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【引退ブログ】4年主務 太田貫太郎

日頃より学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいております、保護者の皆様、OBOGの皆様、学校関係者の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
今後とも、ご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。

前編約1,400文字、中編約900文字、後編約900文字の合計3,000文字以上という膨大な文字数となっているので、就活中やお仕事、授業の課題等でお忙しい方はお時間に余裕がある時に読んでいただけると嬉しいです。

4年主務太田貫太郎

「引退ブログ」なんてものを書くことなんて人生で一度きりだと思うから、大学4年間の部活生活について、表層的な文章ではなく、俺の正直な気持ちを俺の言葉で書き連ねていこうと思う。
そしてラクロスに本気になれない後輩がいるならば、ほんの僅かの助言をしたいと思う。

 

これから色々な文章を綴っていく俺だが、この部を続けてきた自分自身であったり、オフィシャルや主務の仕事で部に貢献してきた自分自身に誇りを持っているということは、知っておいて欲しい。

俺は部にとても感謝している。感謝しても仕切れない程にだ。だがしかし、屈折した感情も抱いている。

現役で受験を失敗し一浪しても第一志望の大学に行けなかった俺は、せめて就活では成功したいと思い、ネットで見た「体育会は就活で有利」という本当か嘘かわからない情報を信じて体育会に入ることを決意した。今振り返れば、ラクロス部に所属し続けていることが目標にされていた。「大学から始めても日本代表になることができる!」という新歓での言葉に惹かれたものの、ラクロスをしたい、本気で上手くなりたいという気持ちが無かった。実に空虚な決意でラクロス部に入部していたんだと思う。

当たり前のことだが、そんな生半可な気持ちで入部した俺には、ラクロス部の活動はキツすぎた。
入部早々コロナにより全体練習を禁止された代わりにしてくださった、大和さんや梅さん、おっくんさんによるzoomを使った育成や、ひなこさんやみきさん、今は居ないみずきがしてくれたトレーナー講座に本気で取り組むことができなかったのだ。さらに、「家の周りに壁当てできる所がない、そして自転車も持ってないから壁を見つけることもできない。」という言い訳を盾にして、壁当てもしてこなかった。
これはもっぱら俺の覚悟がなかったせいだ。ラクロスに対して熱中していなかったからということよりも、「ラクロスをする最初の100時間を如何に使うかで上手くなるか否かが別れる。」と言った先輩の言葉を軽視し、「別に自主練しなくてもいいべ」と思ってた。つまり学習院男子ラクロス部やラクロスそのものを舐めていたのだ。

そんな考えを持っていた俺は当たり前のように同期で1番下手だった。いつまで経っても左手のパスはできるようにならなかったし、シュートも遅かった。足が遅いこともありダッヂは出来ずいつまで経ってもブルダッチに頼りっきりであった。アジリティについては言わずもがな。

起死回生の思いで始めたゴーリーも自主練を軽視していたせいでいつまでもパスやセーブが上手くならなかった。指導してくださった梅さんや貴也さん、だいきさんや綾瀬さんには申し訳ない気持ちでいっぱいである。あとマックスにも。

挙げ句の果てにはシュートが体に当たるのが痛くて耐えられないからという理由で部活を休んだり、筋トレの基準をクリア出来ないからという軟弱な理由で部活を長期間休んでしまった。これはお世話になった方々を裏切る行為でありとても後悔している。本当に申し訳ございませんでした。

そして現在も、他大学ではそうであるようにゴーリー組織やDF組織は4年生である俺が引っ張るのが当たり前であるのに、としきや笹子に任せてしまっているのは情けないと切に思う。

1番の心残りは、今の3年の代のサマーで優勝できなかったことだ。この悔しさや自分への不甲斐なさ、後悔は死ぬまで忘れない。

屈折した感情についての駄文を長々と書いてきたが、部に対してやりがいや感謝の気持ちも数え切れない程ある。ここからはそのことについて長々と書いていく。

部には主に4つの点で感謝している。

1つ目はかけがえのない同期に出会えたことだ。

しゅうごには政治学科の授業のことや就活のこと、そして部活のことで色々相談に乗ってもらった。しゅうご以上に大学生活で俺に影響を与えた人はいない。ありがとう。ここで書ききれないことはいつか言う。
こうたは俺の本音を話す相手として最高だった。何よりお前との飲み会はめちゃくちゃ楽しかった。ここで書ききれないことはいつか言う。
潤はイケメンすぎるな、イケメンでここまで性格が曲がってないやつはなかなか見たことがない。ここで書ききれないことはいつか言う。
樫原、お前とは色んなところに行けて楽しかった。よくわからんノリで行った足利フラワーパークや熱海等。ここで書ききれないことはいつか言う。
えいきはグラウンドでの姿が頼もしかった。2年の冬、ネックレスを引きちぎられたことは忘れないけど。ここで書ききれないことはいつか言う。
辞めた同期やスタッフ一人一人にまで以上のようなことを書いていると、このブログを読んでいる全員が寝そうなので次に進む。でも、いつか言う。

2つ目は偉大なOBに出会えたことだ。

なべけんさんのことだ。
なべけんさんにはとてもお世話になった。某有名新聞社や某有名外資系企業にOB訪問させていただいたり、様々な方とお話しできる機会をいただき、自分の知見を深めることができた。
畏れ多いことですが、なべけんさんの生き方は僕の目指すべき姿です。

3つ目は先輩や後輩、OB等の素晴らしい方々に出会えたことだ。ラクロス部に入部していなかったら会えなかった方とたくさんお話しすることができた。特にちゅーさん、ちゅーさんにはラクロスのことだけではなく実生活についてもたくさん相談させていただきました。ありがとうございました。

4つ目は心身ともに成長できたことだ。他責思考でガリガリの体だった入部当初と比べて、まだ未熟だけど、ある程度マシな体、思考になったと思っている。

感謝している点は他にも数多くあるが、文字数が膨大になってしまうのでここまでにする。

最後に、ラクロスに本気になれない後輩がいると仮定し、そんな後輩に向けた言葉を綴っていこうと思う。

社会人として働いたことはないけど、企業と部活は本質的には同じなんじゃないかと思っている。
企業は利益追求や社会貢献等の目的を果たすために活動をしており、部活も何らかの目的を達成するために活動している。この活動する目的が違うだけで、「さまざまな考え方を持つ人々が、ある目的を達成するために集団で行動している組織」という点で一致していると思う。そして、メンバーのモチベーション管理や組織の雰囲気が目的を達成出来るか否かに直結しているということなど、一致している点が数多くあると思う。
俺が以上のことを述べてきたのは、単に企業と部活が似ているということを言いたいからではない。

「将来、社会人として企業で活躍したいと思っているならば、ラクロスやこの部活に真摯に向き合うべき」ということを言いたいのだ。

「自身の技術向上のために問題意識を持って自主練や全体練習に励み、新たな問題意識を得る」という行為や、「組織の問題に対して当事者意識を持ち、その課題を周囲と協力しながら解決する」という行為は、社会人でも必須の行為だと推察している。
このような社会人でも必須の能力を磨ける部活生活は、とても貴重な時間であると知ってほしい。
俺がこのことに気付いたのは4年生になってからで、それまでの部活生活をやみくもに過ごしてきたことをとても後悔している。後輩にはそのような思いはして欲しくない。
だからこそ後輩には、この部活生活で、どうしたら上手くなれるのか、部をどうしたいのか深く考えてほしいと切に願う。

ここまで色んなことを書いてきたが、長すぎるのでこれを全部読んだ人はあんまりいないんじゃないかと思う。もしかしたら誰もいないかもしれない。
なのでこんな駄文を全部読んでくれた人にはとても感謝する。だから全部読んだと言ってくれた後輩にはセブンで何か奢ろうと思う。嬉しいので

最後に、俺がこの部活を最後まで続けることができたのは、両親や友人、古城教授、部員、OB等の多くの人に支えられてきたからです。

ありがとうございました。

そして残り僅かな時間ですが、よろしくお願いします。

以上

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