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【検証】それでも清水昇投手は勝ちパなのか

どうもフェグリーです。できるときにできるだけやってしまう。本当に不定期での更新となりますがどうぞよしなに
このnote更新の間にサイスニは好投、サンタナは長打を披露しポジポジです。

さて今回は歓声も一発もよく浴びる、我らがセットアッパーに関して語らせてください。

①フェグリーが考える、清水の起用法

今回の議題は非常に難しい問題だと思っています。というのもこれには色々な問題が付きまとってくるからです。無責任な言い方にはしたくないので、例外はあるものの基本以下のスタンスということをご理解ください。

今季に関しては8回メインも右の強打者を避けて登板させるべきだ

結構悩みましたが、これが最善手だと思います。
例のごとく、データを参照しながら論じていきたいと思います。

②ここが違う!今季のシミノボの変化とは

まずはここまでの清水投手の成績を昨年と並べて振り返りましょう

2020  52試合 53 1/3IP 0-4 30H   3.54ERA
2021  41試合 38 2/3IP 2-1 25H 1S 2.79ERA

普通に素晴らしい数字ですね!ここまで先発の早期降板が多発しているヤクルトにとって半分以上の試合でホールドを上げている、これは負担がかかる勝ちパでの出番が多いことを物語り、確実になくてはならない存在です

そんな彼がどうして大絶賛とは至らないのか、それは次の数字が物語っているでしょう。

被本塁打数 9 被本塁打率 5.7%

これは今季被本塁打が最も多い13本のサンチェスが4.1%、次いで畠が4.5%、リリーフの次点で被本塁打が多いマクガフ(またヤクルトかいな)が3.9%と考えたらずば抜けて多い数字です。先ほど指標上はいいと言ったのはこれが理由なんですね。
そもそも被本塁打数はリリーフがランクインしてはならない数字ですしね、、、
昨年からも被本塁打の多さが指摘されていた彼ですが、昨年はどうだったかと言いますと4.5%とまぁ今季ほどではないんですよね

では清水投手の防御率が低下した反面、被本塁打が増えたのはなぜなのか、昨年と今年の清水投手の違いを振り返ってみましょう

昨年は直球主体、変化球は満遍なくという投球チャートでした。しかしその変化球の精度はお世辞にも高いとは言えず、ツーシームは投げれば打たれるといった様子。四死球は13打席に1回、K/BBは3.41と制球力がいいと言って差し支えない成績でした。

一方今季は直球主体に変わりはないのですが、変化球の割合が露骨に変わりました。昨年より驚異の空振り率を誇っていたフォークを多投、いわゆるツーピッチ(直球ととある変化球のみ)でシーズンを送っています。また四死球も17打席に1回でK/BBは4.44と、指標でみると本当に優秀な成績を残しています。

実はこの数字こそ、良くも悪くも今季の清水投手を象徴するものなのではと思いました。

③一発のワケ

ここまでのデータとは別データを提示します。それは直球の空振り、見逃し率です。ここまで優秀な成績をあげているリリーフ投手と比較しながら見ていきましょう!

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実は全然空振りが取れていないが見逃し率が半端なく高いのです。
確かに清水投手が三振を取る際ってコーナーにズバッと決める場面が多い印象でしたが、想像以上に見逃しを奪っています。四隅にビタっと決まる直球はフォークを意識していると中々手が出せないと思いますね。
しかし逆に空振りが取れていないので、甘いコースに来たら当てられやすいというのはポイントですね。
そしてもう一つ、昨季と今季のコース別被打率比較です。
昨年まではベルト高さより上で.262 (99-26)→.328 (67-22)と大幅に悪化しています。ついでに三振率も.161 (16-99)→.104 (67-7)と低下しています。これは高めのコースでの直球で見逃しが取れなくなったのではと考えられます。更に詰めると、ツーピッチスタイルになったことで高め=直球メインという割り切りをされて踏み込まれている可能性がありますね

そして四球数の低下ですが、逆に言うと四球になる前にフェアゾーンにボールが飛んでいる事にも繋がります。ここまですべての話を総合すると、今季の清水投手は空振りがあまり奪えず高めでは見逃しが取りにくい速球を浅いカウントで高確率で投じてくる、打者は追い込まれるとフォークが脳裏にあり、ましてや試合終盤のため浅めのカウントで一か八か直球を狙ってくる
これが今季の被弾の多さに繋がっている可能性がありますね

④それでも勝ちパであるべきなんだ

ここまでネガティブな情報が先行しましたが、自分は敗戦処理に移動するのが得策とは考えていません。
それは別の理由があります。
一つは対左がとても優秀なこと。昨年から良かった対左は健在で、今季も右打者(.254)より低い(.222)成績となっています。更にOPSも対右が1.023に対し左は.530と、ほとんど単打で済ませています。それもそのはず今季被本塁打全部右打者だし、本当に同一人物の右投手なのか疑われますね
ホームランを浴びた選手は、レアード、サンズ、桑原、マルテ、ビシエドetcと直球狙えばホームラン打たれるよなって選手だらけでしたね
二つ目はそうも言ってられないチーム状況なこと。8回坂本→星の逃げ切りを図った試合がありましたが、あえなく撃沈。高津監督の意図はものすごく伝わったし勝ったからよかったものの、残念ながら彼らがまだそのレベルではないことを思い知った試合となりました。いきなり勝ちパを任せるという精神的な疲労も考慮しなかればならず、また今季好調の今野投手も被本塁打こそ1本ですが与四死球は8打席に1回とおぞましい数字で終盤にそれをやるのは怖すぎる。加えてチームは現在CSはおろか首位を狙える位置、そういう展開で昨年よりその修行を積んだ清水投手以外に任せるのはリスキーですし、彼に任せるのがいいでしょう。一番は和尚が復活することですが、こればかりは他力本願になります。
というわけで現状の起用は、基本は8回で右の強打者が並ぶところは極力避けるがベストかなと思いますね

⑤清水投手が目指すのかなという路線

最後に素人の憶測になりますが、今後清水投手が最強リリーフになるべく何をするのがいいのかなというのを少しだけ

・ツーピッチを避けるべくカーブ等を増やす
カーブでカウントが取れるようになったら下手な直球の踏み込みがなくなるかなって思います。カーブは被弾しやすい?今も変わらん!

・四球上等の攻めをする
清水投手は1発以外はいい数字ではないですか1発のリスクがある打者に真っ向勝負以外の手段も取れれば、点を取られず3つアウトを取ることに近づくのではと思いますね

・上原浩二さんを目指す
とんでもない事を言ったのは承知してます。ただ清水投手もオールスターに選出されるほどのレベルにはなってます。上原投手はツーピッチに近いながらも直球での空振りも多く取っていました。あまり目指しすぎると、某ヤクルト投手みたく調子崩しそうですが投球テンポとかは将来もっとよくできるかもしれませんね!

最後に

いかがでしたか、いや本当に期待してますし、これからも頑張ってほしいですし、もっと上を目指せると思いますし
これまた色々な意見があると思います。皆様の自由な考察の一助となりましたら。
清水投手の更なる飛躍に期待して、〆させていただきます。
重ね重ね宣伝ですが、ハリウッドスター顔負けのスーパーハンサムガイ、クリスブライアントがかつて所属しておりましたシカゴカブスも宜しくお願いいたします。なお今季の本気での応援は全くお勧めしません。3年後への投資だと思いましょう。

ではでは

引用元:https://baseballdata.jp/