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星野ブロードウェイ第100回記念公演に心奪われた話

コロナ禍のおうちラジオから始まった星野ブロードウェイが気が付けばもう100回目!
その記念すべき公演がまじでやばかった・・・

以下ネタバレ大いにあります。
もし未聴の方が間違ってここにいらっしゃったのなら一旦お帰り頂き、是非本公演を聴いてから再度お越し下さい。

いつもの劇団員に加え、客演に声優の田中敦子さん、脚本にダウ90000の蓮見翔さんを迎えた100回記念公演「僕の有名人」

宙に浮いたファミレスの描写から始まるのほんと好き。
ラジオドラマならではのプロローグだと思うけど主人公(ツネモリ)の見えている景色から入っていくのすごく良かった。

その後ファミレスに入ってきた5人グループ、
”忘れもののお茶”と”お腹の音”が誰なのか、正直どうでもいい会話の中で5人の口調を通してちゃんとマンション内のヒエラルキーを匂わせているのが後から分かるのだけどよく練られている脚本だなと感心した。
あとここのテンポ感すごく良くて劇団員の皆さんのお芝居素晴らしかった。

そしてここからが役者星野源の真骨頂。
あの5人が誰か気付いた時の、
「やっぱり、うわあああ!!!」の声
最高じゃなかったですか?最高ですよね?
まじで鳥肌たったよ。
興奮してどんどん早口になって周りをドン引きさせていく様子にすっかり引き込まれてしまった。
マンションの部屋番号のくだり(右から数えるのか左から数えるのか)も良かったなー。
あの会話だけで舞台となるマンションのイメージが膨らんだ。

そしてそして真打ち田中敦子さんの登場!
何度聞いてもここで声出ちゃう。
ずるくないですか、あの登場は。
全部持ってっちゃう。
ハナビシさん(花菱さん?)のキャラクター演じきっちゃうのさすがとしか言いようがない。

我が家も一応6階以上なので直接ハナビシさんとお話できますか?
メニュー勝手に決められるのはゾクゾクするけど、廊下をピンクにするのは何とか阻止できないでしょうか。。。

振り返ると、蓮見さんはそれぞれの人にちゃんと見せ場を作ってたんだなと思う。それは計算されたものなのか、自然とそうなったのかは分からないけれど。田中さんに生ハムの原木と甲州街道を連呼させたの好きです。

塩尻ってどのくらいかかるんだろ?
最後のクロージングも好き。
国産車で行っちゃうのかな。

蓮見さんは一見本筋に関係なさそうな背景の描写が本当にお上手だなと思いました。(プロの方に対して失礼な言い方ですみません)
あちこちに散りばめられた対比の比喩たち。
マンションの下層階、中層階、上層階と宙に浮いたファミレス。
最初は外車・左側で最後は国産車・右側
幡ヶ谷と塩尻
音声しかないラジオドラマだけど台詞にさりげなく周りの情報が入っていてすんなりその世界に入り込めとても聞きやすかったです。
そして演者の個性を見事に生かした内容で本当に素晴らしかった!

源さん、、、、
これまたプロに対していう事ではないけれどお芝居上手すぎませんか?
さっきまでラジオパーソナリティの顔(声)してた人がいきなり役者に豹変するもんだからこちとらパニックです。
こんなの聞かされたら役者星野源を欲してしまう。
今年・・・どこかで別の誰かになった源さんを見られますか?
どうか見られますように✨🙏✨

2024/3/6 追記
Spotifyのアーカイブを追記しました。
星野ブロードウェイの後の蓮見さんのお話もとてもいいので是非お聞き下さい。

☆ヘッダーのイラストはいらすとやさんからフリー素材をお借りしました。





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