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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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#カレーだいしゅき手記

随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

オリッサ州バランプールの料理 #カレーだいしゅき手記

2月のインド旅で印象深かった食べ物について書いていく。オリッサ州プリーの後は、全くツテはないがバランプールというオリッサ州の都市に移動してみた。バランプールはオリッサでは人口が4番目で、都市部はこぢんまりとしていて観光するようなところもほとんどなく、そういう場所の方が庶民の暮らしを知ることができるかもしれないと思ったのだった。 今回の旅行はたった5週間で、コルカタから入ってチェンナイまで陸路で移動してウロウロするというものだった。たくさんの人に出会い、色々なものを食べたがそ

コルカタで印象的だった食べ物と旅の8つの断片 #カレーだいしゅき手記

時間の流れは主観的に経験され、それは出来事の単位でできている。出来事とはつまり食べ物のことである。よって旅の経過は食べ物によってのみ認識され記憶に刻まれる。そうして出会った食べ物たちを通して、このコルカタの地の文化の広がりと、そこに根付いた複雑な経緯を辿ってきた歴史にわずかながら触れた気になった。 旅は単なる消費行動なのか。それはお前のちょっとした態度や姿勢によって変わる。自らの手を動かして何かを作り出すことだけが創造的な行為ではないはずだ。 全ての食体験は、過去と現在を

サルシーナハラルフーズはいいよね #カレーだいしゅき手記 

・140字に収まりきらない想いをこちらに書いています。 ・内装工事を経て客席がさらに広くなった新大久保のサルシーナハラルフーズのリニューアルパーティー?に参加した。店内が拡張されて席が広くなったほか、壁にデカデカとバングラデシュの国旗が2つ新設されていた。顔馴染みのひとたちも何人かいた。 ・カレー文脈でなくNGOで現地に出入りしている人や日本で働いているバングラデシュ人も数名参加していた。

身体を動かすと正当にメシがうまいな #カレーだいしゅき手記

・雑誌的、雑談的、ラジオ的なインプットが重要になっている。友達と立ち話をするような感覚で雑記を増やしていく。もちろん有用なレポートも書くので待ってて。 ・今年に入ってからとにかくずっと引っ越し作業してたが、特にここ2日間がクライマックスだった。軽トラを運転して荷物を運び、部屋の粗大ゴミを切り崩し、waccaにスポットクーラーを譲り、誰かが考えなしに残した破片をひとつひとつ捨てていく。残置物はゼロと言っているのに。そういう責任の押し付け合いで世は回っていて、引き受ける人が常に

引越しとアチャーリーチキンビリヤニ #カレーだいしゅき手記

・あけましておめでとうございます。そろそろ稼働していきます。インフルエンザからの回復に思った以上に時間がかかった。最近、夜に雑談でその日にあったことを言語化しないので書きたい欲がたまっていい傾向だと思う。どんなに仲良くても誰かと行動していると逃げ出したくなってしまう。 ・今年はメモの物量を増やし、ほぼ日刊でなるべく出していく。雑記的なテキストを増やしておくと、後から何かを考えるための材料にもなりうる。これからnoteをどう運用していくかに関しては別途記事にするが、次の三軸を

ウプマとサンバルは完璧な朝食 #カレーだいしゅき手記

・ちょっとした日々のメモをのこしておくのが大事だと思いつつも、なんだかんだ言い訳をして何も残っていないまま消えていったことも多い。来年も続けていく前提で、毎日触れた物と食べたものについては少なくとも書くことを習慣づけたい。眠い。何も考えずに安心して書ける場所として限定記事を使う。 ・東京カリ〜番長のイベントについてリーダーにインタビューした記事を書きました。ここに書けないような話も結構聞いたな。

やり残したことをやるだけだ #カレーだいしゅき手記

11月も終わりですね。相変わらず色々とやっています。来年からわりと東京を離れることになるので一旦拠点を畳む関係もあり、色々と片付けたりやり残していたことをやっています。最近親方とずっと一緒にいる...。 行けていなかったお店に行くとか、山手線一周するとか、東京でやり残したことが色々ありますが、インド料理の網羅的なレシピ集を作るというのもやり残したことの一環というわけです。ちょい出しはしていきますが12月に入ったら正式に告知していくのでこれはまだ内々の情報共有です。 前々か

カレーSF小説のトークイベントに行ってきた #カレーだいしゅき手記

史上初めてのカレーSF小説『少し不思議なカレーの物語』のトークイベントが下北沢の本屋B&Bで開催されたので行ってみました。 これはどんな話かといいますと、コスパコスパばかり言っていてとても嫌なやつの主人公竹中が、カレーを食べ始めたことがきっかけで不思議な世界に巻き込まれていってしまうという物語です。 3人の実在するカレー店の店主が登場し、みんな不思議な能力を持っています。このお話のポイントになるのが「カレーが意思を持ち、人類の頭の中で繁殖している」という視点で、これは以前自

人間の解像度 #カレーだいしゅき手記

ただの日記です。 福岡に引っ越した、腕にパクチーのタトゥーを持つ者と再会した。実に四年ぶりだった。以前会った最後の記憶は池袋で、おむつ交換の香りが漂うお店だった。人間は急に結婚したりするので驚くが、本人の中では歴史の流れの上であり、それは急なことではないのだろう。 公園を通ると200人ほどのネパール人が行列を成して歩いていた。大橋あたりを中心に福岡ではネパール人が大量に暮らしているという。バーベキューでもするのだろうか? とあるカレー屋さんに向かうと、店の前で坂を登って

インド人ママにおそわるマハラシュートラ料理会 #カレーだいしゅき手記

プネー出身のインド人友達のお母さんから、西インドマハラシュートラの料理を教わった。コロナ前にインドに行った時には友達抜きで実家にお邪魔し、家庭料理を教えてもらった思い出がある。そのときはSambarの起源と言われている酸味の効いた豆料理Amtiなどを教わった。 今回はナヴァラートリーというインドのお祭りがあり、お母さんは9日間の断食の最中。果物やサブダナ(タピオカ)くらいしか食べられるものがなかったにも関わらずわざわざ遠くから材料を準備してきてくれて、時間をかけて料理を作っ

牧志公設市場、沖縄の食材でマサラ合宿 #カレーだいしゅき手記

自分たちの自炊として那覇市公営の牧志公設市場の調理室を借り、沖縄で手に入れた食材やスパイスを活用した料理を作りまくってみた。牧志公設市場は建物の老朽化に伴い2023年3月に建て替えが完了したばかりで、建物がまだ新しい。あまり知られていないのだが、さらに三階まで上がると誰でも使える調理室があり、市場で買った野菜や魚、肉を自分たちで料理して食べることができる。 牧志公設市場のキッチンにて那覇では国際通りのドン・キホーテに近い安宿に泊まっていた。バリ調の小物が並べ立てられてまさに

沖縄東村にインドをつくる!村の食材でつくる、朝採れバナナリーフミールスパーティ #カレーだいしゅき手記

東村は沖縄本島北部のいわゆる「やんばる」地区に位置し、パイナップルが有名な人口1800程度の小さな村だ。 昨年のヒージャー(ヤギ)ビリヤニイベントで地元の青年会と繋がったことがきっかけとなり、今年も地元の食材をスパイスで料理し、村でとれたてのバナナリーフの上にのせてミールスを食べてもらうことになった。 沖縄の食材は熱帯の気候もあってスパイス料理と相性が良く、最近ではインド料理店も急速に増えてきている。 しかし東村は小さな村で、夜は電灯も全くなく真っ暗になるし、最寄りのコ

6月の #カレーだいしゅき手記

カレーを食べた記録、作った記録、読んだ記録、考えた記録などのカレー関連のログを一元化して残していく試みです。常に書きかけの日記です。いい言い方をすれば生の情報に触れられるということです。 同じ月内はこの記事を何度も更新し、上の方へ新たに追記する形で書いていきます。更新するたびに過去の日記は限定パートの方へ流れ、常に最新の日記が見られるようになっています。 頻繁に更新していきますが、気まぐれで通知を出します。東京マサラ部オンラインに加入すると通知が得られ、全文が読めます。