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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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2022年10月の記事一覧

水と共に挽いた時、スパイスの香りはより強まるのか?チェティナードチキンカレーの場合【カレーのカガク】

チェティナード料理を作る際に「ウェットマサラ」を作る工程が入るレシピがいくつかある。「ウェットマサラ」というようなはっきりした名称がついていないこともあるが、文字通りスパイスをローストして香りを立たせた後、水を入れながらミルサーなどでグラインドする方法である。 これはチェティナード料理特有の調理法というわけではないと思うのだが、チェティナード料理について調べていると頻度高く登場する方法である。 なぜスパイスを挽くときに水を入れるのだろうか?以下の2つの目的があると聞いたこ

インドのThe Bangalaにて怒涛のチェティナード料理教室。チェティナード料理とは一体なんなのか?

"The Bangala"という、かつて栄華を極めたチェティヤール商人たちの大豪邸を改造したリゾートホテルが南インドにある。 南インド料理ファンと話すと誰も彼もがそこでの体験を口にするのでいつか行かんと胸に秘めていたのだ。 ホテルなのだがレストランも兼ねており、豪勢なチェティナード料理の色あざかやな見た目とアロマも空間の装飾を担う。それも含めて当時の雰囲気を体験できる。ずっと住み込みで働き続けている使用人たちも多数いて、滞在するだけでも19世紀のインドの豪商になったような充