見出し画像

『おジャ魔女カーニバル!!』という洗脳

何日か前にこんな記事を見つけた。

この記事を見て私は歓喜に打ち震えた。久々におジャ魔女楽曲の"理解り手"を見つけたからだ。
私はようじょなので『おジャ魔女どれみ』が大好きだ。そしてそんな魅力的なコンテンツを裏付ける名曲の数々が大好きだ。当該記事にはそんな珠玉の名曲達のレビューが過不足なく著されている。2022年No.1の名文なのでまだ読まれていない方はこの記事より先に読まれたし。

で、当該記事では名曲を広くレビューしているんだけどそれでも声を大にして言いたい。やっぱり『おジャ魔女カーニバル!!』は別格だ。
私がおジャ魔女どれみというコンテンツに出会ったきっかけは齢14でたまたま聴いた『おジャ魔女カーニバル!!』だった。それから"どれオタ"に成っていく一方、何かとかの楽曲には助けられた。私の体細胞の85%は『おジャ魔女カーニバル!!』で出来ていると言っても過言ではないし、日本で『おジャ魔女カーニバル!!』を語らせたら10本の指に入れると思う、いやマジで。

『おジャ魔女カーニバル!!』の何がエグいかといったらサビだ。ここで先の記事での概説を引用したい。

サビこそがこの曲最大のクセ者で、サビまでは「変ホ長調(メジャーコード)」だったのが、サビで突然「ハ短調(マイナーコード)」に転調しているらしく、マイナーコードは一般的に「悲しい」リズムと言われている。

よく考えてみてほしい。この曲は女児向けアニメのOPだ。これを聴くのは異常独身男性ではなく私のようなようじょ。それなのに曲の一番の盛り上がりを悲しくしたいと言うのだ。この逆張りオタクじみた選択の意図はメロディーラインが示唆している。サビの音高を抜粋すると以下の通りだ。

GCGG GCGG | GA♭GFE♭F 〜♪

この中で鍵となるのがE♭で、簡単に言えばマイナーコードであることを強く示す音だ。しかし実際にはこの音は殆ど使われておらず、むしろ避けているようにさえ見える。
更にここで原曲も聴いてみよう。

サビの部分をよくよく聴いてみると先程のE♭の音が若干高いように聴こえるかもしれない。一見すると歌唱ミスだが、私はむしろこれが良いと思っている。マイナーコードを示すE♭がぼやけることで逆に悲しみが薄れるからだ。

更には無邪気な歌詞とアレンジ……あれ、マイナーコードって何だっけ?もはやそこにメジャーもマイナーもない。あるのはただ浮遊感、高揚感、トランス状態、これぞノストラダムスの世紀末洗脳だ。池毅先生、貴方が22年前にかけた洗脳はまだ解けていません。何てことをしてくれたんですか。本当にありがとうございました。

こんなものを幼少期に植え付けられていた我々が大人になって正気でいられるはずがなかった。どこかの組織が『おジャ魔女どれみ』の曲を聴いた子供達が将来どうなるのかの「実験」してたんじゃないかとすら思う。

これも冒頭の記事からの引用であるが、私はこの文言を見て首を5億回縦に振って頸椎が折れた。本当にその通りだよ。『おジャ魔女どれみ』は、『おジャ魔女カーニバル!!』は東映の壮大な社会実験だったんだよ。で、サビで絶頂するパブロフのようじょが生まれたってわけ。よって妹尾あいこちゃんは可愛い。Q.E.D.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?