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人材業界の新しい主役、「ビズリーチ」を展開するビジョナル。ビジョナルが抱える大きな脅威と、ビジョナルが日本の次世代Topテック企業になりうる成長可能性の源泉とは。

コロナが収束を見せ、人材業界が活況になっています。リクルートのHRテクノロジー事業(Indeed及びGlassdoor)がQ3決算で売上成長率97%、ビジョナルのビズリーチが事業がQ2決算で売上成長率61%という驚異的な数字を出し、ハイクラス新卒採用に強いワンキャリアが上場し、Linkedinが初の10億ドルの売上(約1兆円)の売上に到達するなど、人材業界には良いニュースが飛び交っています。

ただ、この人材業界の活況はコロナの収束では語り切れず、市場で大きな地殻変動が起こっています。一体人材業界で何が起こっているのか。その中でビズリーチはどういう競争優位性を持ち、どんな経営をしているのか、ビズリーチについて解説したいと思います。

その後に、ビズリーチの親会社であるビジョナルについて解説します。このビジョナルという存在が非常に肝になっており、ビジョナルは日本の次世代Topテック企業になりうる会社だと思います。そんなビジョナルの成長可能性の源泉について後半部分で解説します

人材業界概観

まず、人材業界全体をみてみましょう。
人材といえばリクルートがまず思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?昔からリクルートは国内人材業界の覇者で、最近はIndeedのCMを良く見かけるかと思います。Indeedはアメリカ発の求人広告企業で、2011年にリクルートが約1,000億円で買収をし、先ほど述べた通りグングン売上を伸ばし、今やリクルートの看板事業となっています。

海外展開も順調な国内人材業界の覇者リクルートですが、人材業界にはグローバルでの覇者がいます。2016年にMicrosoftが約3兆円で買収をしたLinkedinです。日本を一歩出ると、ほとんど全ての企業とビジネスマンがLinkedinを使っています。

イメージしやすい様に規模感を見てみましょう。下のグラフがキープレイヤーの売上を10億円単位で比べたものになります。

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Linkedinは2021年に1兆円の売上を出しているのに対して、リクルートはIndeedとGlassdoorを足して4,000億円、国内の人材事業で2,000億円ほどの規模感で、その差は年々広がっていっています。

Likedinはこれほどまでに強いのです。まだ日本の王者リクルートの足元にも及んでいない、国内新興企業であるビズリーチ、wantedly、ワンキャリアはLinkedinを前にしては、ほとんど存在しないかの様な規模感になっているのが分かります。

ちなみに、人材業界の新興企業で比較すると下の様になります。ビズリーチが頭ひとつ抜けているのが分かります。こちらのグラフも売上の比較で、単位は10億円になります。

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人材市場で起こった二つの地殻変動

では、現在活況な人材市場で一体何が起こっているのか見ていきましょう。

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