Velocity を変更する
今日はギターのアルペジオの Velocity を設定したので、それについて書いてみます。DAW は Studio One Professional 6.6.2。曲は under construction で公開中の sf-10 です。
fig.1 は出だしのアコースティックギターのアルペジオの部分です。最初は全ての音が Velociy=80% になっています。これでも別に構わないのですが、ここから強弱を付けてみます。
ノートを指定して Velocity を変更する
Velocity を変更したい場合、まずピアノロール上で変更したい音をクリックします。その音がハイライト表示され、対応する Velocity もオートメーションのエリアでハイライトされるので、これをマウスでドラッグして長さを変えていきます。
fig.2 の G3 の音は聴かせ所なので、少し値を大きく、だいたい90%に変更しています。値は目分量なので、正確に90%にする等は全く考えていません。
同時に音が出ている場合、Velocity は重なって表示されていますが、ノートをクリックしてハイライト状態にすれば、Velocity の値もハイライト表示になるので区別することができます。この状態で Velocity を変更すれば、ハイライト表示になっているノートだけ変更されます。
fig.3 は 1.25 のタイミングで2音が同時に鳴っていますが、ハイライトされている低音を60%程度に小さくしたところです。ここは高音部のメロディーを聴かせたいので、低音部は一歩引いた状態にして、頑張って聴こうとする人だけ分かるようにします。
最終的には fig.4 のようにしました。
大雑把なルール
最終的には fig.4 のようになりましたが、基本的には、以下のようなルールでVelocity を変えていくことが多いです。
メロディを強調
今回のように、アルペジオの中にもメロディーが感じられる場合は、それを強い音にすることで明確にしてやった方が聴きやすくなります。
リズムを取る感じで強弱を
ギターもリズムを刻む役目を持つと考えると、リズムの目安になる所は強くした方がハッキリします。即ち最初の拍や、ちょうど小節の1/2に相当する拍は強くすると分かりやすくなります。
1/8 音符でいえば、最強、弱、強、弱、最強、弱、強、弱、のようなパターンで指定していけば、メリハリが付けやすいです。
ただ、それだけでは味がないので、途中に聴かせたい音がある場合は、先程やったように特別に強く音を出すとか、どうでもいい場合や、ギターのミュート的な感じにしたい場合は弱くする、といった工夫をします。
装飾音は最初強く、後を弱く
ギターの奏法にハンマリングオン、ブリングオフのような装飾系のものがありますが、これらの音は後の音を少し弱くすることで、それっぽい感じになります。
余談
Velocity の設定をサボる
他のパートが目立っていて、裏に回るような状況の Track であれば、頑張って Velocity を設定しても殆ど効果はありません。だったら何もしないで全部 80% のままでも問題ないはずです。常に全部指定する必要はないのです。