見出し画像

17 .子宮頸部上皮内腺癌について誤っているものはどれですか .難易度:★☆☆

画像1
画像2

裏回答

①⇒○背景はきれい

解説
AISはよくでるので勉強必須です((φ(>ω<*)

子宮頚部上皮内腺癌🦠

(adenocarcinoma in situ: AIS)

既存の頚管腺または表層被覆上皮を置換するように腺系の腫瘍細胞が増殖する病変です。

浸潤性腺癌の前駆病変として位置づけられます。

ほとんどが常に高リスクHPVが発生に関与しており、HPV16・18型の頻度が高いですが、特にHPV18型が特徴的です。🦠

臨床所見

好発年齢:30-40代、症状:無症状が多い。細胞診で見つかるケースが多い。検査:コルポスコピーで特徴的な所見がない。😱

病理所見

肉眼的に異常を示さないことが多い。随伴する扁平上皮系腫瘍が肉眼的異常として捉えられることがある。😱

組織所見:ほとんどの場合で、SCJ領域に発生します。また、10-15%で病巣は多発し、SIL(扁平上皮系の上皮内病変)が24-75%に合併します。φ(..)メモメモ

既存の頸管腺上皮を置換するように腫瘍性異型腺上皮が増殖し、周囲の正常頸管腺上皮との間に明瞭なフロントを形成します。核は長く腫大し、クロマチンの増量と核の偽重層化がみられます。病変部は非腫瘍性上皮に比べて分裂像とアポトーシスが有意に増加します。また病変部分は免疫染色でp16が明瞭に陽性を示します。(下の画像がわかりやすい)

組織像 AIS-3

細胞所見:きれいな背景に、柵状、放射状、羽毛状集塊を形成して出現します。重積以上、細胞配列の乱れ、核間距離の不均等が認められ、柵状配列では核の飛び出し像が特徴的です。また、核分裂像やアポトーシス体もみられます。φ(..)メモメモ

画像5
画像6


鏡検でのポイント\_(・ω・`)ココ重要!

AISはわかりやすい構造をしているので、比較的二次試験では答えやすい疾患かと思いますが、同じ上皮内癌のCISはsevere dysplasiaなどとの鑑別が難しいですよね。そのときの1つの指標として使っていただきたいのは

「核分裂像、アポトーシス体を見つけたらCIS、AIS以上でとる!」

ということです。これは通常の業務でも比較的使えるので、是非覚えておいてください。写真問題でも使えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?