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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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2023年11月の記事一覧

やり残したことをやるだけだ #カレーだいしゅき手記

11月も終わりですね。相変わらず色々とやっています。来年からわりと東京を離れることになるので一旦拠点を畳む関係もあり、色々と片付けたりやり残していたことをやっています。最近親方とずっと一緒にいる...。 行けていなかったお店に行くとか、山手線一周するとか、東京でやり残したことが色々ありますが、インド料理の網羅的なレシピ集を作るというのもやり残したことの一環というわけです。ちょい出しはしていきますが12月に入ったら正式に告知していくのでこれはまだ内々の情報共有です。 前々か

美味しい唐辛子が手に入ったから、今日はアーンドラ風激辛マトンカレー記念日/Rayalaseema mutton【レシピ】

愕然とした。唐辛子の味と香りが全く違う。いつも思うけど、日本で適当に入手した唐辛子とインドから持って帰ってきたばかり唐辛子は、形こそ似ているけど全く違うものだ。 スパイスも農産物だから当たり前だけど賞味期限がある。唐辛子は空気が入らない状態で密封保存したところでせいぜい3ヶ月から半年程度が限界だろう。 インドに行った際には必ず唐辛子やスパイス類は買って帰るが、全体的に鮮度と品質がかなり違う。もちろんモノによるけど。カレーリーフなんかも日光や土壌の関係なのか日本で育てられて

カレーSF小説のトークイベントに行ってきた #カレーだいしゅき手記

史上初めてのカレーSF小説『少し不思議なカレーの物語』のトークイベントが下北沢の本屋B&Bで開催されたので行ってみました。 これはどんな話かといいますと、コスパコスパばかり言っていてとても嫌なやつの主人公竹中が、カレーを食べ始めたことがきっかけで不思議な世界に巻き込まれていってしまうという物語です。 3人の実在するカレー店の店主が登場し、みんな不思議な能力を持っています。このお話のポイントになるのが「カレーが意思を持ち、人類の頭の中で繁殖している」という視点で、これは以前自

人間の解像度 #カレーだいしゅき手記

ただの日記です。 福岡に引っ越した、腕にパクチーのタトゥーを持つ者と再会した。実に四年ぶりだった。以前会った最後の記憶は池袋で、おむつ交換の香りが漂うお店だった。人間は急に結婚したりするので驚くが、本人の中では歴史の流れの上であり、それは急なことではないのだろう。 公園を通ると200人ほどのネパール人が行列を成して歩いていた。大橋あたりを中心に福岡ではネパール人が大量に暮らしているという。バーベキューでもするのだろうか? とあるカレー屋さんに向かうと、店の前で坂を登って