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さらばマクガフ、そしてようこそ○○

どうもフェグリーです。22年度のヤクルトは悔いの残る終わり方となり、改めて連覇の難しさを痛感する1年となりました
そうこうするうちにオフの動きも活発になってきましてヤクルトは比較的おとなしいムーブでファン感も終わり、そろそろなんか来るかなぁと思ってましたらいやはや予想もしていないとんでも爆弾が落とされました、それが
マクガフ退団
今回は一度スペースで話させていただいた事だけでなく、また別の観点からもこの動きを見ていきたいと思います

①マクガフから見た今回の動き
②ヤクルトから見た今回の動き
③マクガフの新天地での役割
④○○、お前やれるのか?

①マクガフから見た今回の動き

まずはこの場を借りてマクガフ投手へ言わなければならないことがあります、本当に4年間ヤクルトを支え続けてくれてありがとうございました。
1年目の酷使にも耐え、弱い年に他球団に行こうとせず、急な配置転換にも動じず、優勝も味わせてくれた。ここまでしてくれてなんの文句があろうか
というわけで、在籍4年間の彼の成績になります

この4年間ですべて50試合以上登板、イニング数以上の奪三振能力で通算防御率も2点台、セーブ数も80と数字面だけでもとてつもない貢献度ですが、彼の優秀さは19年最下位時の意味のないスクランブル登板やコロナ大量離脱等で周囲のコンデションが悪化する中で1度も欠けることなく投げぬいた強靭な肉体にあると思います
登板間隔が開くと安定感が皆無、実は大舞台にそこまで強くない等のマイナス面もあった中で残した数字と考えると、ペナントレースで如何に彼が重要な存在だったかが一目で分かると思います
あまり取り上げられないですが奪三振能力は近年のヤクルトの外国人リリーフでは極めて優秀で、林昌勇(233イニングで231奪三振)、オンドルセク(99.2イニングで91奪三振)を凌ぐハイペースでバットの空を切っていました
このようにNPBで安定した成績を残してきたマクガフも今年で33歳、かつてバーネットが32歳シーズンで帰った時にラストチャンスと言ってましたが同じ心境でしょうか。複数年海外リーグで積み上げた実績を試すなら複数年契約が切れた今しかないというわけですね(私は正直20年に帰国しなかった時点でもう日本に残るかなぁなんてなめてかかってました、、、)

そしてもう一つ彼の退団を後押し?することになったのが近年のNPBリリーバーの活躍もあるでしょう。昨年阪神で、今年はパドレスで結果を残してオフにまたパドレスと5年契約を結んだR.スアレス、帰国後は各チームを転々としながら優勝争いに絡むチームに毎年必要とされているC.マーティン、MLBに定着してFAでいい契約を勝ち取ったP.ジョンソン、5年近くMLBで投げているA.バース、更には平野佳寿、S.パットン、沢村拓一、D.バーヘイゲンらもメジャー契約で投げておりまして直近3年だけでもこんなにたくさんのNPBリリーフ経験者が活躍しております。
彼らのNPB成績は人それぞれですが、マクガフが少なくとも序列が大幅に下回ることは無いと考えております。年齢的な側面で二の足を踏む球団は出るかもしれませんが、上記のうちマーティンやバースは30代後半でも元気に投げていることを考えると全然手を挙げる球団はいると思います。
さらに今オフのFA市場の盛り上がりも大きいです。今オフは各球団にディズニーから臨時収入が入ったり、そもそもアメリカ全体でインフレ、そしてとある球団のオーナーがいい選手へ惜しむことなく積極投資をし続けたことでMLB全体のFA選手の年俸が跳ね上がっております。事実同じ球場で同じような成績を残した同じ年齢の投手が昨年FAした投手は5年110Mに対し今季FAした投手は6年162Mまで跳ね上がってます。この流れはリリーフにも来ており、先述のスアレスは5年46M、マーティンは2年17.5M、ジョンソンは1年5Mと実力さえあればしっかりと投資してくれる環境へとなりました。このような背景から、マクガフがMLB挑戦するにあたり今季は十分すぎるほど条件が揃っているように見受けられます
→そうこう言っているうちにDバックスと2年6.25Mの契約を勝ち取りました、ノンタイトルの選手が複数年契約を結んだ時点で最高の評価ではないでしょうか

②ヤクルトから見た今回の動き

こちらに関しては言わずもがな、間違いなくピンチでしょうね
一つ目は来季の布陣、終盤の大事な場面を50イニングしっかり抑えてくれる投手がいなくなったのは痛いですよ、ただのテキトーな50イニングとはわけが違います。今季の登板数はこちら、既にマクガフは抜けておりますが来季は基本彼らで戦わなければなりません。

今季はマクガフに加え復調してきた和尚、昨年よりも安定感が増した清水と最終3イニングを〆てきたわけですが、ただえさえ脆弱な先発陣を抱えるヤクルトがリリーフに穴を開けるわけですから無傷というわけにはいかない。
私の理想を述べるなら、石山-シミノボ‐新外国人になるのがいいですね
清水は言わずもがなセリーグトップレベルのリリーバーです。昨年までの課題であった被本塁打を大幅に減らし堂々の1点台でfinishした未だ成長を続ける右腕に守護神を任せるのがセオリーですが、そこまでに逆転されちゃあ世話はないわけで。かつて浅尾-岩瀬という完ぺきに制圧するリリーバーの後に多少は失点しようが逆転は許さない強靭なメンタルの持ち主に投げてもらう方が結果的によかったりするのでね。ただいきなり新外国人に抑えを任せるのもリスキー、やはりNPBの野球に慣れてもらう必要はあります。そういう意味では新外国人と清水の序列が変わってのスタートになるのかなと。和尚がもう少し若ければ和尚一択だったんですが、年齢と勤続疲労による球速低下が起こると抑えられなくなるので一旦選択肢から外しています。

新外国人が不調に終わった時のことも考えるべきで、その際は下からの突き上げが急務です。現在勝ちパターン以外のリリーフを眺めてみると今季チーム最多登板で見事ドラ1の力を見せつけた木澤、今季はリリーフで大車輪の活躍を見せた田口、強心臓の持ち主のロングリリーフ大西に加え今野、梅野、久保、星、大下、更には未完の大器の柴田、長谷川、杉山、、、
いやぁ数だけはたくさんいるんですけどね!!!
来年はマクガフの穴を勝ちパや木澤、田口以外で1人5イニングでも埋めてくれたらいいですね。
マクガフのイニングを埋めるのはリリーフだけではありませんで、先発のイニング数向上もカギを握るのでは。今季登板なく来季も怪しげな臭いを立ち込めています奥川さん、フル帯同とはならなかった高橋、今季は直球の精度が落ちて一軍にいなかった金久保、期待のルーキー吉村、彼らがどれくらい頑張れるかにかかっております。もちろんリリーフから転向する可能性のある投手も数人いますし、とにかく1イニングでも多く若手が稼げれば自ずとリリーフの負担も減らせるのですがどうなるでしょうか、、、

ヤクルト球団も苦しくなるのは承知でしっかりと送り出したのはよかったでしょう。バーネットに続いてMLB契約に見合う投手を送り出せたのは今後似たような条件でほしい選手にアプローチした際、ヤクルトはMLB復帰できるような環境が揃っているという最後の決め手になるのではないでしょうか。事実阪神に結構下馬評のいい選手入ってきてますしね、、、
そういう意味でも今回の退団はすべてがマイナス方向ではなく、今後の投資にもなりうるものだと思っております、、、

③マクガフの新天地での役割

先ほども少し触れましたが晴れてDバックスでMLBに復帰することになりましたマクガフ。あまり知らない方もいると思いますので簡単にDバックスのチーム及び選手紹介をさせていただきます。

アリゾナ・ダイヤモンドバックスはナ・リーグ西地区所属、常勝ドジャースやダルビッシュ、スアレスが所属するパドレス、昨年100勝以上したサンフランシスコジャイアンツ等で構成される死の地区です(参考:勝ち越さない球団だらけのナ・リーグ中地区)
本拠地チェイスフィールドは広いですが、そもそも300m近くの高地にあるのと乾燥地帯も相まって打球が飛びやすいことで知られております。
監督は元ヤクルトのテリー・ロブロで、彼の下で平野や韓国から逆輸入した選手が活躍しているのもあってアジア野球への理解はありそうです。
最近まで月間3勝などとんでもない敗戦を繰り返す弱小でしたが、今季は若き先発陣が躍動し始め90敗を回避、オフに主力のトレードの噂はあれど段々と勝負をかけようとしている球団です。

さてそんなDバックスには明確な弱点があり、それがブルペンの層の薄さです。今季20試合以上投げたリリーフは9人いますが軒並み打ち込まれ、防御率2点台が二人いる以外は守護神含め軒並み4~5点台と低調。(来季からDeのウェンデルケンもいましたね)先発がいくら好投してもリリーフがぶち壊す、そんな試合もちらほらとみられました。
そんな苦しいリリーフ事情でマクガフに白羽の矢が立ったというわけです。平野が初年度にAS級の活躍を見せたのもあって現場からはそれなりの期待感は持たれているのではと思います。同じくヒッターズパークを本拠地としていたにも関わらず53イニングで5本に抑えたのもDバックスのリリーフと比較したらいい数字(70イニングで14本とか、、、)なので、そこも考慮に入れてのオファーだったかもしれませんね
というわけでバリバリの即戦力としての獲得で、勝ちパやいきなり守護神抜擢もあるかもしれません。
しっかりスプリットを制御したり、(ムーチョの功績でもありますが)高めのストレートを上手く使ったりとただ力押しするだけの投手ではなくなったマクガフがどのように活躍するか見ものですね。
またパドレスと同地区なので(来季から同地区の試合数が減りますが)対戦時はBSで見れる機会があるかもしれません。そのパドレスとは開幕5戦目、ダルビッシュが投げるかもしれない試合で初顔合わせになります、、、!

④○○、お前やれるのか

後日入団選手紹介、はよ来てやー

さいごに

高津監督がマクガフの貢献度の高さを述べていましたが、本当に彼がいなくなるのは惜しいです。ただMLBからそんな高い評価を受けるまでにヤクルトスワローズで成長してくれたのも同時に嬉しい限りですね。
来季以降、マクガフがいなくなっても十分勝てるようになるまでは少々時間がかかるかもしれませんが彼がいなくても安心して9回を任せられる投手が出てくるのを楽しみにしましょう。
そして村上宗隆のMLB挑戦時に、対戦相手として立ちはだかるマクガフの姿があるなら最高の瞬間じゃないですか。その時までマクガフには頑張ってもらいたいものです、、、

ではでは



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