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2020/2 マル秘展

 東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTで開催されている㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画に行ってきた。

 この展覧会はTwitterでこんなことやると面白いよねみたいな話がきっかけで実現した企画だったような記憶があって、だいぶ前から楽しみにしていたが、なかなか日程が会わず今頃になってやっと行くかーとなって行くことにした。

 普段デザイナーの人たちとはあまり仕事をすることがないのだが、生活の中にデザイナーの人たちの仕事によるものが多いので、どんな過程を経てそれが生まれたのか、どんなことを考えてるのかというのにはとても興味があったが、だいたいインタビューとかでしか捉えられなくて、それはそれできれいな順序をたどって理解することをできるが、原画やメモのようなものとしてその過程をみることはいままで経験がなかったのでとても期待が高まった。

 平日の昼頃の六本木はサラリーマンが多い印象だが、会場周辺は静かな空気が流れていてちょっと別世界のような気分になった。

 入場してすぐに松屋銀座のデザインコレクションのポスターが展示されていた。日本デザインコミッティーの歴史やメンバー紹介が見れるようになっている。

 次の部屋では三面の壁にデザイナーが実際にスケッチをする映像が流れ、そのスケッチが展示されていた。

 アニメーションで動きを捉えるスケッチが展示してあって、何度も確認するために表面が皮脂で汚れているのが見える。

 3番目の部屋でデザイナーごとの展示が行われていた。ガラスケース一つあたり一人のデザイナーのプロトタイプや原画、メモなどが展示されている。いくつか気になったものをピックアップする。

 空間デザイナーの田中俊行のストーリーに関するメモ。過去から現在に至るまでの歴史を表現している。

 照明デザイナーの面出 薫の原画。東京駅の100年前の復元にあたって照明デザインを担当しており、その設計図が展示されていた。

 建築家の内藤 廣のメモ。自己認識について考えてる様子らしい。

 3.11の犠牲者数の数だけ点を打った1ページ。

 グラフィックデザイナーの内藤 廣のグラフィック、シンボルマークデザインの原画。

 建築家の隈 研吾のプロトタイピング。高輪ゲートウェイ駅の屋根形状に関するもの。

 基本的に一部を覗いてあまり装飾されているわけではなく、とても展示物に向き合いやすい配慮がなされていたのが好印象だった。かなり展示点数が多く、一日でじっくり見るのにはかなりの体力がいるので、何回か通うほうが良いとおもう。ものづくりに関わる人は良い刺激を得ることができるので行ってよかった展覧会だった。


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