柔らかい 知らない堅さ 波間に揺れる 私の残骸 まだほぐれていない 少しずつ集めて 手のひらに乗せて 風任せ 拡がる景色が スクリーン 何を泳がせて 何を見送るの まだ固いね 街が硬いから 知らない人用に 匿名希望 線路の先を 揺られながら見ていた
私とあなたが 手を取り合って天に昇る時 今の世界は大きく生まれ変わる 初めからそうなるように 決まっていたところに辿り着く ──夢を見てる ただ……信じてる 辿り着くまで……倒れない どうやったって……死ねない 決まっているから 行けないところは閉じる 見えない音で閉じる いつか……どこか…… 分からないまま すべてがつながる リンクの先で 私とあなたが 手を取り合って天に昇る時 今の世界は大きく生まれ変わる 初めからそうなるように 決まっていたところに辿り着く きっとそうな
今日の終わりの鐘が鳴り あなたの影にさようなら 明日の私は あなたの知らない 空の下 違う色を奏でる服を着て あなたの影が 伸びていかない方へ 歩いていく 記憶を失うほどの 遠い東へと 私の影が伸びる頃 あなたはそれと知らずに 影を踏み それと知らずに 歳を取る お互い様の カフェテリアで再会するのは たぶん あなたが死ぬ3日前 私がいなくなったことを 忘れてから3日後 誰にも知られず あなたに差し出す ハーブティーをどうぞ 甘い思い出と 私の痛みと共に 香りに揺られながら