憶がないですね。①とあるように複数回に分けて開催しました。全3回、②にて本の前半を、③にて本の後半を読みました。今では考えられない丁寧な構成です。

と、上記のように以前書いていましたが、調べていったところ初回は「愛するということ/エーリッヒフロム」であり、そのあとゲンロン0をやったようですね。申し訳ありませんでした…。

なんといってもこの読書会、おそらくこの国で開かれている読書会のうちでは指折りのふまじめな読書会。レジュメがないどころか、読了してなくても参加はOK、なんなら本を開いてなくてもOKだし、手元になくてもいい、ないない尽くしの読書会なのです。基本的に丸一冊を拾い読みしながら、最初から最後まで一緒に読んでいく、というスタイルの読書会となっています。そろそろ色々な読書会をしているひとたちに怒られるのでは。

そもそも読書会を始めたきっかけは、

①就職したあとも人文学とか理工学の素養から離れたくなく、又、自分と世代も趣味も異なる人たちとコミュニケーションをとる空間を作りたかったため。という参加者視点のもの。

②どうしても参加者負担が重たくなりがちな読書会企画だったけれど、2017年3月に参加した哲学カフェの形式が軽快で、これだと参加者負担が少なく長続きすると思ったため。という運営者視点のもの。

という両側面からのものでした。

始めた頃はまさか2年3年と続いていくとは思っていなかったですね。とりあえず今回はなりたちについての話でした。そのうち僕の選書についての話とかもしようと思います。多分。

ではでは。

月末読書会課題本一覧(☆は神山選書)

201705 愛するということ/エーリッヒ・フロム
201706 ゲンロン0①/東浩紀☆
201707 自由からの逃走/エーリッヒ・フロム
201708 ゲンロン0② 
201709 ?
201710 ゲンロン0③ 
201711 (未開催)アーキテクチャの生態系/濱野智史
201712 母性のディストピア/宇野常寛
201801 性表現規制の文化史/白田秀彰☆
201802 戦闘美少女の精神分析/斎藤環
201803 エンドレスエイトの驚愕/三浦俊彦☆
201804 社会にとって趣味とは何か/北田暁大・解体研【編著】
201805 数学ガールの秘密ノート やさしい統計/結城浩☆
201806 ニッポンの音楽 佐々木敦
201808 僕たちのゲーム史/さやわか☆
201809 サブカルの想像力は資本主義を超えるか/大澤真幸
201810 (東京開催)廃墟で歌う天使/遠藤薫☆
201811 (札幌開催)廃墟で歌う天使/遠藤薫
201901 人形論/金森修☆
201902 読んでいない本について堂々と語る方法/ピエール・バイヤール
201903 (東京札幌併催)小説のストラテジー/佐藤亜紀☆
201904 居るのはつらいよ/東畑開人
201905 科学するブッダ/佐々木閑☆
201906 アフロ・ディズニー/菊地成孔・大谷能生
201907 復興文化論/福嶋亮大☆
201908 なぜ脳はアートがわかるのか/エリック・カンデル
201909 趣味とジェンダー/神野由紀・辻泉・飯田豊【編著】☆
    (副読本)お砂糖とスパイスと爆発的な何か/北村紗衣☆
201911 音楽入門/伊福部昭☆
202001 在野研究ビギナーズ/荒木優太【編著】
202002 魚の文化史/矢野憲一☆
202004 ガロア 天才数学者の生涯/加藤文元☆
202005 暇と退屈の倫理学/國分功一郎
202006 新写真論/大山顕☆
202007 武器としての「資本論」/白井聡
202008 健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭/ペトル・シュクラバーネク著|大脇幸志郎訳 ☆
202009 ユリイカ2020年9月号 特集=女オタクの現在-推しとわたし-
202010 最高のおにぎりの作り方/樋口直哉 ☆
202011 手の倫理/伊藤亜紗☆
202101 やってくる/郡司ペギオ幸夫
202102 信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜/谷川嘉浩☆
202103 切りとれ、あの祈る手を/佐々木中
202104 原子力の哲学/戸谷洋志☆
202105 水族館の文化史/横井裕一☆
202106

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