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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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2024年2月の記事一覧

コルカタで印象的だった食べ物と旅の8つの断片 #カレーだいしゅき手記

時間の流れは主観的に経験され、それは出来事の単位でできている。出来事とはつまり食べ物のことである。よって旅の経過は食べ物によってのみ認識され記憶に刻まれる。そうして出会った食べ物たちを通して、このコルカタの地の文化の広がりと、そこに根付いた複雑な経緯を辿ってきた歴史にわずかながら触れた気になった。 旅は単なる消費行動なのか。それはお前のちょっとした態度や姿勢によって変わる。自らの手を動かして何かを作り出すことだけが創造的な行為ではないはずだ。 全ての食体験は、過去と現在を

シャンティニケトンで出会った田舎のベンガル料理 #カレーだいしゅき手記

シャンティニケトンはインドの西ベンガル州に位置し、コルカタからは北西に位置する。インド国歌とバングラデシュ国歌の作詞者であるラビンドラナート・タゴールによって設立されたビシュヴァバーティ大学があり、街全体が世界文化遺産に指定されている。大学のキャンパスがある街というよりは、街全体が大学であり、その中に街があるという状況らしい。どういうこと。 シャンティニケトンとタゴールには以前から関心を寄せていて、かなり前にKindleで買ったこの本を読んでいた。著者はプロビール・ビカシュ

コルカタホームステイで学んだ家庭伝統ベンガル料理12選 #レシピ

無職になったしインドでも行くか、と思って旅に出て、いまはコルカタにおる。たまたまひょんな縁でコルカタに25年以上住んでいる日本人のドン的な方を紹介してもらうことができ、日本語教師のSubhaさんの家庭でホームステイをさせてもらった。Subhaさんは教員ということと日本語がわかるということが影響しているのかとても面倒見が良く、笑い方は日本人のよう。 コルカタは人々も穏やかだし文化と芸術に満ちている。デリーが政治的な中心地でムンバイが経済の中心地だとしたら、コルカタは文化の中心