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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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#ビリヤニ

随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

コルカタのビリヤニについて

ビリヤニにはさまざまなスタイルが存在する。中でもバスマティライスを使用しているものだとハイデラバード、デリー、ラクナウ、コルカタが特に有名だろうか。コルカタにしばらく滞在してコルカタスタイルのビリヤニを食べてきた体験を元に、コルカタのビリヤニにフォーカスして掘り下げてみよう。コルカタのビリヤニの特徴、なぜジャガイモを入れるのか、ハイデラバーディビリヤニとの違いなど。 コルカタビリヤニの特徴コルカタのビリヤニがしゅきだ。しゅきしゅきだいしゅき。少し甘くてシンプルな味付けだが、

東インドから南インドを陸路で抜ける

無職になったのでちょっとインド行ってくる。ものを書く人であり続けるために暇な時はとにかく書きたい。いま目撃していることは世界にとって最も新しい出来事だ。ただ、書くことが己の体験を侵食してしまうということは忘れてはならない。何事も純粋に味わえなくなる。それはある種卑しい態度だと思う。極端に言えばスマートフォンを掲げながらライブ鑑賞をするようなものだが、それによって一回性に宿るアウラは別に失われるものではないとも同時に思う。 コルカタinチェンナイoutでいきます。今回初めてバ

引越しとアチャーリーチキンビリヤニ #カレーだいしゅき手記

・あけましておめでとうございます。そろそろ稼働していきます。インフルエンザからの回復に思った以上に時間がかかった。最近、夜に雑談でその日にあったことを言語化しないので書きたい欲がたまっていい傾向だと思う。どんなに仲良くても誰かと行動していると逃げ出したくなってしまう。 ・今年はメモの物量を増やし、ほぼ日刊でなるべく出していく。雑記的なテキストを増やしておくと、後から何かを考えるための材料にもなりうる。これからnoteをどう運用していくかに関しては別途記事にするが、次の三軸を

東京マサラ部主催バキバキビリヤニバトル2023を開催。テーマは 「秋を感じるビリヤニ」

東京マサラ部主催、第3回目バキバキビリヤニバトルを開催しました。4種類の炊き手のハイレベルなビリヤニが集まりました。 昨今のビリヤニ人気は目を見張るものがあります。 自分自身もよくビリヤニを炊いて人に食べさせたりしていますが、でかいビリヤニを炊くのは単純に面白いですよね。たまに食べるビリヤニは寿司のような特別感があるし、炊き立てはなかなかお店では食べることができないので、ビリヤニはお店よりも自分で作る方が美味しい状態で食べやすい料理ともいえます。 ビリヤニが好きな人々を

京北産鹿キーマとディルを使った白ビリヤニ【レシピ】 #カレーだいしゅき手記

SPICE GATEミールスイベントの前日に京北エリアを訪問した。京北地域は京都市の北部にあるエリアで面積の93%が森林らしい。空が真っ青に晴れ渡っていてカンカン照りに暑く、夏休みに過ごす田舎の祖父母の家のイメージがそのまま出てきたような、「ぼくのなつやすみ」の実写版のような光景だった。 京北の食材で三周年記念ビリヤニ

ビリヤニ専門店Lal Qillaの新成人ビリヤニばら撒き大会

読まねば書けないし、食わねば作れない。カレーも書き物も同じだナ ビリヤニばら撒き会成人の日ということで、ビリヤニ専門店Lal Qillaさんの「成人式だよ!ビリヤニばら撒き会」にお邪魔しました(場所は伏す)。Lal Qillaさんはいままで数々のビリヤニを炊きながらクローズドに準備をされてきましたが、いよいよ今年中の出店を目指しているということです。

インドにあるビリヤニのバリエーションを調べていたら30種類以上あったのでひたすら紹介して羅列していく

ビリヤニを炊くたびにますますビリヤニがわからなくなる。わからなくなった時は一度インドに帰ろう。 今回はインドにある料理の中でビリヤニと名のつくものをひたすら調べてみた。(気づいたら30種類にもなっていた。) ビリヤニの親戚やビリヤニ的な料理も世界中にたくさんあるけどそれは一旦置いておいて、今回はインド国内でのビリヤニのバリエーションにフォーカスしている。 一口にビリヤニと言っても必ずバスマティライスを使うとは限らない。今回は登場しないが中には芋や麺を使ったビリヤニもあっ

カレー哲学の視点:ビリヤニロードの終着点

今やあえて説明するまでもないくらい日本で浸透した感のあるビリヤニ。日本人生来の米好きというのもあるかもしれないが、今やコンビニでも売られているくらいだ。以前セブンイレブンで販売されていた日本米使用ビリヤニは厳密にはビリヤニではないかもしれないが、今またバスマティライス使用ビリヤニが一部地域でこっそり販売されているらしい。 『インドカレー伝』によるとビリヤニが生まれたのは17世紀のデリーである。ムガル皇帝3代目のアクバルは、絵画や叙事詩、音楽などと同じように料理の分野でもペル

カレー哲学の視点:ビリヤニの過剰評価

11月はビリヤニ月間のため毎日のようにビリヤニを食べていますが、ビリヤニを毎日食べるのは結構しんどい。塩と油と炭水化物の塊を食べすぎるとモロに身体に出ます。ビリヤニキビできた。 そういえばとある本にこんな言葉が載っていた。 一体、ウプマに何の恨みがあるというのか。ここには、ウプマは日常料理でありビリヤニは特別な日の料理であるという暗黙の前提がある。ビリヤニはやたら特別扱いされるけど、誰も彼もビリヤニを過剰評価しすぎではないだろうか。 ウプマというのは朝食で食べられるお粥

カレー哲学の視点:ニートの練習

「カレー哲学の視点」は不定期で更新する2000字くらいのニュースレターです(ニュースレターなのに)。少しお休みしていましたが再開したいと思います。基本的には金曜日の夜に更新したい。 ニュースや更新記事などを最初に書き、私的な事柄は基本的にマガジン購読者限定パートに書きます。 マサラ部室関連ニュースチェティナードゼミ終了 東京マサラ部室の10月チェティナード料理月間が終了しました。 9月のインド旅行で教わってきたレシピの復習がメイントピックスで、それに沿ってチェティナード

【ビリヤニゼミ参加者専用】情報集約用note

東京マサラ部オンライン「ビリヤニゼミ」参加者専用のnoteです。2022年11月のゼミ開催期間、ここに情報が徐々に集約されていきます。主に日曜の夜に更新します。 11月マサラ部室の大まかな予定です。 キックオフMTGへの参加リンク、オープンチャット参加リンクは、以下購読者用パートにあります。 オープンチャット「東京マサラ部オンライン11月ビリヤニ月間」

沖縄東村で地元のおじい達30人にヒージャービリヤニを食べさせてきた話【東京マサラ部活動レポート】

観光が苦手だ。名所が安全に整備されたパック旅行に辟易する。剥き出しの生を実感し、踊り狂いたいと常々思っている。そういう意味では、願いが叶った今回の沖縄旅だった。 公民館の講堂に鳴り響く三線と、泡盛ですっかり酔いが回りカチャーシーを舞い続けるおじーたちがおよそ30人。小さな子供ならそのまま煮炊きできそうなサイズのシンメー鍋いっぱいに入っていたはずのマトンビリヤニはもう跡形もなく、ただビリヤニマサラの香りのみが漂っていた。シナモンとカルダモンの有り難みのある香りが、蒸し暑い沖縄

写真で振り返る6月のカレー活動:カレー哲学の視点

日本は年々インドに近づいている。もはや俺が手を下すまでもない。気温は40度を自然と超すし、自然とスパイス料理を摂取したくなる。 沖縄へのビリヤニ遠征から始まった6月ももう終わり。今月はマサラ部室にまさかのナチュラルボーン食いしん坊イナダシュスケさんも来訪し、いろんなカレーを作りいろんなカレーを食べました。 撮りっぱなしの写真がたくさんあるので写真付きで振り返ってみます。 沖縄ビリヤニ合宿詳細はnoteに書きますが、ひょんなことから沖縄の東村という村の青年会とつながり、村