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バーチャルマーケット

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バーチャルマーケットに関するnoteをまとめました。
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#Vケット

アバター文化の過去、現在、未来

※この記事は、2019年12月14日に開催されたバーチャル学会2019の基調講演の内容を文字起こししたものです。登壇時に使用したスライド資料を含みます。バーチャル学会のホームページはこちら 自己紹介 こんにちは!動く城のフィオと申します。  本日はバーチャル学会2019の基調講演にお招き頂き、誠にありがとうございます。過去最高のバーチャル元年であった2019年、バーチャル学会発足!ということで、記念すべき場でこうやってお話させて頂けることを嬉しく思います。  改めまして、

Q「なぜVケットは会場のコンセプトがやたらと強いのか」

Vケットは、会場に「コンセプト」というものを持たせています。 Vケット2であれば「ファンタジー・中世」の「異世界マルシェ」や、「サイバー・近未来」の「FutureTerminal」。 Vケット3であれば「現実・ノンジャンル」の「ネオ渋谷」や、「中華・アングラ」の「九龍帝国城下町」といった形です。 ・会場の色が強すぎてブースが目立たないのでは? ・ブースが主役(であるはず)なのに本末転倒では? ・そもそもコンセプトの無い会場が欲しいんだが? など、様々な意見や要望を頂くこと

Q「なぜバーチャルマーケットはシンプルにブースをずらっと並べないのか」

展示即売会と聞くと、やはりコミケのようにテーブルがずらっと並んでいる光景を思い浮かべる方も多いと思います。 なんでVケットはこんなに会場が広いの? コミケみたいに、ブースを横にずらっと並べれば良いのでは? 何も無い空間にブースを置いたら、もっと快適に巡れるのでは? 色々と意見や質問、疑問を頂くことも多くなってきたので、ここで私の考えを書き記しておきたいと思います。 全ては描画負荷を下げる為の工夫VRChatにおいて「重い」という言葉が指すものは2種類あります。 1つは「

バーチャルマーケットとはなんだったのか

祭りの終わりに。 バーチャルマーケット(以下、Vケット)が終わり、一週間が経ちました。  開催期間は終わり会場もクローズしたけれど運営的にはまだまだVケット2の後処理が続いていて、閉会式で「Vケット3をやるぞ!」とぶち上げたものの下準備を粛々と進めるのみで表に出せるものはまだ何もありません。  ほっとしたような、祭りの熱に浮かされたような、次へと向かう熱量に滾っているような複雑な感情ですが、ともかく一つのコトが終わったということで、このタイミングでしか語れない「想いの塊」の