イノシシに遭遇、ここ一週間の2拠点生活リズム
小屋の前にはちょっとした野原があり、その奥は、左手に小山、右手に堰があります。道の終端です、奥には何もありません。このポイント、この土地のいいところのトップランカー。
野原といっても、セイタカアワダチソウが生え揃った荒れ地です。よし草刈りしようと思いたってから、はや数ヶ月。。。
この荒れ地の奥にイノシシを捉えるための檻の罠が仕掛けてあります。私がこの土地を手に入れて以来、数年間、一度も罠がかかったことはありませんでした。
しかし今週とうとう、かかりました。罠にかかったイノシシは大きく、迫力がありました。100キロを超える雄のイノシシです。檻に何度もぶつけたのかお尻がすりむけてしまっています。
猟師が罠にかかったことに気がついていないので、更にひどくなりそうです。イノシシだって痛いのは嫌だろう、早く安らぎをと思い、罠に書いてある猟師の電話番号に連絡しました。
猟師はその日のうちにイノシシを止め刺し、次の日の午後に回収しにくるという段取りでした。聞くと、イノシシを食肉にすることはせず、処分してしまうとのこと。確かに食肉にするのは労力が要ります。
くくり罠で獣害対策をしている友人によると、これが多くの獣害対策の実態のようです。檻の猟師さんに食肉にしたいという話をしたところ、今回のやつは考慮せずに止め刺ししちゃったから厳しいと思うけど、次は是非どうぞということで、次に機会があったら教えてくれるという話になりました。
友人の猟師はくくり罠をDIYでつくるところから、旨そうなイノシシベーコンになるまでの全過程を熟知しています。狩猟免許を取らずとも、止め刺しと精肉・解体作業だけでも自分で出来れば、天然イノシシBBQが日常になりそうです。やってみようか?そんなことを考えています。
命との対峙
止め刺しとは、罠にかかった獲物にとどめを刺すという猟師用語です。イノシシや鹿の息の根を止めること。殴って脳震盪させ、大動脈にナイフを差し込み血を抜く。新鮮においしくいただくために。自分にこれが出来るのか!?
私の出身地、岩手県でも猟師は稀な存在です。親戚にもマタギがいました。少し癖と影があるワイルドな格好いい人物でした。四肢を持つ生き物と命の対峙を繰り返していることが影響しているのかもしれません。
その一線を自分が超えれるのか、まずは止め刺しの現場をこの目で見ることから、はじめて見ようと思います。機会が訪れたらここでも書こうと思います。
南房総はイノシシによる獣害被害が多い場所です。獣害対策コミュニティもあり、そこにはイノシシが捕まったから捌くのを手伝って、というような情報も入ってきます。猟師の友人にも次の機会があれば教えてもらうようお願いしました。
半日〜1日単位の時間を唐突に作れるか
イノシシは人間の予定に合わせて罠にかかってくれるわけではありません。そして罠にかかってしまったら、美味しく調理するためのカウントダウンが始まります。止め刺しから数えると半日〜1日単位で丸々時間をあける必要があります。
ランダムに発生する精肉・解体イベントごとに、自分のすべての時間を投げ出して、最高のジビエBBQの瞬間に向けて動かなければいけません。自然の流れが本流、そこに自分の方を合わせることが必要です。波乗りと同じです。
この生活にシフトできるのかどうか。育休期間中なら、その状態を作れるかもしれませんが育休期間はあいにく冬で猟の時期ではないです。
イノシシ料理
イノシシ肉が定期的に入るようになったら、何を作ろうか、楽しい悩みができました。焚き火でじっくり遠火で長時間かけて焼き上げプルドポークならぬ、プルドイノシシ、常夜鍋、、、
そうそう、イノシシを食べるとギンギンになります。田舎に住むと、体がどんどん強くなりそうです。
《ここ1週間の2拠点生活リズム》
−田舎6日:東京1日−(出社日数:なし)-
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