(有料級)ダブルトップを上手に捉える為には?
ダブルトップは押し目買いが崩れて落ちる時に多く、それまで押し目買いのポジションを持っているトレーダーの諦めによる手終いや天井で買った人の損切りによって下がるエネルギーの方に傾き、更にダブルトップになるのではないかと察知する新規参入トレーダーによる新規売りも入ることから下落が加速する。
★ダブルトップの主な仕組み
まずは図でダブルトップになる主な理由を簡単に説明する。
①水色の部分は押し目買いを入れてきたトレーダーが多く存在するところ。
左側の上昇波の半値付近、フィボナッチ61.8%などを緑線辺りで見ている人が多く、下落していたプライスがこの辺りから反発する可能性が高くなる。
②ある程度プライスが伸び、直近高値付近まで到達するが、押し目買いを良いところから入れていたトレーダーは一旦手終いしていることも多く、この辺りで伸び悩みも発生しやすい。
黄色のゾーン辺りがそれに相当する。
③赤いゾーンまでくると、買いポジションを持っていたトレーダーは流石にヤバいかもしれないと思い、損失の発生前に手終いする人も多くいるし、あるいは天井付近で買った人もここまで下がれば損切りしないとヤバいと思う人も存在するので、売りに傾くことになる。
更にこの波形をダブルトップになるのではないかと見て、成り行き売りポジションを持つ者が増えることもあり、更に下落へのエネルギーが増してしまい、上昇にはならず下落に。
今回はダブルトップに強くなる為に、チャートを少しずつズラしながら説明するが個人的な解釈なので、人よって好みが分かれると思う。
なので合わないと思ったら即ブラウザバックし、参考にしなくてOK。
★実際のチャートで解説
4Hチャート
緑SMA10
グレーSMA21
これらの移動平均線で大体のトレンドリズムを把握する為に使う。
これにプラスして押し安値と戻り高値も見ればさらに精度は増す。
左側から伸びてきた上昇波から一旦下がり、緑のゾーンまで下がって来たわけだが、ここは左側の上昇波の半値付近となり、押し目買いをしてくるトレーダーが存在してくる場所とも言えるところ。
しかしまだこの状態だと下がる可能性もあるし、不確実な部分が多い。
例えば赤のように、V字反転でそのまま下がる可能性もあるわけで、この形だけで見ると売ってるトレーダーも恐らく多いはず。
なんせトレンド転換の形としては別に悪いわけではないし、ここで売っても悪いとは全く思わない。
しかし売りが失敗して水色のように伸びることも想定しなければならない。
結果的に反発上昇を起こすことに。
ここまでいくと、赤線のところの下落トレンドは4時間足SMA10をベースにしたトレンドリズムを破壊、更に4時間足SMA21までも通り過ぎ、短期下落の押し安値もブレイクしているので、自分でも売っていた場合には損切りし、流石に一時的に上目線に変える。
しばらくするとこのように。
いかにも上がりそうな形をしているのが分かる。
ただ、直近高値付近なので、ここでもし買っていて下がれば天井を掴まされることになる。
トレンドリズムは4時間足SMA10をベースに上昇しており、天井付近でSMA21で持ち直しているので、このSMAを下に割らなければとりあえず上昇目線として見ても良いだろけど、まあ買う人は必ず存在する。
そしてこれ。
SMA21でプライスは粘っていたが、ここで根を上げてしまい下落している。
それに加えて水色の短期上昇の押し安値である緑線も下に抜いているので、
流石にここまでくると目線は下に変えないといけない。
さて、ここからどうするかだが、このチャートパターンまでくると黄色線がダブルトップのネックラインになるかもしれない場所として見ること。
現時点ではダブルトップネックラインとしては未完成なので仮のラインとなる。
今のプライスから売りをぶつける場合、黄色線抜け期待ショートということになるので、黄色線を下に割れば成功だが、割らない場合も考えないといけない。
もし割らなければ黄色線で跳ね返されてレンジになるので、この黄色線付近のプライスアクションを見てヤバそうなら撤退しなければならない。
結果下落することに。
売りポジションを持っていれば今回はダブルトップ形成を読んで成功している。
さらに黄色線を明確に割ったので、ダブルトップネックラインから更に下落する可能性がある。
ただ、ネックライン付近は騙しも多く存在し、抜けたと思ってもすぐに反発して上昇する事もあるので、ここで成り行き売りをするのであれば、このネックライン付近のプライスアクションを注視すること。
更に下落。
ネックライン付近での騙し狙いの買い手側の気持ちからすれば、この揉み合いを見て上がらないかもしれないという思いから手終いしている様にも思えるところ。
何故こんな事をいちいち取り上げるかと聞こえて来そうだが、相場は重要なライン付近で騙しが多く存在する世界でもある為、こういったネックラインもそれにあたる。
相場を長くやっていれば嫌でもわかってくる。
話は逸れたが、ここで諦めが現れたのか、結果長い陰線で下落。
今回は綺麗にダブルトップが成功した。
★エントリーするなら何処が一番良かったのか?
今回で言うと、黄色線抜け期待のショートの場面。
あの辺りから売っておけば、成功した時のリスクリワードも良いし、仮にダメな場合でも損切りは浅く済む場面だから。
ダブルトップは完全に完成してからでは遅いもので、完成前に入ることが値幅を多く取れる秘訣である。
その為に天井圏の失速を読み取り、天井に向かっていた短期上昇トレンドを破ったところで売りポジションを取れるかどうかとなる。
今回のような4時間足で確認できるダブルトップは、天井圏で週足や月足レベルでレジスタンスが存在していることが多かったりする。
もちろんそれだけで必ずダブルトップになるとは限らないし、その時その時の値動きも注視しなければならないので、あくまで根拠の一つに過ぎないことを言っておく。
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