毎日の詩、抜粋 2024年3月
2024.3.1
音が響いている
部屋のなかで
ただ燃え続けているものは日々
救われない魂が
一緒に歌う声は虚(うつろ)だが
心に訴えかける
その隣で身体のぬくもりを
感じながら
互いの幸福を喜ぶ
男女に少しだけ嫉妬するだろう
2024.3.2
この身体のよろめきを
少しだけ高く持ち上げる
扉はそこに待っている
重たかった腰はもう軽い
誰かが、あるいは何かが運んできた
天使の羽を手に載せて
この言葉のままに世界を渡ろう
それが実りの力となれば
また一つ踏み出していく
20