博士課程で奨学金(DC2)を申請する話
自立への第一歩!
先日、学内の学術振興会 特別研究員 申請説明会に参加してきました。私はDC2に申請します。
私が博士進学を決めたのはM2の6~7月頃で、この学振を知ったのは年末頃でした。M2の4月時点で進学意志あり+DC1に申請する(できる)人って、もはや将来を約束されたエリート(自覚あり)のみなのでは…?とか考えた辺り、自分の人生の見通しの甘さを痛感しました(_ _;) もっと自分の軸を持って先手を打てるようになりたいです。。
説明会の感想は、私には無理( ◠‿◠ ) でした。
採択者の方の小ネタ的アドバイス「共著論文については"他○報"とファースト論文の行下にまとめると、ファーストたくさんあるように見えるよ!笑(この○報が共著かファーストか審査者は分からないから)」を聞いたときは、次元が違い過ぎて、ハードルすら見えませんでした。申請する方たちはそのくらい当たり前なのだなと知った瞬間でした。
4月に入ってから論文執筆し始めたような私は、ファースト0報、共著1報、学会発表は国内2回、国際1回(いずれも査読あり・ポスター)という、"無いよりましだが、プラスにはならない" 業績を引っ提げて参戦します!
業績と言うのもおこがましく感じますが、、、
前向きに申請のトレーニングだと思って、気恥ずかしさと戦いつつ書類作成している状況です。
ところで少し話がずれますが、この自信のなさで思い出したことを書きます。
"私の研究でこういうことができます!"と伝えるときの自信の強度と相手の評価(信頼度)に相関があるのではないでしょうか。。。
実際、私は修論発表会の時にハキハキと喋る堂々たる発表者を見て、"そんなに自信があるということは、素晴らしく有意義な結果なのだな・・・!" と思わされた経験があります(ちょろ)。
先生が「あれは研究は凄くない(バッサリ)、発表が上手い!」と話されていて、発表が上手ってお得だな!と感じたのを覚えています笑
これまで私は自分の研究を人に伝える機会を大小様々に経験してきました。例えば就活、学内発表、家族との会話や、初対面の人に自己紹介がてら、という時もありました。
初期は、自分自身の研究への理解の浅さ・発表技術の拙さのせいで、相手の隠しきれない困惑顔を何度も拝んできました。そこで、発表がうまい人から技を盗み、Google先生に尋ね、回数を重ねるごとに改良していきました。
専門用語はもちろん易しく言い換えて、まず "この研究は今後、あなたの生活にこのように活かされますよ" と応用例を示し、相手の立場を考えた説明ができるようになり、徐々に相手の反応も良くなってきました。
そんなあるとき、"研究を専門外の方に伝える目的"は自己プロデュ―スなのだと気付き始めました。学会みたいに専門的議論がしたいから、相手に理解してもらいたい訳ではないのです、、、
私はどんな相手・場面だろうと一律、相手に研究を理解してもらうことを目的に設定していました。今思うと宣教師よろしく布教活動をしていました。
今さら気付いたことですが、理解してもらったその先、"私は"どうしたいのか?相手に何を求めているのか?まで思考が至っていませんでした。
そして今回の申請のお話に戻ると、、書類で!研究内容の媒介して!己を!伝えなければならない、、!
学振申請って研究内容をアピールすると見せかけた自己PRなんですね、、、
"自信"も"自身"もない私にとって本当に良い機会だと思います!
ちなみに、予算をバンバン取ってくるような、所謂 "魅せ方がうまい" 先生に申請書類の書き方アドバイスを頂きました。
もっとシンプルに!大胆に!食えそうな餅に見せよう!(←これが重要)
審査者は、同じ専門分野の方とは限らない+読む時間は限定されているので、いかに分かり易くまとめられるかがポイント。
そして、研究内容を分かってもらいたい訳ではなくて、研究の重要さ・社会への貢献可能性の高さを分かってもらいたい!そんな重要な研究を進めている自分の重要性を分かってもらいたい!
しかし、過大な目標を示してスケジュール通りには進まないだろうと思われないこと!あともう少し頑張れば、手が届くこともあるかもなぁと夢を見させる計画を設定する!
以上です。
無事に申請書類を提出したら、もしくは結果が返ってきたら、また感想や考えを記録したいと思います。
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