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恋愛あるある

    • 親がいなくなったら

      「土用の丑の日って噂通りだね、死ぬほど熱い」 鶏のマークが付いているTシャツを着た三十代みたいな男の子が文句ばかり言っていた。秀則は、頭を上げてその男子を見ると、知り合いと話している彼が秀則に気づき、視線を投げかけてきた。その結果、双方の眼差しがぶつかり合ってしまった。でもただ一瞬間の後、男子の注意はまた隣人同士に向けられた。それは虚しい目つきだったのだ。電車の中で一緒にいても人々がスマホを見たり、車内の広告を見つめたり、取っ手を掴んで目を閉じて何かを考えたりして自分だけの空

      • ほろよいによる悟り

        3%アルコールのほろよいはお酒に強い人にとってソフトドリンクみたいだろう。だが、僕にとっては少し飲みづらいお酒だと。アルコールが嫌いだし、酔うことに困るし、普段お酒から見えなくなるまで逃げるのだ。 このような気持ちを持っている僕は「今日はお酒を飲みたい!」と意欲が出ることがある。それは、アルバイトが終わり、大久保が静まり返り始める時なのだ。 飲んだら、眉を顰めたり、醜い顔を出したりすることを知っても、思い切り飲む。嫌なことなのになんでだろう。 お酒を飲む時は朝起きる、勉

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