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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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#レシピ

随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

DAIDOKOROイベントの土着的なミールスで基本としたケーララサッディヤのレシピ14種類

京都市役所前のクエスチョン8階、コミュニティキッチンDAIDOKOROで土着的なミールスイベントのお手伝いをしてきました。 お盆で時間余っている方は一通り作ってみてはいかが。 亀岡の農家さんからバナナリーフを買って運んできました。(ちょっと傷ついた葉っぱが多かったが) そもそもこのコミュニティキッチンのコンセプトとしては、スペインのバスク地方で長年地域の中心として機能してきた美食倶楽部が念頭にあるらしいです。 経緯としては、先日たまたまアフリカ納豆vsラオス納豆の対決

コルカタホームステイで学んだ家庭伝統ベンガル料理12選 #レシピ

無職になったしインドでも行くか、と思って旅に出て、いまはコルカタにおる。たまたまひょんな縁でコルカタに25年以上住んでいる日本人のドン的な方を紹介してもらうことができ、日本語教師のSubhaさんの家庭でホームステイをさせてもらった。Subhaさんは教員ということと日本語がわかるということが影響しているのかとても面倒見が良く、笑い方は日本人のよう。 コルカタは人々も穏やかだし文化と芸術に満ちている。デリーが政治的な中心地でムンバイが経済の中心地だとしたら、コルカタは文化の中心

チャイに適した牛乳はどれなのか?牛乳の専門家と一緒に飲み比べ実験してみた

チャイはお好きか。冬になりギーが固まり始めたが、最近はまた気温が下がり、温かいものが飲みたくなったという人も多いのではないだろうか。そんなときこそチャイの出番である。 今回の記事では、吉祥寺にある武蔵野デーリークラフトミルクスタンドの木村さんをご招待し、牛乳の基礎知識をレクチャーしていただきながら、異なる牛乳を使ってチャイを作り、それぞれの特徴を洗い出した上で考察をしてみた。 チャイと言うのは単なるお茶を意味することもあるが、今回はインドを起源とするスパイスミルクティーと

インドの各地域ごとの食事を比較しながら作って楽しめる『インド料理100のレシピ集』をつくります! #レシピ

東京マサラ部は「日本にインドをつくる!」をビジョンに掲げ、インドやインド周辺国の料理を3年間作り続けてきました。レシピが溜まってきたので、インド各地の地域別のセットミールを比べて食べられるレシピ集をまとめます。 カレーシェアハウス「東京マサラ部室」を立ち上げてから、研究テーマを決めて料理をつくり、インド亜大陸の仮想的な旅を続けてきましたが、ここらへんで活動の一旦の区切りとしてレシピ集をつくります。 東京マサラ部のnote上にレシピを一つずつアップしていき、溜まったらKin

丁寧な味がするベンガルのミルク野菜シチュー、Dudh Shukto【レシピ】

shuktoはベンガル料理で、前菜として食べられる野菜料理。いろいろなバリエーションがあるが、今回は牛乳を使い、苦味のあるパパイヤやゴーヤは必須となる。 Patsu curryという東インドオディシャ料理を提供するお店が名古屋にあり、そこをお借りしてATSU ATSU !! Parotta名古屋大会を開催した。コラボメニューとしてオディシャの料理を作ってもらい、自分はShuktoとLuchiを提供した。名古屋大会は異様に盛り上がり、鍛錬を重ねた猛者も混ざり込んでおりまさに波

やり残したことをやるだけだ #カレーだいしゅき手記

11月も終わりですね。相変わらず色々とやっています。来年からわりと東京を離れることになるので一旦拠点を畳む関係もあり、色々と片付けたりやり残していたことをやっています。最近親方とずっと一緒にいる...。 行けていなかったお店に行くとか、山手線一周するとか、東京でやり残したことが色々ありますが、インド料理の網羅的なレシピ集を作るというのもやり残したことの一環というわけです。ちょい出しはしていきますが12月に入ったら正式に告知していくのでこれはまだ内々の情報共有です。 前々か

美味しい唐辛子が手に入ったから、今日はアーンドラ風激辛マトンカレー記念日/Rayalaseema mutton【レシピ】

愕然とした。唐辛子の味と香りが全く違う。いつも思うけど、日本で適当に入手した唐辛子とインドから持って帰ってきたばかり唐辛子は、形こそ似ているけど全く違うものだ。 スパイスも農産物だから当たり前だけど賞味期限がある。唐辛子は空気が入らない状態で密封保存したところでせいぜい3ヶ月から半年程度が限界だろう。 インドに行った際には必ず唐辛子やスパイス類は買って帰るが、全体的に鮮度と品質がかなり違う。もちろんモノによるけど。カレーリーフなんかも日光や土壌の関係なのか日本で育てられて

インド人ママにおそわるマハラシュートラ料理会 #カレーだいしゅき手記

プネー出身のインド人友達のお母さんから、西インドマハラシュートラの料理を教わった。コロナ前にインドに行った時には友達抜きで実家にお邪魔し、家庭料理を教えてもらった思い出がある。そのときはSambarの起源と言われている酸味の効いた豆料理Amtiなどを教わった。 今回はナヴァラートリーというインドのお祭りがあり、お母さんは9日間の断食の最中。果物やサブダナ(タピオカ)くらいしか食べられるものがなかったにも関わらずわざわざ遠くから材料を準備してきてくれて、時間をかけて料理を作っ

マサランド戸越vol.ゼロで提供したイチジクとチキンのカレーのレシピ公開

先日KOKUYO THE CAMPUS FLATSで開催した「マサランド戸越 Vol.ZERO」でパールシー料理を元ネタにしたフルーティーなチキンカレーを提供しました。元ネタはSalli Murghiという料理で、salliというのはマッチ棒くらい細長く切って揚げたジャガイモのことで、もともと付け合わせで一緒に食べていたものをのっけてしまえとなったのがルーツ。この料理はパールシーの中で新年やイベントの際に提供されることもあり、新しい催しごとの始まりにちょうどいいなと思った。

ワダを400個揚げて知った、手離れの良いワダ生地の作り方【レシピ】

先月末は高円寺阿波おどりの機会に便乗し、かりい食堂さんのところでサンバルとワダを大量に作ってばら撒いてきた。高円寺印度化計画と題し、今後も少しずつインド化を進めていく所存。 高円寺阿波おどり自体は今年四年ぶりの開催だった。コロナ前と同様だったら見込まれる来場者数は100万人という話で、道に人間がごった返している状況を想像したけどあづま通り商店街は全然そんなことなかったね。 営業時間は昼間だけだったこともあり、ワダ400個、サンバル15リットル作ってしまったが売れたのは10

京北産鹿キーマとディルを使った白ビリヤニ【レシピ】 #カレーだいしゅき手記

SPICE GATEミールスイベントの前日に京北エリアを訪問した。京北地域は京都市の北部にあるエリアで面積の93%が森林らしい。空が真っ青に晴れ渡っていてカンカン照りに暑く、夏休みに過ごす田舎の祖父母の家のイメージがそのまま出てきたような、「ぼくのなつやすみ」の実写版のような光景だった。 京北の食材で三周年記念ビリヤニ

ゴアンフィッシュカレー鯛出汁のホーマン【東京マサラ部レシピ動画】

今更ながら、東京マサラ部でYouTubeを始めました。まだ日本であまり知られていないようなインド料理を中心に、ご家庭でも簡単に作れるレシピの動画を出していきます。 まず第一回はゴア・ヒンドゥー料理の代表的なフィッシュカレーであるホーマン/Hoomanをご紹介。具材は少なくて、ご飯にかけてサラサラと食べる中心のグレイビーとなるような存在。 こちらの漫画でも取り上げてもらったやつです。週末作ってみてね。 この頃はゴア月間だったのでゴア料理を徹夜で何度も作っていたな…。 ゴ

コカムを使ったエビのココナッツセミドライカレー/Sukkem【レシピ】

「ゴア料理」と聞いてまず思い浮かべるのはポークヴィンダルーではないだろうか。そのようなポルトガルの食材と調理法の影響を受けたゴア料理はゴアクリスチャン料理と呼ばれる。それに対して沿岸部のコンカニ地方一帯で食べられている伝統的なゴアヒンドゥー料理は魚と米を主食とし、貝やカニなどもよく食べられている。ココナッツやコカム、唐辛子を多用して味付けするのが特徴。 今回はエビを使ったスッケムのレシピを紹介。sukkemはdryという意味で、「マトンチュッカ」や「zunka」なども同じよ

¥330