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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
¥499 / 月
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#ネパール

随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

ネパール月間アウトプットミーティング・アーカイブ動画【限定記事】

「東京マサラ部オンライン」ではカレー哲学からの情報提供と月2回以上のオンラインミーティングがあり、関心のある人が集まり盛り上がっています。どのような流れでメンバーシップ内部での料理研究活動が進んでいるのかを紹介しつつ、最後にネパール月間アウトプットミーティングのアーカイブ動画を置いておきます。 仮想のインド旅「東京マサラ部オンライン」では毎月テーマを決めてインドやインド周辺国の地域料理研究をしています。実際にその土地を旅するかのように料理を作り、仮想的に旅を続けています。

「貧乏ダルバート」と「金持ちダルバート」の食べ比べ。品数が多い方が満足度は高いのだろうか。

今回はマサラ部室でやっていることの紹介も兼ねて、レストランのダルバートと安食堂のダルバートを作った時のことを書いてみる。 ダルバートは品数が多い方が満足度が高いのだろうか?ネパール料理といえばダルバート。東京マサラ部室では毎月テーマを変えながらインド亜大陸料理研究をしており、2023年一月はネパール料理研究としてダルバートばっかり作って食べていた。 中でも特に参考にさせていただいていたのがこの本。世田谷でOLD NEPAL TOKYOを営む本田さんの『ダルバートとネパール

ネパール専門家溶さんのありがたい話を聞く

野外の公園でライブ中にDQNに絡まれた時の映像がいきなり送られてきて狼狽している。 アムリットサルからこれを書いています。インド編の日記も書いていくぞ。現実と20日くらいギャップがあるので早く追いつきたい気持ちとそうでもない気持ちが同居している。 ネパール月間ということでネパール専門家の溶さんをマサラ部室にお招きしてお話を伺いました。 溶さんはマサラ部室OBで、前池袋の方に家があったときに一緒に住んでいました。初めて会ったときには鹿のテハリ(肉の少ないビリヤニみたいなや

ネパール料理店でネワリカジャとローカル酒を楽しもう(ネワリカジャのレシピも)

ネパールでよく食べられているものといえば豆のスープであるダルと白飯を中心とした定食であるダルバート、と即答されるかもしれない。そしてその中でも、美食で知られるタカリ族のダルバートが特に有名だ。 ネパールは多民族国家なので全土的に食べられているものはダルバートとモモくらいなのだが、実際にはダルバート以外にも民族ごとのたくさんの料理が存在する。今回はその中でも独自の発展を遂げているネワール族の料理と食について紹介。 ※民族の話はカーストの話と直結することがあり、人によってはナ

ネパール風チキンカレーククラコマスのレシピ

今回は日頃マサラ部室で研究しているカレーレシピのアウトプットとして、ネパールのチキンカレー"ククラコマス"を取り上げたいと思います。レシピはネパール現地で以前習ってきたものを改良しました。ちょっと汁っぽくトマトが効いた感じになります。 ネパールにおけるチキンカレーの文化的背景と、最大限おいしくするための考え方について解説したあとに細かいレシピが載っています。 ちなみにカレー作りに関してはこっちのブログでも随時紹介しています。 ククラコマスとは近年までネパールでは鶏肉は希

根津CHANGRYAと信心深さ

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七草ダルバートを作る会

春の七草中での大根とカブのステルス紛れ込み感は異常 ダルバートを作る会ネパール月間のスタートダッシュということで、ダルバートをとりあえず作ってみる会が開催された。そろそろ正月気分も抜け、1月7日は七草粥を食べる日なので安直に七草をサーグ(葉っぱの炒め物)にでもしてダルバートの一角に乗せようかと思っていた。(結局やらなかったけど) とにかく全体を素朴で家庭的な方向に振っていたので、野暮ったい作り方をするレシピばかりを集めて、数人で一緒にダルバートを作った。頭の中にぼんやりと

大富豪とソルマリ新年会

初夢はカレーが繁殖しすぎて飲み込まれていくというものだった。この世自体が夢みたいなものだ。 大富豪とソルマリ愛すべきなますてクッキングからまた連絡が来た。彼は本当に暇らしく、新年会として一緒に新大久保のソルマリに行った。大晦日も一緒に過ごしたのでこれで3日連続で会っていることになる。一年の計は元旦にありというから、今年はナマステな一年になりそうだ。 ソルマリは元旦特別営業のためネパール人客で混み合っており特別メニューしかなかった。ネパール人の店員さんも全体的に急いた動きを

ネパールでよく使われるダルの解説とタカリの黒いダール「カロダル」の美味しい作り方

ダールは味噌汁ダールって本当美味しいですよね。カレー哲学者は清貧な食事を好むので、暇さえあればすぐにダールを煮ます。 「ダール」というのはインドやネパールでよく食べられているひきわり豆のことですが、そのダールが使われている料理自体もダールと呼ばれます。語源は「分けること」という意味のサンスクリットのダラ("दल dala")。なので同じ豆でも納豆は”ダル”ではなく、ひきわり納豆は”ダル”です。これは結構大事なことで、豆は煮えるのに時間がかかるので水で戻す必要がなく、火の通り