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【検証】やっぱりアンドリュースアレスは6番目の男なのか

どうもまさか年内に更新するとは誰も思っていなかったであろうフェグリーです。
今年はカブスが派手にコケた一方でヤクルトが躍進して日本一までたどり着きました。シーズン前は失礼ながら正直4位が御の字かなくらいに思っていたので本当に驚いておりまして選手の頑張りはもちろん高津監督を始めとした首脳陣やフロントのムーブが最大限にかみ合った結果でしたね。改めましておめでとうございます!
ただ今季アドとなった新外国人の躍進、管理システムを他球団に真似されたら太刀打ちできないスカスカな選手層に変わりはなく、そこを把握しているのかフロントも補強の手を(例年の優勝翌年に比べ)緩めませんでしたね。本日はそのうちの一人、情報量がものすごい少ないアンドリュー・スアレスに関して取り上げていきたいと思います。

1.Newスアレスってどんなヒト?
2.過去のデータから見る期待値
3.スアレスの立ち位置は?
4.まとめ

1.Newスアレスってどんなヒト?

日本一になって間もなく、NPBを去ってしまったアルバートに代わりNPBにやってきたアンドリュー。ヤクルトでは活躍する選手があまりいない外人左腕である彼の紹介を以下のツイートにて簡易的ですがさせていただきました。

もう少し詳しく経歴を掘り下げますと、2018年にMLBデビューをしましてその年はすべてスターターで29先発で160イニング(平均5 2/3)、130奪三振で防御率は4.5とまずまずの結果でしたが以降2年はほぼすべてリリーフ起用、与四球は少ないものの被安打が多く1イニングに何人ランナーを出したか見る指標のWHIPが1.5と不安定な投球でKBOへと移籍して結果を残してヤクルトに移籍といった流れですね。
投球の様子は世界野球情報局さんの動画を使用させていただきます。


2.過去データから見る期待値

スアレスの直近の成績を振り返ってみましょう、尤もKBOの成績はあまり見れないので雑にはなってしまいますが、、、

まずは球種から、MLB時代からスライダー、チェンジ主体の時たまシンカーやカーブを織り交ぜた投球であるのが見て取れます。奪三振能力はMLB時代から健在ですがGB率も高く神宮向きのピッチングが可能かもしれません。
懸念事項は3Aの時も平均6イニング投げてないってことですね。イニングを稼げない原因が分かりませんが、直近のKBOで100球近くは毎回投げられているのでイニング当たりの球数が多いだけかなと思います
奪三振もゴロも奪えるけど球数が嵩むことが多いとかいうなんとも奇抜な内容なので配球次第で球数も少なくなるような気もします
参考までに日本で活躍したK.JohnsonのMLB時代は直球ごり押しでスライダーとチェンジで勝負というほぼ同じようなタイプでしたがNPBでカット等のムービングを磨くことで直球の割合を減らして成功していますね。

続いてKBO時代の投球になります。

https://mykbostats.com/players/2144-Andrew-Suarez-LG-Twins

イニング食えていないのが若干気になるものの圧巻の成績です、残念ながらリサーチ不足と語学能力の欠如で韓国での球種割合等が分かりませんが数字や今までの組み立てから見るにあまりスタイルは変えていないように思えます。
参考までに、KBOで同じチームでプレーしていたイソンウ捕手のインタビュー記事を。これを読む限りではカーブも使えるみたいですね

https://news.yahoo.co.jp/byline/muroimasaya/20211221-00273588

ところでここまでの流れで同じようにKBOで無双してNPBに来た左腕を覚えていますでしょうか、そうです、あのデビット・ハフも同じLGツインズでプレーしていました。彼との成績比較は下記

いやKBO時代のハフ凄すぎでしょ、、、NPBでは変化球で空振りが取れないために直球ごり押しで行かざるを得ずリリーフになりましたが、十分に活躍してくれました。
上記のようにKBOで無双していたハフが制球で若干苦しんだのを見ると更に制球がアバウトなスアレスは三振と四球が同居するK/BB1.5〜2くらいの投手になると予想しています。
ただスアレスの方が奪三振特化のためハフよりはスターター向け、まずは前で他の外人投手と競わせるのがいいと思いますね

3.スアレスの立ち位置は?

よく見られる意見として、”サイスニは確定、スアレスとコール、バンデンとAスアレスが入れ替え”という内容。自分としては序列を無理やりつけるならこうなりそうですが首脳陣というかフロントはこの3人を横一線に考えていそうな気もします。
投げ下ろしで特異なフォーシームのサイスニ、サイド気味でフライボーラーだけどどの球種もほぼ同様のリリースポイントで勝負できるAJコール、KBO経験があって奪三振が多い左腕スアレスといった感じでアピールポイントが人それぞれなんですね。
下品な話になりますが、彼らの推定年俸もあまり変化がないところもこの考えの後押しをしています。もちろんNPBで1年結果を出したスニードが筆頭だとは思いますがちょっとでも隙を見せたらすぐに入れ替えがありそうですね
あとは外国人のみならず同じ左腕との争い、タイプ的には田口との勝負になりそうです。田口選手との決定的な違いは平均球速がスアレスに分があることですね。与四球率は田口投手の方が分があるのでこれらを見ると優先的にリリーフ起用されそうなのは田口かなぁと。まぁスアレスが外国人との争いで負けたらスターターだとは思いますが

4.まとめ

スアレスに関しては勝負相手が多いもののどれもわずかに足りないピース、彼がその穴埋めをしてくれる可能性は大いにあります。
初期の立ち位置としては他の外国人より低いところからのスタートになる可能性は高いですが、出番はあるでしょう。個人的にはチェンジアップの精度をもう少し上げられたらもっと球数絞れそうだと感じますね
まずは一刻も早くNPBのストライクゾーンに慣れてほしいものです!
今までのツイートのまとめみたいになってしまいましたが、今回はここまでとなります。宣伝になりますが、先日球界の問題児と長期契約をする可能性が噂されておりますシカゴカブスも宜しくですね。皆さんよいお年を!!!

ではでは