マガジンのカバー画像

公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
¥499 / 月
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

オディシャ総まとめ/チャパティ合宿/カレーと中動態:カレー哲学の視点(11/21〜11/27)

僕が暮らしている東京マサラ部室は築53年のボロ屋である。古民家といえば聞こえはいいが、夏は暑く冬は寒いというのが実態で、朝なんかは日当たりの悪い部屋だと外気温と内気温の差がほとんどない。顔が冷たくて朝起きる。屋内なのにもはやアウトドアである。でも毎日キャンプ気分が味わえると思うとお得だね!! 12月が差し迫っていて、焦燥感に追い立てられる年末の空気感。 今年も12月恒例のアドベントカレーンダーを作ってみたので是非登録してみてください。12/4以降はまだ空いていますよ。 オ

オディシャ料理伝道師がご来印/モーラム酒店/プドゥチェリーミールス:カレー哲学の視点(11/14〜11/20)

寒くなってきて、死の季節が身近に迫っていると感じる今日このごろ。今週のニュースレターです。 カレーと遊び『カレーZINE Vol.3』のテーマでもある、「遊び」というものについて最近考えている。遊びってなんだろうか。なぜ人間は遊ぶのか。カレーを遊ぶとはどういうことか。 一人遊び、ごっこ遊び、遊園地、遊び人、女遊び…。遊びと名のつく言葉は多い。建材の隙間や余裕のことを「遊び」と呼んだりすることもある。 そうやって言葉の意味だけを考えると、なんだか漠然としている。それに遊び

リキシャワーラー来印/キラキラ和印フュージョン料理/オディシャ料理作っているぞ:カレー哲学の視点(11/7〜11/13)

寒いですね。ココナッツオイルもギーもとっくに固まり、白湯を飲むのが美味しい季節になりました。 先日神田のサウナに行ってみたら裸のおじさんたちが熱くて湯気で満たされた箱の中にぎゅうぎゅうですし詰めにされていて、地獄はこの世にあるのだなと思いました。そこはサウナの温度を高めに水風呂はなるべく低めに設定し休憩スペースを作らないことで客の回転率を上げ、利益を得ている都会型サウナでしたね。 では、今週のニュースレターです。 リキシャワーラー福岡さんが東京マサラ部室に来印! インドで

マスタードと甘味、厳格な菜食寺院料理が入り交じるオディシャ料理とは。【東京マサラ部活動レポート】

どうも、カレーシェアハウス【東京マサラ部室】を拠点に活動し、インド亜大陸料理の情報を発信し続け日本にインドを作り上げることを企む秘密結社、東京マサラ部です。怪しいものではありません。 東京マサラ部では活動において毎月のテーマを決めながらインド亜大陸料理を作り、動かない旅を続けています。旅の模様はこちらのマガジンにまとめています。 主な活動として、住民が中心となりつつオンラインでゼミメンバーを集めLINEグループを作っています。 興味のある方を巻き込んでともにリサーチをし

玉ねぎ炒めと時短方法の実験/オディシャ料理ゼミ/Deepavali SPL Banana Leaf Meals:カレー哲学の視点(10/31〜11/6)

アルコールを体内に入れる機会が久しぶりにあった。わざわざ薬物によって自分の正常な判断能力を失わせ、ATフィールドを薄くしてから他者と交わる。正気の沙汰ではない。スパイスで酔っていれば酒なんかいらないのだ、と思うけどたまには悪くないですね。 先日シェアハウス同士の交流ということで別のシェアハウスにカレー持参で遊びに行ったのですが、行ってみたら100人単位の巨大シェアハウスで驚きました。ムラじゃん。 社員寮を改造した物件らしく内装はきれいで大きなシアタールーム、鏡張りのスタジオル

カレーにおける玉ねぎ炒めと時短方法について。玉ねぎ実験総まとめ@八丁堀wacca【東京マサラ部活動レポート】

玉ねぎのことを考えていると夜しか眠れないね。 月に一度、八丁堀waccaさんのキッチンをお借りし、カレーにまつわる要素について様々な実験をしていく「カレーのカガク」プロジェクトが進行中だ。毎回新しい発見がいくつもあり大変楽しい。 肉のこと、スパイスのこと、水のこと、油のこと…。扱いたいトピックは山ほどあるのだが、まずはカレー作りの基本のキである玉ねぎについてフォーカスを絞り、3回連続で実験を行った。 今回は、その3回分の玉ねぎ実験の総まとめレポートとなる。まずは過去の実

カシミールティー/ハロウィーンパーティー/アーンドラ家庭料理会:カレー哲学の視点(10/24〜10/30)

「音楽をやる」とか「原稿をやる」というような表現のアナロジーで、「カレーをやる」という言い方をすることがある。え、あるよね? 使用例としては「一日のうち、どのくらいカレーやってんの?」とか「カレーやり始めていま何年くらい?」というように使う。 カレーは食べるもの、作るものでもあるけど、もう少し主体性を持たせて考えてみる。カレーを表現活動の一種であるととらえると、カレーについて考えることやカレーについて書くこと、カレーについて語ることや少しでもカレーに関係のある世界に触れるこ