廣岡大志のトレードで思うこと

皆さんおそらくお初にお目にかかります。普段はカブスファンで時たまヤクルトファンの顔をのぞかせるフェグリーです。

今回初めてヤクルトの記事を書くことにいたしました。事の発端は平穏なランチタイムに突如落とされた度肝を抜かすこちらの報道でした。

何が起きたのか分からなかったヤクルトファンも多かったと思います。かくいう自分も驚きのあまりみそ汁に牛肉突っk

正直な話、36番を与えられて初打席で見事なアーチ。その後も打率は低いものの誰もが惚れ惚れするような放物線を描いた彼が去るのはとてもさみしいです。

だからこそ今回のトレードの意味合いがどれほどのものなのか、自分なりに考えてみようと思いましたのでご覧いただけたらと思います。
できればあまり語られていない内容にします。

①ヤクルトがこの時期にセ・リーグ、讀賣ジャイアンツとトレードしたということ

まずヤクルトは基本的にセリーグとのトレードをしません。

基本的にファミリーを謳うヤクルトは他球団に比べトレードの割合は多くありません。思い返すとここ10年、ヤクルトのトレード相手は山中のソフトバンクや近藤のオリックス、高梨や今浪の日本ハムといったパ・リーグしか思いつきませんでした。

それもそのはず、今回のトレードは阪神タイガースと99年末に金銭との交換でカツノリを譲渡した以降、21世紀に入って初めてのセ・リーグとのトレードになりました。ちなみにこの数年前には長嶋一茂がジャイアンツに同じく金銭トレードにて移籍しております。とかく同一リーグの球団には決してトレードしない風潮があったのです。理由は定かではないですが、もし活躍されたらという恐怖心があったのかもしれません。

おそらく他球団、パ・リーグからの打診もあったと思います。その中でジャイアンツの提示が最も魅力的だったのでしょう。この動きは今までの日和った流れを完全に無視したトレードなので、フロントの本気度合いが伝わってきました。

②今回も実績のある投手が交換相手だったこと

ここ最近のトレードを振り返ると、高梨、近藤、山田大、新垣とローテ経験のある投手ばかり獲得しています。一方で実績のあまりない投手は山中以外は見かけません。

今回の交換相手の田口も、通算162試合で36勝とヤクルト投手陣と比較してもずば抜けた成績を誇っております。

これはヤクルトが明らかに全く投手が育たない土壌であること、中堅層がスカスカなことが原因だと思われます。

過去の生え抜き二桁は、大卒でもはやヤクルトの育成とは無縁の状況で達成したライアン、カツオや館山といった古くからの好投手を除くと2012年の村中まで遡らないとおりません!!!
もしかすると、廣岡ほどのポテンシャルなら若いポテンシャルのある投手が獲れただろという意見もあると思います。しかしこの悲惨な現状を目の当たりにすれば、自前で育成するより他所から獲得する方がヤクルトにとって手っ取り早く確実な手段になるのです。

そして2011年や14年のドラフトのおかげで全くいない中間層、、、

いま必要なのは、馬力のある中堅選手、つまり田口投手に違いありませんね

しかしそんな実績のある投手を獲得するにはこちらもそれ相応の出費が必要なわけで、それが廣岡選手だったということでした。

今回のトレードは本当に双方に利のあるトレードではないでしょうか。田口クラスの投手は中々来てくれないですよ!

ちなみに以下は今後のヤクルトが行うだろうトレードの私見です。やり過ぎると足許を見られかねませんので、ほどほどに

③編成は、本当に難儀な仕事だということ

今回のトレードで多くのヤクルトファンが悲しんだと思います。中には小川GMに何をしているのかと問い詰めたい方もいるかもしれません

ただ考えてみてください、このスカスカな中堅層を築き上げたのは今のスカウトではありません。今の編成は昨年も大ナタを振るいました。今回は小川SD就任後に初めて獲得したドラフト選手を放出しました。ファンも辛いですが、正直編成が一番辛い立場に違いありません。

しかし例年なら行わないようなことをしてまで投手を補強しました。これは英断と言っていいでしょう。本当に現状を変えようとしていると思います。どうか根拠なく足許を見られた下手なトレードだの、編成ふざけんなだの、絶対に言わないでいただきたいと思います。

最後は少し感傷的になってしまいました。今日は廣岡の応援歌をリピートしようかしら。

最後に、廣岡選手、新天地で幸あれ!!!ようこそ田口投手、期待してます!!!