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【検証】濱田太貴は燕の明日を担えるのか

どうもフェグリーです。まずは明けましておめでとうございます。本年こそ現地参戦と行きたいところですが、どうなりますかね
今季もヤクルトの躍進を期待しております。オフシーズンが短く調整が難しかったと思うので、どうか怪我には気を付けていただきたいですね
2022年最初の投稿はかのノリAOKIに打撃の天才(サボりの天才)と言わしめた未来のクリーンアップ、濱田太貴についてと決めておりました。
今回はいつにもましてポジってますがご愛敬

①ここがすごい、濱田太貴の魅力に迫る
②昨年までの成績から考えた直近の期待値
③データから見た将来像

①ここがすごい、濱田太貴の魅力に迫る

彼のここまでの成績を振り返ってみましょう

https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1800036

正直に言ってしまえば、ここまで残した数字だけでは突出したものはない状態です。しかし彼は多くのファンを魅了しています。それは何故なのでしょうか

それはやはり数少ないアーチスト型の若手野手というのがありそうですね。まずはこちらの映像をご覧ください


HRの映像ですが、彼の特徴は打った瞬間にそれと分かる滞空時間の長い放物線!フライボールの申し子のような打球です
近年長岡や武岡のようにブレイクが期待される若手自体は多いものの、長打型の若手野手があまりいないヤクルトには必要な存在ですね
昨年のOP戦ではその打棒をいかんなく発揮してくれました。後々詳しく見ていきます

そして本当に内角捌きがすばらしい、高校時代から騒がれていた技術の高さですがプロに入っても健在でした。彼の内角のスイングは本当に左肘の使い方が天才的で、ガッツリ抜いても開かずにリストの強さと回転で押し込んでいく。とても素人が真似できるような動きではないでしょう

当時より内角への意識が高かったようで、この練習(特に最後の方)も彼の内角捌きに繋がっていそうですね

②昨年までの成績から考えた直近の期待値

20年までの濱田とOP戦の彼とで何が変わったのかを見ていきたいと思います。

20年までのコース別の打撃は以下の通りです。

20年は一軍の壁にまぁまぁやられてしまったかなという印象ですね、得意な内角も14-3(.214)で6三振と力負け、対右ではOPS.666とまずまずも対左は.315とまるで打率のような数字を残してしまいました。
高めも17-4(.235)で5三振とちょっと対応に苦しんでいる様子に見えます。
球種別で見てもストレートには打率3割近くも安打数を超える三振数、変化球は1割台と振り回せる良さは残してほしいものの粗すぎる内容でしたね
初見の菅野投手からマルチヒットを放ったり、広島の中田投手から豪快に内角寄りの速球をしばく一発をお見舞いしたりとポテンシャルの高さは見せつけたものの、一軍のレベル到達にはまだまだ課題が山積みのシーズンでした。

では2021年はどうだったかと言いますと、、、
ご存じのように残念ながら上半身のコンデション不良が長引いてしまい一軍出場はなし、その後の二軍の打席やフェニックスでもDHメインの出場と万全ではなさそうです
現状こんな感じですが、この年のOP戦で彼は見違えるような内容を披露しております。まとめが見つからなかったので自分で作ったチャートが以下になります。見辛さやはご了承ください。
まずは通算の成績です。

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まずは内角打率5割(8-4)とようやく濱田の内角捌きを世に知らしめたという内容でした。そのうち2本はホームランで、我々が見たい濱田太貴そのものがそこにはいました。
高めも4割近く(7-3)で、20年度より結果は出したのではないでしょうか
サンプルが少なくOP戦なので参考程度ですが、彼なりに課題を克服している証拠ではないかなと思います。
得意な内角ばっか攻められたわけではない中でのこの内容なので思ったより期待できる内容でした
次に対右の内容です。

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かねてより得意な内角×右でとんでもない数字となっていますね笑
色んなコースから満遍なく打てており、長打率1.0と長打も健在、OPSは驚異の1.41となんだこれ。
続いては対左です

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少し数字は落ちますが長打率0.75、OPSは1.08と20年に3割台の数値を叩き出した選手の数字ではないですね。ただそこまで左が得意ではないんだろうなとは思いますね
特筆すべきは左からもホームランを打てたことでしょう、20年度は二塁打すら打てなかったので、成長の跡が垣間見えます。
ここで球種別の打撃内容を確認したいと思います。

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ホームランはすべてストレート、しかもストレートに対して全く三振をしておらず恐るべき対応力です。
そもそも29打席で4三振しかしておらず、少なくともフライを上げた打席はフライアウト9打席にホームラン4打席で13打席と4割以上はカチあげていますね。ゴロはたった6打席と、本人が思い描く打球が生み出せていたのではないでしょうか

ここからはちょっと意地悪な検証で、実際OP戦でどういう球種で攻められたか全球確認しましてチャートにまとめました。

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得意な直球攻めが多く、落ちる系の球が少なかったみたいです。濱田がこれから直面するのは追い込まれてからの低めの落ちる球への対応になると思います。ここで調子を崩さなければ、燕の未来も明るいのではないでしょうか
いずれにせよ、思ったよりフロックではなさそうでして前年比で大きく打撃内容を改善してきたことには変わりません!

③データから見た将来像

では将来どんな打者を目指すべきなのか、ヤクルトの現状のウィークポイントや彼の打席でのアプローチから考えていきたいと思います。

ヤクルトに足りないもの
1.右の和製長距離
2.サンタナ離脱時の代役
3.ポイントゲッター

1,2に関してはドンピシャですね、問題は3でして、ここはちょっと探っていきたい
濱田の二軍通算のIsoDは0.7とそこまで高くはなく、一軍になると0.04でOP戦も四死球0。そこまで粘り強いタイプではないので打席での姿勢はオスーナに似ていそうです。IsoDとは出塁率ー打率とどれだけ四球にて出塁したかの指標で、平均的な野手は0.8程度です。
一方打球傾向を見ておりますと、下記の記事③にありますようにサンタナに近いという証言が残っております。なぜこういう書き方かと言いますと、ヤクルトがホークアイの情報提供中止しちゃったので現物を示せないんですよね。本当にマイッタ

これらを総合しますと、選球眼はあまりなく積極性が勝り長打が多いタイプということになります。
この手のタイプは犠牲フライとかの期待値が高く、そういう意味では二死でランナーが回りがちな打順はそこまで効果的ではないですね。
自分ならまずは7番、6番そして3番に置きたいかなと考えました。
7番の理由はまだ上位には置けないものの、長打力で相手にプレッシャーをかけたいからです。
球筋に慣れてきたら安定しているクリーンアップを過ぎた後に気が緩みがちな初球を叩き込む役割クリーンアップで作ったチャンスをモノにする練習を6番。
そして最後はクリーンアップですね。
5番にしないのは二死でフライアウトが多い濱田でフライを計算して村上が避けられてしまうリスクを減らすためです。尤もサンタナいなくなったら5番タイプがいないので、この皮算用は無意味な気もしますがね、、、
フォーム的には浅村選手に似ていますが、彼は出塁率が高いのでちょっと打者としてのタイプは違いそうです。将来的には21年度の牧選手のようにそこまで選べずともしっかり長打を発揮する選手を目指してもらいたいですね!

④最後に
いかがでしたか、21シーズン中の彼は怪我に苦しんでおり本来の打撃が見せられませんでしたが、復帰を待つ価値が彼にはあると思います。
どうしても不足しがちなピースを濱田が万全に動いて埋めてくれたら今後の新外国人の編成やドラフトで優位に動けるようになるでしょう、まずは怪我をしっかり治してまた元気な姿で神宮に戻ってくれることを祈っております!
余談ですが開幕すら危ぶまれ、自ら人気を落としアメフトの地位向上に貢献をしているMLBに属してしまっているシカゴカブスも宜しくお願い致します。

ではでは