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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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2021年8月の記事一覧

人生に必要なのは恋と音楽とビリヤニ/世界の台所探検家とお話した:カレー哲学の視点(21/8/8〜8/14)

人生に必要なのは恋と音楽とビリヤニだ!この言葉はまさしく真理である。親に内緒でシェフ修行を積んだ主人公が勘当され、祖父の営む海辺の大衆食堂で働きながら人生に大切なものを探していく『ウスタード・ホテル』という映画のワンシーンのセリフ。この映画はYouTubeで公式に公開されていたヒンディー語バージョンしか見たことがなく、一部の単語と雰囲気しかわかっていないのだが素晴らしい映画らしい。この言葉だけがいつまでも脳裏にぶらさがっていて、ふとしたきっかけで思い出す。 恋も音楽もビリヤ

ビリヤニゼミ開催/うそビリヤニをつくる/セントラルビリヤニ工場:カレー哲学の視点(21/8/1〜8/7)

ビリヤニの夏、八月。八月になってからビリヤニばかり作っている。最近急速に知名度が上昇している気がするが、わかりやすく言えばビリヤニは「スパイシーな炊き込みごはん」である。とはいえその説明にも少し違和感がある。確かにビリヤニは炊き込みご飯だし米料理なのだが、ムスリムの文化圏におけるビリヤニは明らかに「肉料理」である。米はもちろんもりもり食べるのだが、あくまで肉が主役であってそのおいしさを吸い取っているのが米、みたいな。(プラオみたいなビリヤニとか野菜のビリヤニとか例外はいくらで

玉ねぎ炒め比較実験/カレーのなくならない家/バナナの花が予想以上にキモかった件:カレー哲学の視点(21/7/25〜7/31)

日曜日:玉ねぎ炒めの比較実験炒め玉ねぎの比較実験をした。詳しくはこちらで。 結論、強火炒め玉ねぎと弱火炒め玉ねぎはうまいこと使い分けると幅が広がりそう。 カレー作りにおいて疑問に思っていながらやりすごしていることは無限にあり、玉ねぎ炒めもその一つだった。強火で直情的に炒めた玉ねぎと弱火でぐじぐじ炒めた玉ねぎは香りと味において全く違うということはなんとなくわかっていたけど、手続きを経てしっかり比較できたのでこの結果を今後のカレー作りに活かしていきたい。多分こうなんだろうなって