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voices -LIVE FUN!!- ストレイライト特集

FUN INTERVIEW

それでは、まず最初に自己紹介をお願いします。

トニー:樋口円香論教授のトニーと申します。前回の Team. Luna に続きインタビューの方に参加させていただいております。よろしくお願いします。

ぐれぐれと申します。担当としては芹沢あさひ担当でやっていまして、自分語りではあるのですが芹沢あさひの痛車を作ってレースをやっています。よろしくお願いします。
フィリアフィリアと申します。ストレイライトのプロデューサーを自認しております。過去のインタビューもいくつか聴衆として参加させていただいておりまして、今回のストレイ回もすごく楽しみにしています。よろしくお願いします。


☆ユニットや楽曲の印象とそれらの変化

最初に、ストレイライトに対する最初の印象はどのようなものでしたでしょうか?

フィリア:自分はストレイライトの実装からしばらく経った MUSIC DAWN (2020年10月、11月)あたりからシャニマスに触れ始めたので、ライブでいえばファン感謝祭やサマパも乗り越えて、私視点では一番最初からカッコよく人気のあるユニットだという印象を持っていました。
ぐれ:私は 2020 年の初め頃にシャニマスを始めまして、興味を持つきっかけとしては芹沢あさひがぶっ飛んだ行動をしている二次創作でした。それを見てからライブ映像を観てみてたら、面白さとライブでのカッコよさのギャップに惹き込まれましたね。
トニー:僕が始めたのはフィリアさんより少し後でして、ストレイライトというユニットの認識はそこまでしていなかったのですが、アイドルマスター15周年のラジオで特集でストレイ楽曲の特集が組まれていまして、そこからストレイライトの曲とコミュに入っていきました。曲から入った勢なのでユニット内の関係もバチバチの不仲なのかなと若干構えていたところもあったのですが、結果『Straylight.run()』を観て良い感じの仲間感があってより一層好きになりました。

始めた時期的には若干の差はありますが、ちょうど皆さん「同期」のような感じですね。それでは初めてストレイの曲を聴くとしたらどの曲をオススメしますか?

トニー:僕自身曲から入ったきっかけとしても『Wandering Dream Chaser』からだったので、やっぱりこれですかね。
ぐれ:私はユーロビートが好きなので、そういう音楽が好きな人には『Overdrive Emotion』が良いかなと思います。
フィリア:僕はトニーさんと同じく『Wandering Dream Chaser』ですね。

それではまず『Wandering Dream Chaser』から掘り下げていければと思いますが、この曲をオススメする理由とはどのようなところになりますか?

フィリア:コミュの絡みとしてはストレイ三部作と呼ばれるイベコミュ群の中で最後を飾る『The Straylight』との関連で重要になってくるので、コミュと楽曲で互いを高めあうのを体験できるかなと思います。

『The Straylight』報酬サポートSSR 【いるっしょ!】和泉 愛依

トニー:そこの盛り上がりの到達点は信じられないぐらい高いのでオススメなんですけど、あれはアニメ 1 期の OP が 2 期の最後に流れるアツさなのなものかと思ってまして、より直球なところではやっぱり先ほども話した『Straylight.run()』や W.I.N.G. の頃と一緒に聴く『Wandering Dream Chaser』というのもより初心者の方に向けては強く推していきたいですね。
フィリア:確かに W.I.N.G. のタイミングで聴く『Wandering Dream Chaser』はユニットのイメージを掴むためにもいいかもしれません。

ストレイの始まりから『The Straylight』までの流れで一旦の区切りがあって、その後の期間の曲としてぐれさんが推薦した『Overdrive Emotion』があるようにも思います。ストレイは成長していくユニットとしての描かれ方も多いですが、楽曲方面での変化などは感じていますでしょうか?

フィリア:最初の頃は結構直線的で突き抜けていくような印象で、その中で 3 人がぶつかっていくようなシーンを楽曲からも感じていました。調和がとれているというよりかはがむしゃらに進んでいくのは特に GR@DATE WING までの 4 曲では強いと思います。一方で、それ以降の曲は 3 人で一緒に前に進むような印象を特に『Overdrive Emotion』や『Start up Stand up』から感じまして、『Timeless Shooting Star』ではコールも増えてインタラクティブに客席を巻き込むような曲やパフォーマンスが増えたところに幅の広がりがあると考えています。
トニー:初期の曲って 3 人それぞれの上昇志向の「前に前に、上に上に」っていう必死さのようなアツさを歌い方からも感じてまして、どんどんと曲を重ねていくうちにそのアツさはありながらも慢心ではなく「3 人なら絶対に負けないだろう」みたいな良い意味での余裕のある落ち着きが出てきたなって、そこが 3 人の関係性の成長なのかな。
ぐれ:初期楽曲は歌詞割も含めて割と一人一人の個性がぶつかり合うところが前面に出ていましたよね。コミュの方でも初期のぶつかり合いの頃からユニットとして相互理解が深まっていく過程が楽曲の方でも 3 人ユニットとして背中を預けあうような形になっているのかなと感じています。
フィリア:キャストの 3 人が舞台裏でもこぶしを合わせる前口上をやっていらっしゃっているところが振りの方では『Another Rampage』の方へ反映されたり、3 人が目を合わせる振りが増えたりしているところも『The Straylight』以降の特徴なのかなと思います。こういった成長を踏まえた上で、5.5th DAY1 でストレイが披露した『いつか Shiny Days』はストレイライトが追加された際の FR@GMENT WING 01(全体曲)の B 面というところもあって、この曲に織り込まれているストレイライトの内面的な要素や感情を改めて感じられるステージでした。

観客・ファンを巻き込むという観点では 3 人それぞれの Landing Point も大きな変化の象徴になりかもしれませんね。それではその「巻き込まれる側」として、印象に残っているライブはありますでしょうか?

トニー:いや~~~これはね。すみません、やっぱり 6th 大阪 DAY1 の『Destined Rival』っすね……。これ本当に良くてェ……、『VS.』再現はズルくてェ……!あさひのキャスト(芹沢あさひ訳田中有紀さん)の不在を逆手にとって『VS.』の再現をしようと考えた人に心から感謝しています。

『VS.』報酬サポートSSR 【なんでもない~】和泉 愛依

トニー:特に印象に残っているのはやっぱり間奏で、お互いに向き合いながら中央ステージに進んでダンスバトルをするところですね。もうかっこよすぎて!全然叫ぶつもりなかったのに「愛依~~~!!!」って叫んじゃいましたね……。
フィリア:ストレイとしては 5th ではあまりコミュとの絡みに重点を置いたセトリという感じではなかったてすが、満を持してと言いますか 6th では『VS.』や、あさひの MC や曲中のセリフからも『Wintermute,dawn』を連関させてコミュをしっかりと拾い上げてくれたところはものすごく嬉しかったですね。3rd ツアーの中で『Destined Rival』の間奏のダンスを変えていくチャレンジをしていったこともあり、ストレイのパフォーマンスとしての挑戦の象徴みたいな曲かと思いますが、そんな曲がクリパ以来の披露となった 6th ではキャストの 2 人の尋常じゃない集中力を目線や指先まで感じるレベルまで引き上げたバトルとしてぶつけられたのはこれ以上ない体験でした。

同じ曲を何回もやることの意味や面白さというのはやはりストレイからは特に感じるところですね。

フィリア:同じ曲のパフォーマンスを重ねていくところでいえば『Wandering Dream Chaser』については今となっては安定感がありすぎて、若干後方腕組みしてしまうようなところまで来てしまっていますね(笑)。異次元フェス アイラブ歌合戦では東京ドームの広い会場の端の方でのパフォーマンスでしたが、それでもあの会場全体を 3 人だけで支配するようなステージだったので、曲とともに歩んできた軌跡も改めて感じられる瞬間でした。
ぐれ:パフォーマンス面での進化でいうと唯一 4th DAY1 が現地参加したことのあるライブなのですが、『Another Rampage』ではトロッコを使ってものすごい速さでステージの端から端まで動くのが一番印象に残っていますね。トロッコの上だとなかなか激しいダンスが難しい状況ではあるのですが、その中でストレイらしさとしてとにかく速く動くという演出はこういうのアリなんだと驚きました。4th は他ユニットだとアンティーカでも感じたのですが、舞台の構造や大道具を使ってそのライブ会場だからできることをやろうという意思を強く感じるステージでした。
トニー:あとライブ特有ってところだと 5th DAY1 の『Hide & Attack』は外せないですね!尺八が出てきたところの期待感とその後の曲での親和性はとんでもなかったので、またいつか和楽器隊込みで生バンドでやってみてほしいですね。生演奏もっとやってくれ!!!

☆ストレイ楽曲の魅力、そしてこれから

様々な側面での成長や挑戦を感じられるストレイライトですが、ずばりストレイ楽曲の魅力は何でしょうか?

トニーカッコよさ!!!
フィリア:そうですよね(笑)。誰が聴いても「このユニットの曲ってかっこいいな」と本能的なところを刺激してくるところがいいなと思っています。放クラとも違うエネルギー量があるユニットで、中でも先ほどぐれさんが挙げていた『Another Rampage』でより強く感じます。純粋な曲の面でも、特にOff Vocalを聴いてみるといろんな音が鳴っている面白さがあって、中でも『Transcending The World』は声とパフォーマンスに気を取られていて気づけなかった発見もあり、さまざまな観点から楽曲を楽しめるユニットだと思います。
トニー:……えーっと僕もまじめにちゃんと喋りますと、ストレイ楽曲って世界観が CD ごとに分かれていまして、その異なる世界観に沿った曲でありながらすべての曲で 3 人がバチバチのバトルを繰り広げていてアツくなれるのがストレイ楽曲のすごいところですよね。
ぐれ:その 3 人の関係はやはりコミュの中での関係性の描かれ方あってのものだと思うので、最近ですとイベコミュ『Wintermute,dawn』と曲の方では『Imitation Ghost』など、曲単体でも楽しめますがコミュとの連動性をより濃厚に楽しめるところがストレイ楽曲の楽しみ方でもあり魅力かなと思いますね。
トニー:ちゃんと回数測ってないですけど、ストレイってコミュ中で曲流れるの多いですよね。あの演出がより曲に対する記憶を濃くしてくれるところが絶対にあると思います。
ぐれ:コミュ中で流れるとアニメのOPが終盤の重要なバトルシーンで流れるときのような演出を感じて良いですよね。
フィリア:CANVAS の楽曲とコミュの関連で行くと、そういったアニメ的なアツさだけでなく、【三文ノワール】黛 冬優子と『Start up Stand up』で共通して語られるアイドルという存在そのものに対する向き合うようなところも出てきて、コミュとの関連させ方にもバリエーションが出てきているのかなと思います。ただアツいだけじゃないストレイも見てほしいんですが、ただ、【三文ノワール】は限定でして……。
トニー・ぐれ:う~ん……。
トニー:5th から 6th の前までの期間は終わりやその先の未来についてシャニマス全体で描いていた気がしていて、とにかく全力で進むストレイがその問題に出した解答が CANVAS シリーズに込められているのは改めて今思うと結構あるかもしれないですね。終わるとしてもそこで全力を出して燃え尽きる、みたいな。

そのようなある意味で未来に対しても軸が一本と通ったストレイですが、今後のストレイに期待するは何でしょうか?

フィリア:代名詞的に「ストレイライト最強」と言っているところはあると思うのですが、シャニマス世界・アイマス世界を含めてストレイライトって最強だなと思ってい続けられるようなユニットでいてほしいですね。永遠よりも現在を大切にして熱量をぶつけ続けてほしいと思っています。曲の方では今後はシャニソンや ECHOES などいろいろな形態があるので、これまでの真っ直ぐエネルギッシュな曲ももちろん聴きたいですが、ちょっとしっとりとした ED のような曲が来ることにも期待したいです。
ぐれ:私はストレイのコラボに期待していまして、『ホムラインビテーション』が一見アツい曲ながらよく聴くと面白い曲になっていて、ストレイへの入り口が面白集団というところもあったので、かっこいい部分だけじゃなくてそのストレイの裏メニューみたいなところも楽曲側で何か出してくれるタイミングがあると嬉しいです。表面のカッコよさのコラボでは最近だとやっぱりコメティックとコラボ曲を出したら面白いなと思っています。
トニー:僕からは曲のことじゃなくて恐縮なんですが、ストレイの 3 人にはいつまでも時に背を合わせ時に肩を組んでひたすら上を目指していてほしいと願っていて、これ改めて考えると 3 人がいつまでも仲良くいてほしいと多くの人がイルミネ(イルミネーションスターズ)に寄せている願いに近いんじゃないかなと思っています。ただ、イルミネに対しては燦然と輝く星であり続けてほしいという願いですけど、ストレイに対しては燃え尽きるその瞬間まで一番輝いている星であれというものなので、そういった在り方を期待しています。

ミュージックレビュー

FR@GMENT WING

Wandering Dream Chaser
作詞:下地悠 作曲:小久保祐希、YUU for YOU 編曲:YUU for YOU

果ての無いゴールまで走り続けるためのスタートダッシュのような、まさにストレイライトの原点。疾走感のある駆け抜けるような曲調が印象的ながら、「day after day さまよってもたどり着く」の所や落ちサビでの伴奏の落ち着きからは夢に願う儚さのようなものも感じられる。

text by トニー

Transcending The World
作詞:下地悠 作曲・編曲:R・O・N

ストレイライトの「強さ」を象徴的に魅せつける一曲。ワンドリより落ち着いた雰囲気の曲調だが、サビで一気に盛り上がるように伴奏も激しくなる為、すごく盛り上がる一曲になっている。また、上記のようにサビ前や落ちサビで一瞬伴奏が落ち着くのも初期ストレイを感じさせる。

text by トニー

GR@DATE WING

Hide & Attack
作詞:下地悠 作曲:本多友紀(Arte Refact) 編曲:河合泰志(Arte Refact)

本能的な攻撃性を刺激する、ストレイライト屈指の人気曲。和の要素を取り入れたロックナンバーにサイバー要素を散りばめた歌詞が紡がれており、「これぞストレイライト」という印象に仕上がっている。その楽曲は確かな前進のベクトルを表象しつつ、どこか本心・本望を隠匿している。剝き出しの感情は、この先にある。

text by フィリア

Destined Rival
作詞:下地悠 作曲・編曲:大西克巳

ベクトルがユニットの内側に向いているという点で、ストレイライトの楽曲の中でもこの曲は異質と言える。ストレイライトのアイドルとしてのメンタリティをこれでもかというほどに詰め込んだ歌詞が、この楽曲の静かな熱さと深さを彩っている。これからの戦いの中でも、3人はこの曲を常に携えていることだろう。

text by フィリア

L@YERED WING

Another Rampage
作詞:下地悠 作曲・編曲:草野将史

熱い楽曲が多いストレイライトにおいても、この楽曲の熱量は突出している。1番と2番で展開を大きく異にしており、ラップ・セリフを含めてストレイライトが「できる」全ての要素を加算・乗算したかのような圧倒的なエネルギー量で殴りかかってくる。2サビに繋げる冬優子パートの盛り上がりが、この曲のヤマ場だろう。

text by フィリア

Timeless Shooting Star
作詞:下地悠 作曲・編曲:徳田光希

この曲がかかれば、ライブ会場はたちまち狂乱のダンスフロアと化す。ストレイライトの中でも特に「治安が悪い」ナンバー。これまでの楽曲では、どちらかと言えば観客に対して直線的にパフォーマンスを届けてきたストレイライトが、「客席を巻き込む」新たな方向性を見出した一曲と言えるだろう。

text by フィリア

PANOR@MA WING

Tracing Defender
作詞:下地悠 作曲・編曲:大西克巳

ロボで戦えストレイライト。シャニマスの世界では、これが作品のOPになっていそうだと想像を膨らませられる一曲。『VS.』のコミュで劇中劇の言及がないのは寂しい。Xバンドレーダーとか、ミリタリー好きが反応しそうなワードがちらほら。冬優子パートで「距離、風、速度はじき出し」とあるのは、イラストが狙撃手だからか。

text by ぐれ

Overdrive Emotion
作詞:下地悠 作曲・編曲:日比野裕史

ストレイライト発、ユーロビート。頭文字Dの映像と合わせたMAD動画をXで見かけましたね。「たとえ姿が消え記憶を失っても、私の願い未来へ結ぶよ」の歌詞に対して、imitation ghostで「私という名の偶像脳裏にプログラムしたから〜」と返答されており、楽曲を跨いだストーリー性を感じる貴重な楽曲。

text by ぐれ

“CANVAS”

Imitation Ghost
作詞:下地悠 作曲:本多友紀 (Arte Refact) 編曲:脇 眞富 (Arte Refact)

ぜひ『Wintermute,dawn』を見てから聞いてほしい。コミュとのリンクが美しく、ストーリーから作詞したのではないか。コミュ中でステージに出ることを拒絶したあさひを導いたのは、冬優子と愛依の二人だった。感情の紆余曲折に振り回されたとしても、三人で運命を切り開くストレイライトの強さを描いている。

text by ぐれ

BURN BURN
作詞:下地悠 作曲:YUU for YOU、Ryosuke Matsuzaki 編曲:YUU for YOU

シャニマスというゲームは輪廻転生の物語であり、理想が叶えられることもあればそうでないこともある。だからこそ、この世は諸行無常のダンスフロアというフレーズが心に響く。一度ストーリーが終われば育てていたアイドルとは二度と会うことができない。だからこそ、プロデューサーとして必死になる覚悟をさせられる一曲。

text by ぐれ

Start up Stand up
作詞:下地悠 作曲・編曲:amazuti

初期はメンバー同士で反発していたユニットが、月日を経て纏まり始めたことを感じさせる一曲。Wandering Dream Chaserでは彷徨いつつも願う未来へ向かう描写がされていたのに対し、もう迷わない姿をイメージさせるフレーズが多い。彷徨うストレイライトは、迷わぬコヒーレントライトになれるのか。

text by ぐれ

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