就職氷河期世代応援窓口

https://www.gov-online.go.jp/cam/hyougaki_shien/

 「お上」は、我々ロスジェネ・氷河期世代の定義をこのように認定しているようだ。

 学生のころに意中の就職ができずに転職を繰り返す。打たれ弱く、ストレスに弱い。派遣に甘んじて職場を転々とする。あるいは中高のころに不登校になり、ずっと家に引きこもって「そもそも働いたこともない」これといったスキルもない。これといった資格もない。やりたい仕事もはっきりしていない。これからの人生設計に漠然とした不安を持っているが、なんだかんだで40代になってしまった。結婚しているわけがない。いつもぼっち。努力しているわけでもなく、ぼーっと日々が過ごしている。だから、この人たちを指導して資格を取らせて、安定した職業に就職させなければならない。

 自分はロスジェネで間違いない。91年にバブルが崩壊して、自分が新卒で就職したのが92年だ。その新卒で就職した会社を94年2月、21歳でリストラされている。それまで積み重ねてきたものをすべてご破算に、はしごを外されたのである。「景気が良くなってから好きなところに行けばいい、いまは我慢しろ」という甘言にのせられて、全く意図してない仕事についたのが94年3月の話だ。「(若い人ならいくらでもつぶし効くでしょ?)バブルのツケを、自分たちの年代に押し付けたのである」・・・・・「お上」は「ゆるやかに景気回復」と大本営的な発表を繰り返してあれから30年弱経った。努力の結果「職歴、資格、スキル、経歴、やりたい仕事」ははっきりした。ロスジェネ・氷河期の定義にいずれも当てはまらないのである。自分のロスジェネらしさとは「年齢がだいぶ来ていて結婚していなくてロスジェネらしく無職になって8か月になる」ぐらいであり、地元の職安は自分のことをロスジェネ氷河期世代だと思っていなかった

「自分に対してこれ以上支援することがない」

 職安は「行政」である。採用側にモノが言える立場だ。上にあげて上を動かせ。こういうときに政治を動かすものだ。「お約束はできない」その場ではそれしか言えないことはわかっている。でも、思考停止は絶対にするな。

 ということで昨日は終わった。コロナ禍で社会が普通の状態ではない。しかし、我々ロスジェネはかつて「不景気だからしかたがない」という「言い訳」を聞かされて、自分たちに努力を強いて、自分たちに我慢を強いた。それが90年代ごろの話。偉い大人の言う通りに努力して努力して努力してこのざまだ。ならば、自分は採る側にも努力を強いるよ。「採らない」事業者には法人税UP、「採る」事業者には支援金を出すなど。方法はある。人を道具や設備や什器と同じに扱う新古典派経済学からの脱却を図るべきである。

自分は厳しいことばかり言われ厳しい道ばかり歩んできて厳しい仕打ちばかり受けてきた。やられたら、やり返すのが筋だろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?